メモ

ペンタゴンからの挑戦状、シュレッダーで裁断した文書の復元・解読コンテスト開催


アメリカの国防高等研究計画局(DARPA)が、シュレッダーで細かく裁断された資料の復元と解読を競うコンテストを開催しています。優勝者には最大5万ドル(約391万円)の賞金が支払われます。公式サイトでは挑戦受付がすでに始まっていて、、締切りは現地時間12月4日23時59分に設定されています。上の画像は、出題されている問題の一部です。

DARPA Shredder Challenge



シュレッダー文書復元コンテスト開催の経緯

by gregwest98

国防総省が押収した資料の中には、少なからずシュレッダーにかけられた後の裁断された物があります。これまではそういった資料に関して、非常に手間がかかる方法で復元を行っていました。しかしあまりにも面倒で時間がかかることから、もっと素早く、簡単に復元する方法を見つけるために、今回のコンテストを開催したそうです。

復元の方法を一般から募るということは、逆に言えば正しく処分されるべき機密文書が解読される恐れが増すということ。国防総省もその危険は十分承知した上で、国防の機密を脅かすほどの画期的な技術を求めていて、そこがこのコンテストの目的だとしています。

出題内容
シュレッダーにかけられた5枚の文書を解読するのが課題で、5枚の文書がサイトからZIPファイルがダウンロードできるようになっています。その中にはTIFイメージファイルとテキストファイルが入っていて、それを元に解読を進めていくことになります。

文書はこのコンテストのために購入された市販のシュレッダーで、1枚ずつ裁断されています。それを後から人為的に混ぜているので、1ページを構成する文書が1種類とは限らないということです。また、シュレッダーにかけたことで刃についた油が文字をにじませている個所もあります。その上、完全な復元が不可能になるよう、一部の破片を取り除いたり、また関係のない文書を少し混ぜたりしてある状態で、かなり復元が難しい状態となっています。

Download Puzzles - DARPA Shredder Challenge



参加資格

by sundaykofax

インターネット上で公募されているため、全世界に向けた募集なのかと思いきや、実は参加資格が設定されています。その内容はアメリカでの永住資格を持つ18歳以上の個人あるいは団体。11月28日までにウェブサイトを通じて登録しておくことが必須条件となります。優勝者は、賞金の授与の前に滞在資格と年齢の証明が求められます。

上記の条件に該当していたとしても参加資格を持てないのは「2011年度段階でアメリカ政府に勤めている者、またその配偶者や家族」、そして「DARPAの職員と家族、そして契約者」。つまり政府関係者やその身内は参加不可ということです。

残念ながら日本からは応募ができませんが、ダウンロード自体は可能。国家機密を暴く気分を味わいたい人にはうってつけのお題と言えそうです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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