新技術「Real Scaling for HD」をソニーが開発、SDアニメが高画質なHDに


ハイビジョンテレビが一般化した今、SD解像度のコンテンツをHD化してBlu-rayソフトとしてリリースするメーカーも増えてきましたが、問題となるのがHDサイズに拡大することによって起きる画質の劣化。

せっかく高価なBlu-rayソフトを購入したのに画質が悪い」というのはあまりにも報われない話だと思われますが、そんな問題を解決する一助となる新技術「Real Scaling for HD」が登場しました。

Press Release "ソニーPCL 新たな高画質アップコンバート技術によるサービスを開始"(110415)



映像コンテンツの撮影や編集などを手がけるソニーグループの会社「ソニーPCL」のプレスリリースによると、同社は近年のBlu-rayソフト普及拡大に伴って、SDサイズで制作されたアニメーション作品をHDサイズにアップコンバートするニーズが増えてきたことやテレビの大型化が進んでいることを受けて、大画面で高画質映像を楽しむことができるアップコンバート技術「Real Scaling for HD」を開発したそうです。

これはソニーが原理開発した複数の高画質技術を組み合わせたもので、斜めのラインがギザギザとした階段状に表示されてしまう「ジャギー」や黒いトレース線の横など、輝度差の激しいところに発生する白い線状の信号「オーバーシュート」といった、拡大時に発生するさまざまな画質の劣化要因を抑制するというもの。

すでに「Real Scaling for HD」はBlu-rayソフト数作品の使用実績があり、今後発売が予定されている「とらドラ!」でも採用。実際に一例が紹介されています。

これがオリジナル映像。16:9のワイド映像を左右圧縮して4:3映像とする「スクィーズ」と呼ばれる方法で記録されています。


従来提供されていたアップコンバート技術。縮小画像で見るとよく分かりませんが……


原寸大で見ると、髪の毛の部分に粗が目立ちます。


そして「Real Scaling for HD」を採用した場合。


髪の毛の線がキレイに補正されていることが分かります。


Blu-rayおよびDVDソフト「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.11」にも映像用階調補完技術「Super Bit Mapping for Video(SBMV)」が採用されるなど、ソニーPCLの技術はアニメ作品の画質向上に大きな影響を与えていますが、アニメのBlu-ray BOXなどはコレクターズアイテムとしての要素が強いだけに「さらに高画質で楽しめるようになる」というのはファンにとって非常にうれしいことなのではないでしょうか。

・関連記事
解像度はフルHDの16倍、「スーパーハイビジョン」対応ディスプレイをシャープとNHKが開発 - GIGAZINE

地デジでも美肌を実現、フルHD以上の映像でもレタッチ可能になる新技術 - GIGAZINE

「ふしぎの海のナディア」BD-BOXが11月に発売、BOXは貞本義行描き下ろし - GIGAZINE

庵野秀明初監督作品「トップをねらえ!」がニューマスター仕様で初BD-BOX化 - GIGAZINE

in アニメ,   メモ, Posted by darkhorse_log