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「KDDIがiPhone 5を11月にも発売」と報道、ソフトバンクの独占崩れなるか


KDDIがiPhone 5を11月にも発売する」という驚きの報道が行われました。

KDDI、「iPhone5」参入の衝撃:日経ビジネスオンライン


日経ビジネスオンラインの報道によると、Appleが今秋発売を予定している「iPhone 5」について、KDDIが日本で販売することを関係者が明かしたそうです。

すでにKDDIはAppleと「iPhone 5」の国内での販売契約を締結し、全国のauショップなどで11月ごろから販売を開始する方向で関係各方面との準備に入っているとのこと。なお、iPhone 5自体は10月中旬ごろ、全世界で発売が開始される見通しとされています。

あくまで今回の報道は関係者が明かしたとされる情報によるものですが、やはり気になるのは「本当に発売されるのかどうか」という点。

KDDIと同じ通信方式「CDMA2000」を採用したアメリカ最大手の携帯電話会社「Verizon Wireless」向けのiPhone 4が発表された今年1月、Appleの現CEO、Tim Cook氏はiPhoneの独占販売契約は世界各国で終了したことを明かした上で、今後のiPhone事業について「可能な限り多くのユーザーがiPhoneを手に入れられるように、できる限りのこと全てを行う予定である」とシェアを拡大する方針を表明していました。

そしてKDDIにとってもiPhoneの獲得は非常に重要なテーマなわけですが、今年1月に行われた同社の第三四半期決算発表会では田中孝司社長が「申し訳ないがiPhoneについては『ノーコメント』とさせていただきたい」と回答し、徹底した秘密主義を貫くことを望むAppleを意識したと思われるコメントをするなど、気になる動きを見せています。

ちなみにAppleが手を組む相手の候補としては、KDDI以外に国内最大手のNTTドコモがありますが、NTTドコモの辻村副社長は6月に行われた株主総会において以下のようにコメントし、iモードサービスを組み込むことをiPhone導入の条件とするなど、「NTTドコモ版iPhone」実現のハードルは非常に高いと言わざるを得ないのが現状。

ドコモはiモードをご利用いただいているお客様がスマートフォンへ移行された際にもiモードで実現しているサービスを提供していきたいと考えているところ、iPhoneではそれが不可能であるため、iPhoneの提供は考えていない。


しかしKDDIは「Android au」のキャッチコピーで展開しているAndroidスマートフォンだけでなく、キャリア独自のサービスを組み込むことができないマイクロソフトの最新OS「Windows Phone 7.5」を採用したスマートフォン「Windows Phone IS12T」を日本で初めて発売するなど、キャリアのサービスを組み込むことにこだわらない姿勢を見せているため、Appleにとっては比較的手を組みやすい相手となっています。

なお、KDDIは9月26日に2011年秋冬モデル発表会の実施を予定しているものの、AppleからiPhone 5の正式発表が行われていない以上、日経ビジネスオンラインの報道が事実であったとしても、9月26日に「KDDI版iPhone 5」が発表されるのは望み薄だと思われます。

もし本当にiPhone 5の獲得に成功した場合、日本で唯一Android、Windows Phone 7.5、iPhoneの3つのプラットフォームを提供するキャリアとなるだけに、今後も同社から目が離せません。

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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