メモ

ボトル入り飲料水に関する3つのバカバカしい事柄


7月に入ってから夏らしい日差しの日々が続き、水分補給のためにミネラルウォーターなどのボトル入り飲料水を飲んでいるという人も少なくないと思われますが、ボトル入り飲料水の中には実際に健康増進効果が無い場合でも、さも効果があるかのように宣伝しているものもあるようです。

3 Ridiculous Bottled Water Claims | Reader's Digest Version

世界一の誤解 市民のための環境学ガイド

「ミネラルウォーターは蛇口をひねるだけで出てくる水道水に比べて数百倍ものコストがかかっていますが、実のところ良い商材となる点以外、両者の間にあまり違いはありません。それどころか、アメリカで販売されているボトル入り飲料水の25~45%は水道水由来の物です」と、「Bottled and Sold」の著者Peter Gleickさんは語ります。


◆酸素入り

ボトル入り飲料水の中には「通常の水の40倍もの酸素を含んでいる」と宣伝するものもあり、それによって運動能力が向上するとしています。しかし、科学者が5種類の酸素強化水をテストした際には飲用者に運動能力の向上は全くみられませんでした。「驚くべき事ではありません、たった一回の呼吸だけで酸素強化水1本分よりも多くの酸素を得ることができるのですから」と科学者は語ります。Gleickさんも「あなたが酸素強化水から得ることができるのは高価なゲップだけです」と話しました。


分子が小さい

アメリカで人気があったボトル入り飲料水の「ペンタウォーター」は長年、「通常の水よりも30%分子が小さいので健康に良い」としていましたが、イギリスの監督機関からのクレームを受けた後に主張の一部を撤回しています。同社はいまだに「分子が小さい水は病気を予防して長寿を助けるかもしれない」と言っており、それに対してGleickさんは「その主張を裏付ける科学的な証拠を見せてみなさい」と指摘します。


◆ダイエットに役立つ

ボトル入り飲料水を飲むことはダイエットに役立つのかというと、答えはどちらとも言えません。水を多く飲むことで減量の促進はできますが、それはビタミンやミネラルなどを加えたボトル入り飲料水を飲んだ場合に限らず、たとえどんな種類の水を飲んだとしても同じ事だからです。


なお、日本のミネラルウォーターの製造基準は「食品衛生法」という厚生労働省が定めた法律に従っており18項目に渡る基準がありますが、水道水の場合は「水質基準に関する省令」によって50項目もの基準が定められています。また、両者に共通する「鉛、ヒ素、亜鉛、ホウ素」といった項目でも水道水の方が5倍も厳しい基準値が定められているとのことです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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