山なのにイベントのメイン会場になっている眉山、なぜ山でイベントをするのか考えつつ登山してみた


「魔法少女まどか☆マギカ」が全21部門中12部門を制覇したニュータイプ・アニメ・アワード 2011発表・授賞式の会場となっているほか、秋に開催されるマチ★アソビではコンサート、トークイベントなどなどのメインステージとして活用されているのが「眉山山頂」。普通の山のイメージを持っていると「山頂にステージ?どうやって?そもそもどこだよ眉山!!」と思ってしまうかもしれません。

マチ★アソビに何回か来ている方や徳島に住んでいる人にとっては常識でも、そうではない人には何が何だかよくわからない「眉山」。一度、ポスターをゲットするために登ったのですが、改めて密着してきてみました。

阿波おどり会館前から駅方向を振り返ったところ(駅は見えていない状態)。駅からここまでがだいたい徒歩で10分ぐらいという距離です。


そしてこれが阿波おどり会館。2階に舞台があって毎日阿波おどりの実演が行われているほか、3階にはミュージアムがあったりします。また、5階からはロープウェイが出ており、片道600円でこれに乗るとわずか6分で山頂駅に到着します。イメージ的には、新橋駅からゆりかもめに乗ると東京ビッグサイトの前に到着する、というような手軽さ。


しかし、埋め立て地に立っている東京ビッグサイトとは違って、眉山山頂という名前であるからには山の上にあるわけです。ロープウェイに乗ってしまうと、山の下も山の上も「イベント中は人がいっぱい」としかわからないので、あえて徒歩で登っていきます。登山のスタートは阿波おどり会館の隣にある天神社から。


石段を登ると本殿があります。


左手には「姫宮神社」があります。


眉山へと登るためには、この右手側の端っこにある道を進んでいくことになります。


頭上をロープウェイが軽々と登っていくのが見えます。ここはまだ神社への石段を登り切ったぐらいのところなので、ロープウェイが行列している場合は「定員30名だとなかなか進まないだろうなぁ」と思いつつ、徒歩が正解かもしれないと思えてきます。


立派な石段が登場。


秋らしくコオロギの姿もありました。


この石段、登っていくとあっという間に道幅が狭くなっていきます。しかも、なぜか橋の先は土砂崩れで通行できなくなっています。これは相当前に廃道になっているようで、今は反対側に登っていく道があります。


これを登っていくと……


車道につきあたります。ここがだいたい1/5という感じでしょうか。


順路はコレ、展望台へと矢印が伸びています。こっそりテプラで「山頂標高278M」と書かれており、さくっとイベント会場へ移動している気だとここで「んっ!?」と現実を見せられた気分になるかもしれません。


実際、この先は急激に道が「登山道」と化していきます。


マチ★アソビの会場である眉山に登ってみる - YouTube


ちょっと登って振り返ってみました。完全に登山です。


建物が水平に建っているので、どれぐらいの斜度なのか伝わるのではないでしょうか。結構きついです。


やがて「一〇〇メートル」という標柱を発見。これが標高を示しているのであればあと184m……なのですが、登りはじめてから100m進んだよ、の意です。


これを過ぎると、視界が開けてきます。ここにはロープウェイの支柱が立っており、タイミングが合うと上り下りのロープウェイを見ることができます。


麓側を振り返ると「ああ、結構登ってきたな」と感じるのですが……


頂上側に目をやると……相当な距離が……。


ロープウェイの列に並んでいた方が楽だったかも?などと思いつつ、さらに登っていくしかありません。むしろ、諦めるならこの時点で引き返せば傷が浅くて済むかも。


ちょっと進むと「二〇〇メートル」の標柱。そもそもトータルが何メートルか示されていないため、「とりあえず200mか」と納得して進みます。


しかし、最もハードな部分が続きます。


無理しないように休憩を挟みつつ登っていくと……「二〇〇メートル」という標柱。これは「三〇〇メートル」のポイントです。心が折れそうになるので、ぜひ修正して欲しいところです。


同じような登りが続くため、意識を足下に集中させて何も考えずに登っていきます。これで「四〇〇メートル」。


最初の石段から比べると、とても同じ登山道とは思えない道が続くため「ひょっとして道を間違えているのでは」という気がしたそのとき、ちょうど下山してくる人影を発見。


ここから、石畳のような道に。


これがさらに続きます。


ようやく「五〇〇メートル」。これはかなり登ってきたのではないでしょうか。


するとちょっと視界が開けて、ゲートのようなものが見えてきます。ここまで来るとあと僅か。気力を振り絞って登っていきましょう。


大山祇神社がありました。


その向かいにある木に「正」のような印が刻まれていました。誰かが登山回数をカウントしていたものでしょうか?


「八〇〇メートル」にも見える、「六〇〇メートル」の標柱。ここから上を見ると開けているのが見えますが、それがゴールです。


総距離は680メートル。1つの標柱がだいたい1/7を示していた、というわけです。


ちなみに登山道はハイキングロードとなってさらに続くのですが、土砂崩れによって通行止めになっていました。


上がりきったところには剣山神社があります。


ここまで来ると、ロープウェイで山に登ってきた人たちの声が聞こえてきます。正直、汗だくの自分の姿を考えると、やはりちょっと並んででもロープウェイに乗った方がよかったかもと思えてきます……。


山頂側から剣山神社方面を眺めるとこんな感じ。どこに登山道があるのかさっぱりわかりません。


眉山はこのように公園として整備されており、ロープウェイを降りたところも少し開けているのですが、マチ★アソビの場合は山頂にある駐車場部分にステージを設けてメインの会場にしている、というわけです。


マチ★アソビの際、「日没を過ぎてからの徒歩での下山は禁止されています」というアナウンスが行われていますが、その理由はこのように登山道が非常に険しいから。途中に照明もなく、サンダルや革靴などでの上り下りは無謀としか言いようがありません。ただし、地元の方は散歩で上り下りもしているそうなので、「日が昇っている間」「しっかりした靴を履いている」のであれば、登山も一つの手ではあります。

登山にかかる時間は、ゆっくりでも45分ほど、慣れている人であれば30分を切るタイムも十分に可能です。

ここまでの流れだけ見ていると「なぜそんな会場をわざわざ使用するんだ?」という疑問もわいてきますが、もともとが駐車場であるため非常にスペースを広く取ることができ、大型スクリーンが設置可能なほか、山には人が住んでいないため、たとえ日没後でも大音量でライブや上映会をしても問題が起こらない、というメリットもあるわけです。


このあたりがわかれば、なぜロープウェイや臨時シャトルバスに行列を作りつつも、山頂がメイン会場として使われているのかというのがわかるのではないでしょうか。

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