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実際の脱獄計画に使われたものなど、受刑者お手製の道具15個

by miss_millions

受刑者が実際に脱獄するために使った道具や、刑務所内への麻薬の密輸に使用したものなど、映画の中でしか見られないような受刑者お手製の道具15個です。これらはすべて本物で、写真家のMarc Steinmetzさんが1990年代後半に撮影しました。

Marc Steinmetz Photography | Escape Tools

1:ノコギリ

ドイツにあるHohenasperg刑務所の療法部で押収されたこのノコギリは、ハンガーと糸ノコギリの刃から作られているとのこと。受刑者に糸ノコギリを使う仕事をさせていたことにも驚かされます。


2:ベッドシーツ製のハシゴ

ベッドシーツで作られたハシゴというと、物語などに頻出するのでいかにも脱獄道具といった印象がありますが、実際にはほとんど存在しないそうです。この珍しいベッドシーツ製のハシゴの長さは16mあり、ベッドシーツや布巾から作られています。ドイツのハンブルクにあるSanta Fu刑務所からの脱獄計画に使われ、使用した1人はハシゴから落ち、もう1人は屋根の上に着地したとのこと。


3:パチンコ

Wolfenbuettel刑務所の受刑者が、「Dachsund」という名の芸術作品と称してこのパチンコを作りました。もちろんこの口実は誰からも信じられず、1991年に押収されています。


4:ショットガン

ベッドの柱から作られたショットガンです。火薬はカーテンのテープに含まれている鉛が使われており、発射装置は単三電池などが組み合わされているとのこと。これを作った受刑者は人質を取った上で窓ガラスに発砲して破壊し、外で待っていた車に乗り込んで脱獄に成功しました。1984年5月21日の出来事です。


5:トースター/ストーブ

これは自家製のトースターでありストーブにもなる加熱器具で、1980年代の中頃に発見されました。壊れた加熱ロッドとアルミホイル、ワイヤーを使用して作られているのですが、食べ物や飲み物を温めるために使われたのかどうかは定かではありません。


6:引っかけフック

1987年8月19日にLudwigsburg刑務所から受刑者が脱獄するのに使った、皮のロープと延長ロッドから作られている全長4m50cmの引っかけフックで、パーツは13個に分かれています。受刑者はこれを使って壁を2つ乗り越えることに成功したそうです。


7:義足

本体の一部をくりぬいて物を隠し持つのに使用された義足です。1984年、ドイツにあるSanta Fu刑務所の受刑者が看守の目を盗んで麻薬を密輸するのに使用しました。


8:メイス

Santa Fu刑務所で1997年に見つかったメイス。武器としてだけでなく、有刺鉄線を押しのけるためにも使用されたとみられており、刑務所内の金属作業場で発見されたそうです。


9:ハシゴ

このハシゴはスチール製の本棚から作られており、Gerhardt PolkとRaimund Albertという2人の受刑者がSanta Fu刑務所から脱獄するのに使いました。1994年10月10日の出来事です。


10:チェスの駒を装った縄ばしご

ハシゴはハシゴでもかなり独創的なのがこの縄ばしご。縄ばしごの足場部分がチェスの駒へと偽装されており、1993年にWolfenbuettel刑務所で押収されました。


11:むち

Santa Fu刑務所にいた薬物中毒の受刑者が、より純度の高いメタドンを要求するために女性看守を人質に取った際に使ったむちです。言うまでも無く、その後むちは押収されたとのこと。


12:ナックルダスター

刑務所内でも受刑者同士で縄張り争いを行うことは知られていますが、そんな場面で使用するのがこのナックルダスター(メリケンサック)。やすりと詰め物で作られており、1993年にWolfenbuettel刑務所で発見されました。


13:大麻喫煙用パイプ

収監されているという現実から目を背けたい受刑者が、空になった西洋わさびチューブから作った大麻喫煙用のパイプです。喫煙具は最も一般的な刑務所内の不正品で、受刑者の想像力が許す限りありとあらゆる物が材料になるとのこと。


14:水中へ投入する電熱器

刑務所内ではアルコールが提供されませんが、受刑者が自分で作り出すケースはあります。この電熱器を使ってつぶした果物を発酵させることで密造酒を作ったそうです。


15:十字架

この手作りの木製十字架の中には鋭利な刃が隠されています。これが発見されるまで、木製十字架は刑務所内の木材作業場で一般的な存在だったそうです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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