メモ

HDDの供給不足は2012年も続くという予想をSeagateが発表


タイ大洪水の影響から立ち直りつつあるHDDメーカーですが、Seagateはこの供給不足は2012年も続くという予想を発表しています。

洪水後、HDDメーカーの工場が被害を被った時点で供給減少により価格が高騰、当面は数が足りなくなるという予想はされていましたが、状況の改善にはまだ至っていないようです。


Seagate Says Hard Drive Shortage Will Continue Through 2012 - HotHardware

(PDFファイル)Seagate Technology plc Fiscal Second Quarter 2012 Financial Results


2011年夏から3ヶ月にわたって大きな被害を出したタイの大洪水で、現地に工場を持っていたHDDメーカーは大きなダメージを受けました。Western Digitalの工場が水没したのを筆頭に、まず設備自体が水に浸かっていて稼働させられなくなったほか、水が引いてもすぐに再稼働できるというわけではなく、各社の供給能力は著しく減退しました。


Seagateの業績レポートによると、2011年第3四半期で出荷したHDDの台数は4700万台で、32億ドル(約2437億円)を売り上げました。しかし、落ちた供給能力はじわじわと回復しているものの、常に需要の方が上回っている状態で、2012年中はHDD供給不足の状況は解消されないのではないかと予想しています。

HDD産業全体では2011年第3四半期の生産数は1億500万~1億1000万台で、出荷台数は1億1900万台。一方、需要は1億7500万台となっています。

現在、HDDの価格は高騰していた時期に比べれば落ち着いてきたものの、2011年夏ごろの水準までは戻っていません。価格.comで売れ筋となっているSeagateの「ST2000DL003」の場合、2011年夏の最安値は4980円(10月3日)、その後高騰して11月7日に1万4979円で最高値を記録し、記事執筆(2月3日10時)時点の最安値は1万240円となっています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
使用不能になったハードディスクを復活させる「HDD Regenerator」 - GIGAZINE

Seagateが中国工場でハードディスクを製造する様子を記録した貴重なムービー - GIGAZINE

ハードディスクのシリアル番号確認・バッドセクタ修復・各種テストが可能なSeagate製公式フリーソフト「SeaTools for Windows」 - GIGAZINE

日立と東芝が提携、HDDの記録容量を10倍以上に引き上げる新技術を開発へ - GIGAZINE

日立のHDD部門「HGST」が売却決定、Western Digitalの傘下に - GIGAZINE

in メモ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.