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超大出力で半径2.4kmをカバー、無線LANアクセスポイント「AP600EX」


スマートフォンの普及などによる3G回線の逼迫に伴い、無線LANアクセスポイントに注目が集まっていますが、どうしても問題となるのがカバーエリアの狭さ。

通常の無線LANルーターでは半径数十メートルほどしかカバーできないわけですが、なんと半径2.4kmという、携帯電話の基地局並みのカバーエリアを実現したハイパワー無線LANアクセスポイントが登場しました。


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アメリカの無線LAN機器メーカー「Amped Wireless」のプレスリリースによると、同社は最大1.5マイル(約2.4km)をカバーできる無線LANアクセスポイント「AP600EX」および中継アクセスポイント「SR600EX」、USBアダプタ「UA600EX」を発売するそうです。

「AP600EX」および「SR600EX」「UA600EX」は専用のブースターを内蔵し、アンテナに手を加えることで通常の無線LAN機器の出力(50mW)の10倍以上にあたる600mWの大出力を実現。さらに「AP600EX」および「SR600EX」は防水性能を備えることで屋内・屋外共に設置可能となっています。

利用イメージ。アクセスポイント「AP600EX」と中継アクセスポイント「SR600EX」の両方が最大1.5マイルをカバーできるため、「SR600EX」の組み合わせ方次第で「AP600EX」から1.5マイル以上離れたところでもUSBアダプタ「UA600EX」で通信できるようになります。


「AP600EX」および「SR600EX」本体。外見や同梱物はすべて同じで、公式サイトでの販売価格も同じ179.99ドル(約1万3700円)


こちらはUSBアダプタ「UA600EX」本体。公式サイトでの販売価格は109.99ドル(約8400円)


ちなみに2010年12月に公布された改正電波法において、無線LANルーターやトランシーバーなどの免許を要しない無線局の出力の上限が0.01W(10mW)から1W(1000mW)に改められています。

しかし近畿管内の情報通信行政を担当する総務省 近畿総合通信局に問い合わせたところ、まだ1Wという上限が無線LANアクセスポイントに適用されるかどうかは決まっておらず、出力600mWの「AP600EX」は電波法違反では無いと言い切れないのが現状だそうです。

さらに「AP600EX」は技適マークの問題をクリアできていないため、個人で購入を検討している場合は注意が必要です。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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