福島県の土壌汚染は深刻、チェルノブイリ原発事故の強制移住基準以上の値も

by newmy51

今年の3月に発生した東京電力の福島第一原子力発電所での事故により放射性物質が拡散した問題で、文部科学省の検討会で報告された内容によると、福島県内6市町村34地点でチェルノブイリ原発事故での強制移住基準をオーバーする汚染濃度が測定されました。

土壌汚染、34地点がチェルノブイリ移住基準超 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

文部科学省は約2200地点の土壌の汚染状況を測定。その結果、放射性セシウム137の濃度が最も高かったのは大熊町で1平方メートル当たり約1545万ベクレルだったとのこと。チェルノブイリ原発事故のあと強制移住基準が1平方メートル当たりのセシウム137の濃度が148万ベクレルだったので、10倍以上の値ということになります。ちなみに、大熊町のこの地点の汚染濃度は、セシウム134とあわせると約2946万ベクレル。

このほか、大熊町内の別地点や双葉町、浪江町、富岡町の16地点でセシウム137濃度が300万ベクレル超となっており、チェルノブイリ原発事故の強制移住基準を超える地点となるとさらに飯舘村、南相馬市を加えた計6市町村の合計34地点となります。

ソビエト政府はチェルノブイリ原発事故の発生した翌日である1986年4月27日から5月6日にかけて、チェルノブイリ周辺30km以内に居住する住民のうち、住んでいる場所を離れることを拒否した一部の人を除く約11万6000人を強制移住させました。また、かなり離れた場所(事故現場から半径350km以内)でも放射性物質が高濃度で検出されたホットスポットが見つかり、ここからも住民の移転が推進され、合計で数十万人が移住しました。

チェルノブイリ原発事故からは25年が経過していますが、今もこの地域には人が住むことができず、動物や植物の楽園と化しています。福島も菅首相による「長期間にわたって住民の居住が困難になる地域が生じる」という見通しがあった通り、事故の影響は10年、100年という単位で考えなければならないものになりそうです。

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