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皇室様式の極めて珍しいナンバープレートなどいろいろあれこれ


自動車の前後にくっついているナンバープレートの地名は都道府県名ではなく、どの自動車が登録されている陸運局によって変わります。このナンバープレートは日本国内では統一された様式ですが、過去には別の表記方法だったり、また、海外に行くと日本とは全然異なる表記方法が行われていたりします。

東京モーターショー2011では世界のナンバープレート展が開催されていました。


出展されている世界のナンバープレートあれこれ。


アメリカやカナダではアルファベット+数字という表記方法が行われています。希望番号プレートでは自分の望む文字と数字を申請できますが、文字の組み合わせには審査があります。ロゴ入りのものは公共活動などを表しており、手数料の一部がこれらの団体に入って公益活動に利用されています。


こちらはオセアニア。オーストラリアの希望番号プレートは数字2文字+アルファベット3文字、アルファベット3文字+数字2文字、アルファベット3文字+数字3文字というパターンで構成されています。一方、一番下の1枚はニュージーランドのもの。ニュージーランドでは6文字以内の数字とアルファベットで表記され、これは交付順で決められています。


中東・アフリカのナンバープレート。希望番号のナンバープレートはなく、基本的に交付順で番号が振られています。そのため、ナンバープレート「1」が過去最高額の15億3000万円で落札されるなど、希望の番号を手に入れるために高いお金をかける人が存在します。


上3つがヨーロッパ、下3つが中南米のもの。ユーロ圏内でも書式はバラバラです。


アジアに入ってきました。


バングラデシュ(一番上)はベンガル語表記なので、何が書いてあるのかさっぱりわかりません。このナンバーの場合は上段がダッカメトロ(交付した役所)、下が数字で55-5555という表記です。


そして、現在の日本で用いられているナンバープレート。色によって自家用車と事業用車、軽自動車の自家用と事業用が分けられているほか、外交官用の特別なナンバープレートがあります。


おおむね左上から下へと時代が下ってきたナンバープレートの歴史。


これは戦後、沖縄が日本に返還される以前の琉球政府で用いられていたナンバープレート。


一番上が昭和26年に道路運送車両法が施工される以前のナンバー。昭和26年以後、自家用車では中段2つのようなナンバーが用いられていました。下段は外国軍人軍属用ナンバー。


昭和33年以降の駐留軍人ナンバー。


自家用車のナンバープレートの移り変わり。昔は上段に漢字(地名)1文字+数字1文字、下段に1文字+数字4ケタでしたが、昭和39年から漢字が陸運事務所表記2文字になり、昭和42年からは車種別分類番号が2ケタに。今は分類番号は3ケタになっています。


ちなみに、これは皇室様式のナンバープレート。見かけるチャンスはほとんどありません。

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in 取材,   乗り物, Posted by logc_nt

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