取材

有名オフィスチェアに座りまくれる大阪南港ショールームへ無料で行ってみた


「オフィスチェアを新調しよう」と思い立ち、ネットでいろいろ調べてみたものの、やはり最後は自分で座ってみないと……ということで、各種有名オフィスチェアを大体揃えていたIDC大塚家具の大阪南港ショールームへ行くことに。

ところが大阪南港は遠いし時間もかかりそうだし、電車だとお金もかかるし、うーん……と思っていたのですが、公式サイトを見ると大阪・梅田駅から南港ATCのショールームまで無料で利用できるシャトルバスが走っているとのこと。これなら梅田まで行けば後はお金がかからないので、利用してみることにしました。

公式サイトの案内によると「JR大阪駅、阪急・阪神・地下鉄御堂筋線梅田駅すぐ大阪新阪急ホテル北玄関前から無料のシャトルバスで直結約40分」とのこと。大阪新阪急ホテルというと、ヨドバシ梅田の道路を隔てた向かい側ですね。


これが大阪新阪急ホテル


案内板を発見


詳細な時刻表は公式サイトのこのページにあります


発車5分前ぐらいだったので既にシャトルバスが到着済み


位置的にはこのあたり、大阪新阪急ホテル北玄関前です


乗り込んで出発、特に名簿に記入するとかそういうのは一切無し、乗るだけ。


途中で「モダンスタイルショップ淀屋橋」を経由、ここからも乗ることが可能


そんなわけでずんずん進みます


南港が近づいてきました。海遊館とかがある天保山に近い。


大阪港の下を通るトンネルに突入


ゴゴゴーッ


まばゆい光、いよいよ出口


南港ATCが見えてきました


到着


バスから降りると受付用の番号が書かれたカードを受け取り、大塚家具の中の人に先導されてATCの中へ


よく考えたらATCのこっち方面の入り口は初体験


階段を上ってNO.8エレベーターで8階へ行け、と。


とことことことこ……


お、発見


エレベーター待ち


8階に到着。事前に公式サイトのこのページから入館券を印刷して持っていけば、手続き不要ですぐにあちこち見て回れます。係員が一緒について行くかどうかも選択でき、今回は既にお目当てのものがどういうものかわかっているので、係員の随行はなしということでレッツゴー。


ATCの中はこんな感じ


ここの2フロア分がショールームになっている、というわけ。西日本最大級の面積らしい。


オフィスチェアの置いてあるフロアへ


発見


なんだかあちこちに置いてあります


実物を見ると、随分とイメージしていたのと違う場合もあるんだなぁと実感できます


ハーマンミラーの「エンボディチェア」発見。「特に、コンピュータの前に座る人のためにデザイン」されたというだけのことはあり、実際にノートPCを持っていってこのエンボディチェアに座ってしばらく過ごしてみましたが、確かに快適。背中にぴったりとフィットして全身を支える感じなので、疲労感は軽減されそう。公式価格では一番安いのが「ベースカラー:チタニウム、フレームカラー:グラファイト」の組み合わせで税込16万9050円。一番高い組み合わせだと税込23万4150円。なぜ「実際に座ってみないと……」と思ってここまでやってきたのかというと、そういうことです。


ハーマンミラーの新作「セイルチェア」。「フレームのない全面サスペンションという初めての背もたれは、吊り橋の原理からインスピレーションを得て生まれました。胸部から腰部、腰部から仙骨へと移行する部分にある2つの「ヒンジポイント」によって、座る人の体型や動きに適応し、脊柱や腰部、骨盤をサポートします。このサスペンションは、Y字型のYタワー(Y Tower)構造によって可能になっています」とのこと。一番安いサスペンションミドルパックだと公式価格は税込5万6700円。一番高い組み合わせだと税込7万1400円。


岡村製作所の「バロン」。「イタリアの卓越したデザインと日本の技術の結晶」だそうで。公式価格は9万5550円から19万7295円まで。


パソコンを使いまくるオフィス利用といえば必ず話題に出てくるハーマンミラーの「アーロンチェア」。「あらゆる体型と姿勢に対応したチェア」「背中や腰部の負担を軽減します」と言うだけのことはあり、なかなか変わった座り心地。腰椎をサポートする感じです。サイズはミディアムとスモールの2種類。いずれも公式価格は税込16万1700円から21万1050円まで。


大体この系統のオフィスチェアは欧米人の大きな体格、さらには主に男性の骨格を基準に考えられているわけですが、そんな中でITOKIによる女性のために開発された「cassico」はかなり凝ってます。


「女性の骨盤にフィットするよう、座面のくぼみを深くしました」とのことで、確かにショールームにいるほかの女性たちがこのイスに座って感想を述べるのを観察していると、かなり好評っぽい。異様なほどフィットするとのこと。


女性が使用する頻度の高いブランケットやカーディガンをかけるのに適したハンガーオプション


また、座面中央部から先が下に折れるので太もも裏の圧迫が軽減され、脚のむくみが減るとのこと。これは女性の足の方が血液の循環を促進するふくらはぎの筋肉が男性に比べて少なかったり、体内水分量が多いため。


ほかにも、「女性は男性より筋力が少ない分、深く後傾すると起き上がりにくいのです。そのため、背もたれを使わずに自力で直立姿勢をとっている女性が多く、疲れやすいのです」ということで背もたれもビミョウに傾斜角度が違っています。


今回いろいろ座った中でエンボディチェアの次にフィットしたのがコレ、関家具の「エルゴヒューマンプロ」。「ユーザーの身体にあったアジャスタビリティー(適応性)を持ったチェアの理想を追求しています。それにより、姿勢を満たすための数多くのアジャスト機能がついています。また、座り心地も追求しヘッドレスト・ランバーサポートなどを装備し、表面素材がエラストメリック・メッシュですので、体重を均等に分散し、体温や湿気がこもらず快適に座っていただけます」と言うだけのことはあり、細かくあちこち調整可能で、自分の体型に合わせていくという、なんとなくセミオーダーメードみたいな雰囲気のオフィスチェア。


背面はこんな感じ。


ポリエステルとエラストメリックを編み込んだメッシュ素材「エラストメリック・メッシュ」を使用


独立式のランバーサポートが非常に良い感じ


こう動きます


アームレストは高さ調節&前後調節、左右&角度調節が可能


バックシートの高さ調節も可能で、これが地味にいい感じ


こんな感じで上下調節できます


有名なオフィスチェアばかりを集めたベストワークチェアコレクションのコーナーが秀逸


岡村製作所の「コンテッサ」チェア


先ほど出てきた「エルゴヒューマン」チェア


最初に出てきた「エンボディチェア」


「アーロンチェア」


「セイルチェア」


同じくハーマンミラーの「セラチェア」もありました。


「「セル」と「ループ」で構成される「セルラーサスペンション」は、部位によって異なる深さのループで柔軟度を調整しているため、人のあらゆる動きに柔軟に対応して抜群のフィット感をもたらします。着座時の体圧を均等に分散し、血流の停滞を防ぎます。また通気性にも優れているため、長時間座っても熱をこもらせることなく快適です」だそうです。公式価格は税込9万9750円から税込11万7600円まで。


その中で妙なチェアを発見。


なんだか「肺」がついているような……。これはドイツの物理学者マティアス・ブリニッヒ教授が人間工学を追求して創案した「デュオレスト理論」に基づき製品化された「DUOREST」というチェア。


「左右に分離した背もたれが、脊椎を包むようにサポートするため、長時間のデスクワークにも腰に負担をかけません」とのこと。


それにしても異様な見た目。公式サイトの早見表を見るとアニメーションでぐりぐり動いているなんとも言えない様子を見ることが可能。実際に座ってみると、背中全体を誰かに「だこぎゅ」とされているような、なんというか「包み込まれている感」と「ぴったりとしすぎるフィット感」が体験できます。ほかのイスではこの感覚は無かったです。


脚部分も変わってます。なお、現場での価格は7万9800円程度でした。


これはITOKIの「LEViNO(レビーノ)」チェア。


このハンドルみたいなのはランバーサポート操作フレーム。上下前後に動かすことによって、腰部支持点(ランバーサポート)を座ったまま調節可能だそうで。


現場での価格は税込9万8400円でした。


HAG社の「BALANS(バランス)」チェア


ハーマンミラーの「ミラチェア


オフィスチェアとしてはどうかと思いますが、ほかにもこんな変わり種のイスが。これは「エロエス」チェア。現場価格は4万4500円。


寝椅子「シェーズ・ロング」、現場での価格は12万円から16万3000円まで。


オフィスや会議室にも使えるという「マウイチェア」の上位版、キャスターと昇降機が付いたバージョン


世界で初めてポリカーボネート一体成型製法による透明な椅子「ラ・マリー」。現場では4万3800円でした。


世界初のフレキシブルシェルフと言っても過言ではないという本棚「ブックワーム」、現場での価格は7万6545円。


一体成形でつくられたロースツールの「ストーン」。メーカー希望小売価格は2万2700円と書いてありました。


イタリアのAres Line(アレスライン)社による「XTEN(エックステン)」というイスのシリーズが置いてある一角を発見。


ヘッドレスト無しで税込48万4000円。デザインしたのはフェラーリのデザインを近年ほとんど手がけていたピニンファリーナ


イタリアのテクノジェル社が開発したポリウレタン素材「テクノジェル」を採用し、体圧の分散が可能。


別カラーも。


ちなみにこの机は同じくイタリアの「uffix」社による「LUNA」、税込198万円。これもピニンファリーナによるデザイン。


うーん、これだけ揃えるといくらかかるのやら……どこの重役会議だ……


そんなわけでいろいろと変わったイスを見学して座りまくり、完全に本来の目的を忘れてしまったわけですが、戻ることに。


フェリーの「さんふらわあ」がちょうど寄港しており、まもなく出発するところに遭遇。


もちろん、帰りも無料です。


なお、価格については「国内最低価格保証」をうたっており、インターネットだけの無店舗販売や、店舗があってもネットではさらに安く販売というようなケースでは値引きできないものの、リアル店舗が存在してなおかつ店頭価格で……というようなややこしい条件を満たせば、その店よりも安くしてくれるとのこと。なので、ネットで買えないようなものを買うときには覚えておくと便利かもしれず。少なくとも、実物のオフィスチェアを買う前にちょっと座ってみたいという場合には最適です。

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in 取材, Posted by darkhorse

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