レビュー

立体音響「7.1ch」を実現するサラウンドヘッドホン「MDR-DS7500」を体験



センタースピーカー(1ch)、ステレオスピーカー(フロントスピーカー、2ch)、そして斜め後ろに配置するステレオスピーカー(リアスピーカー、2ch)、重低音用スピーカー(0.1ch)で構成される「5.1ch」はホームシアターでは定番となっていますが、さらに2chを追加することで今までの上をゆく音響「7.1ch」を手軽に体験できるのがソニーのデジタルサラウンドヘッドホン「MDR-DS7500」。

業務用ではない一般向けのヘッドホンとしては初めて高さ方向への広がりを加え、映画館のような臨場感あふれる立体音響を再現できるのが強みとなっているこの「MDR-DS7500」をさっそく使ってみました。

「MDR-DS7500」の外箱。なお、メーカー希望小売価格は税込4万9350円ですが、記事執筆時点での最安値は2万8895円


背面には7.1chのイメージが掲載されています。音の「高さ」を表現するため、センタースピーカーが足元に1組、画面より高い位置に1組の合計2組になった構成をヘッドホン1台で再現するのが「MDR-DS7500」です。


ワイヤレスヘッドホンと組み合わせて利用するプロセッサー部。


背面にHDMI入力端子3つ、HDMI出力端子1つを備えており、接続機器を再生させると連動して本体が起動し、入力を自動で切り替える「ブラビアリンク」にも対応。


サラウンドヘッドホンの本体重量は約325グラム。サラウンドヘッドホン単体を別売りで買い足すこともできるため、「恋人と2人で映画をド迫力で楽しみたい」という場合はヘッドホンだけ追加すればOK。


メガネや3Dメガネをかけていても利用できる低反発クッション採用イヤーパッドを採用。低反発性が高く、耳をすき間無くすっぽりと覆うことができるため、フィット感が非常に良いのが特徴です。


電源端子(左)とプロセッサー部の電源ボタン(右・赤枠内)。電源ボタンを押すとヘッドホンからプロセッサー部を起動できます。


ボリュームダイヤル(左)とエフェクトおよびID設定ボタン(右)


充電は専用台に置く無接点充電ではなく、プラグを差して充電するタイプ。内蔵電池をフル充電した場合の電池持続時間は約18時間、30分間充電した場合の持続時間は約3時間で、前日の夜にフル充電しておけば「休みを使って映画を観まくりたい」という時でもバッテリー切れの心配はありません。


充電時はランプが赤く光ります。


さっそくモニターとPS3、「MDR-DS7500」本体をHDMI接続してみました。


なお、HDMI接続できない環境向けに光デジタルケーブル(角型-角型タイプ)も付属しています。


まずは6.1ch対応ソフト「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を再生。5.1chに真後ろ(リアセンター)のスピーカーを加えた「6.1chサラウンド」を音声メニューから選べます。また、耳にしっかりとフィットするヘッドホンによって、フロント・センター・リア・リアセンタースピーカーの音がとてもきめ細かく聞き取ることができるというのが大きなポイントです。


「NERV本部で流れるアナウンスが背後から聞こえる」といった、本来想定されているであろう音が出る位置をそのまま再現できているため、映画館で観た時の臨場感がそのまま蘇ります。


続いては「イノセンス」を再生してみました。イノセンスには6.1chよりも上の「7.1chサラウンド」が収録されています。


7.1chサラウンドだからといって音の立体感がことさら強調されているといったことはなく、あくまでも自然に音が広がっている印象を受けます。こちらも劇中歌やBGMを迫力あるダイナミックなサラウンドで楽しむことができるため、つい音量を上げて聴き入ってしまいました。


このようなサラウンドを楽しむことはスピーカーを用いた通常のホームシアターセットでも可能ですが、サラウンドヘッドホンには「鑑賞中に立ち上がって飲み物を取りに行く」といった時でも、音の左右の大きさなどが変わらないというメリットがあります。

また、ヘッドホン自体の着け心地も良く、長時間着けていても疲れないほか、新たに3Dメガネに対応するための設計を採用したことで、「メガネをかけていてもヘッドホンと干渉せず、疲れずに利用できる」という、日常的にメガネをかけているユーザーの求めていた製品となっている点もポイントです。

さらに「MDR-DS7500」の最も大きなメリットとして、集合住宅などでも気兼ねなく劇場での臨場感そのままに映画を大音量で楽しむことができること、そして何より7.1chを実現しているシステムとしては設置場所が最小限で済むといった、日本の住宅事情に即したアイテムであるという点が挙げられます。

なお、YouTubeに7.1chサラウンドのデモ動画が掲載されています。

Samsung Demo HD - Blu-Ray Sound 7.1 ch [HD] - YouTube

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