「繰り上げ返済」でクレジットカードの限度額を簡単リフレッシュ


クレジットカードで買い物をしているとその請求は翌月や翌々月に行われるため、気付くと限度額に達して買い物ができなくなっていることがあります。限度額の上限を引き上げることでもクリア可能ですが、ちゃんとお金を持っている人なら、もっと簡単で手軽な「繰り上げ返済」を活用することで、もう限度額に苦しめられることはなくなります。

◆「繰り上げ返済」とは?
手元に現金がなくても買い物ができる便利アイテム「クレジットカード」。その仕組みは「カードを使用すると、ひも付けられた口座からお金が引き落とされる」というもので、カードを持つときにはその人物がカードで買い物をしても大丈夫かどうか、ちゃんと支払い能力があるかどうかをカード会社が審査します。クレジットカードで頻繁に買い物をしていて、しかも毎回ちゃんと引き落としができている人であれば信用できるので、カード会社は一ヶ月間にクレジットカードでできる買い物の総額(限度額)を増やしてくれますが、ほとんどカードで買い物をしなかったり、口座からの引き落としができないことがあるような人は、限度額を上げてくれと頼んでも断られてしまいます。

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しかし、ちゃんとした使い方をしている人であっても、高額商品を買ったりすると「ちゃんと口座にはお金があるので支払いはできるのに、限度額に引っかかってしまって買い物ができない」というケースが出てきます。このとき、解決法は3つあります。

解決法1:限度額のリセットを待つ
解決法の1つ目は「限度額の枠がリセットされるのを待つ」ことです。限度額は一ヶ月間で使える額なので翌月にリセットがかかると、また買い物ができるようになります。

解決法2:限度額の枠を引き上げる
もう1つは「限度額を上げる」ということ。よくカードで買い物をしていて支払いもできている人なら信頼できるだろうということで、たとえば月額20万円までしか使えなかったカードが30万円まで使えるようになったり、50万円まで使えるようになったりします。使える額が多くなれば、以前であれば「限度額は大丈夫だったかな」と心配しなければならなかったものでも何ら気にすることなく買えるようになります。

解決法3:繰り上げ返済をする
そして解決法の最後が「繰り上げ返済」です。繰り上げ返済とは文字通り「返済を繰り上げること」。クレジットカード使用時、支払いは設定された請求日にまとめて引き落としが行われることになりますが、この支払い時期を繰り上げて先にお金を振り込んでしまうわけです。こうすることで決められた決済時よりも前に支払いが完了するので、請求予定額から支払い済みの分が省かれ、限度額に空きが生まれます。

◆クレジットカードの限度額リセット

by Joop Hoek

クレジットカードの限度額は一ヶ月ごとにリセットされますが、その日は月ごと、人ごとに細かく異なってきます。これは限度額のリセットが行われるときの仕組みによるものです。

※ここからはサンプルとしてJR東海エクスプレス・カード(セディナが発行)を使って説明していきます。


カードで買い物をすると、月ごとに設定された締め日に請求がまとめられます。セディナでは毎月10日が請求の締め日、翌月6日が支払日です。具体的には、2011年8月11日から9月10日にかけて購入したものの代金支払日が10月6日である、ということです。口座から引き落としが行われると、金融機関は「請求分について、確かに確かに口座から引き落としが行われましたよ」という報告をカード会社に送ります。これがだいたい毎月8日から10日にかけてのこと。この報告を受け取ったカード会社は「ちゃんと支払いが行われた」という確認をして、カードの利用限度額をリセットする、となるわけです。

この6日から10日までがずっと平日であれば金融機関もカード会社も通常通り仕事をこなしているので滞りなく進むのですが、上で出した事例の場合、金融機関からの報告日にあたる10月8日から10日は3連休にあたっていました。このため、連休中も仕事をして引き落とし報告をカード会社に行った金融機関がある一方で、休みが明けた翌週になってから報告を行った機関もあり、早く支払い確認が取れた人はそれだけ早く限度額がリセットされ、そうではない人はそれなりにゆっくりだったという事象が発生しました。これは2011年10月に限らず発生しているため、日付や金融機関の対応によって細かくリセット日が変わるのです。

◆実際に「繰り上げ返済」するために

by AraiGodai

いつも限度額を超えるほど買い物をしているわけではないが、ときどき大きな買い物をする人間にとって、いきなりカードが使えなくなるというのはまったく予測できない事態。そのような事態が発生しないよう、いざというときのために繰り上げ返済の方法を知っておくとかなり助かります。

身構えてしまいますが、その方法は非常に簡単。使っているカード会社のサポートセンター(お客様相談センター)に電話をして「繰り上げ返済をしたいのですが」と申し出るだけ。以降の対応はカード会社によって変わってきますが、セディナの場合は専門の担当部署があるため、そちらが対応を引き継いでくれます。

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専門部署は繰り上げ決済のための振込手続きの方法を教えてくれるので、あとはその教わった方法に従って振込を行うだけです。購入した時の支払い方法(一括/分割/リボルビング)を変更することはできませんが、どの支払い方法であっても繰り上げ返済の適用は可能です。また、「この支払いだけを繰り上げたい」「10月1日の買い物と10月7日の買い物を繰り上げたい」「10月に買った分を全部繰り上げ返済したい」というパターンにも対応してくれます。

実際、海外旅行に行くというので高額支払いをカードで行った人が、先に繰り上げ返済してしまって枠を空けるようなケース、リボルビング専用カードとして使っている人が「そろそろ限度額がヤバいな」と一部だけ繰り上げ返済して限度額を空けているケースなど、いろいろな活用パターンがあるとのこと。

注意点としては、「請求日が決定したものについては繰り上げ返済できない」ということ。セディナの場合は、前月11日~当月10日に購入したものの請求が21日の夜に決定するため、22日になってから「今月の1日に買った物について繰り上げ決済をしたいんですが」と連絡をしても、もう繰り上げ決済をすることはできません。9月11日~10月10日に購入したものの繰り上げ決済は10月21日の夕方までに行いましょう。

◆オマケ:法人の場合は?

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この便利な「繰り上げ返済」、個人だけではなく法人でも活用することは可能なのでしょうか?……答えは残念ながらノーです。法人カードを利用している場合、時期を繰り上げて先に振込を行っても「預け入れ」扱いになってしまうのだそうです。繰り上げ決済というのは、引き落としの報告がカード会社に送られてくることで限度額を空けているわけですが、預け入れだけでは引き落としが行われないので、限度額に空きはできません。法人カードを利用していて限度額が厳しいという方は、審査を受けてカードの限度額を上げてください。

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