家庭菜園で野菜を作った女性が訴えられる

by forestine

家庭菜園で野菜を育てる、というのはよくある光景ですが、自宅の庭で野菜を育てていたために訴えられてしまった女性が、訴訟を起こした側と全面対決しています。

Julie Bass of Oak Park Faces Misdemeanor Charge for Vegetable Garden

アメリカ・イリノイ州のOak Parkに住むJulie Bassさんの家庭菜園は前庭に作られています。「お隣さんも私の畑を見られるから、前庭に野菜を植えたんです。近所の子どもたちは、うちに来て農作業を手伝ってくれるんですよ」と、彼女は自慢の庭について語ります。

しかし、この自慢の家庭菜園が、彼女を窮地に陥らせることになります。BassさんはOak Parkの条例執行機関から、前庭に家庭菜園を作ったことに対して違反切符を渡され、今後の裁判の結果によっては軽犯罪に問われる恐れがあります。

「Oak Parkの財政は苦しいのに、その切迫した予算の中から、こんなことに構っているような検察官たちの給与を捻出しているかと思うと本当に残念です」とBassさんはこの処遇に抗議しています。

前庭に家庭菜園を作ったことにより罰せられるという危機に瀕しているJulie Bassさん


なぜ庭に畑を作っただけで軽犯罪に問われてしまうかというと、この街の規則には「前庭には生きた適切な植物を植えなくてはならない」とあり、野菜はこの「適切な植物」から外れてしまっているのだといます。

一体何をもって「適切」とするのか疑問の残るルールですが、都市計画を担当したKevin Rulkowski氏は「野菜は、われわれが前庭にふさわしいと思う植物ではありません」とコメント。彼女や近所の人たちは、野菜が適切な植物に含まれるという主張をもってRulkowski氏に抗議、家庭菜園を前庭に作ることがなぜ適切でないと言えるのか問い詰めました。

その問いに対してRulkowski氏は、「『適切』という言葉の意味については、辞書を引いてもらえば分かる通りです。他の自治体の住宅の様子を見てみても分かる通り、『よい庭』というものは共通して芝生が生えていて、美しく刈り込まれた樹木や低木、花に囲まれているものです」と答えました。

前庭に家庭菜園を作ることについて断固拒否するKevin Rulkowski氏


Bassさんはこの回答に対してばかげているとさらに抗議、しかしRulkowski氏は「Oak Parkに住む人々は、ほとんど全員私と同じ意見でしょう」と取り合いませんでした。そうは言うものの、Bassさんの家の近所に住む人々の中には、彼女の意見に賛成している人も何人かいるようです。

例えば、Devorah Goldさんは「子どもたちと一緒にBassさんの家の前を通り過ぎる時、彼女の家庭菜園を見て、その成長を楽しみに見ています。彼女の家庭菜園はすばらしいものだと思います」と話しています。また、Ora Goodwinさんは「Bassさんの前庭は、彼女を法廷に出頭させる理由になどなるはずもありません」とコメントしています。

とはいえ、近隣住民も一枚岩というわけではなく、Bassさんの前庭に不快感を表している近隣住民も1名いたのだとか。彼は匿名で「あの人の家には裏庭もあるんですから、そこに家庭菜園を作ればいいと思います」と語りました。

これが問題になっているBassさんの家庭菜園。野菜の畑というとうっそうと低木がしげっているイメージがありますが、思いのほかすっきりと整備されています。


Bassさんはなぜ前庭に家庭菜園を作るのかという質問に対して、「まずどうして、前庭に菜園を作ってはいけないという話になるんですか?野菜たちは見た目もきれいですし、きちんと手入れもしています」とコメント。彼女とRulkowski氏の意見は完全に平行線をたどっていて、陪審員裁判は避けられない流れであるとみられています。

・関連記事
自分の部屋でブーケレタスなどの野菜をコンセントに差し込むだけで放置して育てられる「葉っぱやガーデン水耕栽培キット」 - GIGAZINE

1日1500円で稼働する超ミニサイズ「野菜工場」、約40日で野菜が完成 - GIGAZINE

野菜感覚で食べつつ栽培して増やしてまた食べる新鮮かつボリュームもあるポット植えハーブ苗「FRESH HERB」 - GIGAZINE

ピーマン嫌いのためのピーマン、苦みが少なくピーマン臭もない「こどもピーマン」 - GIGAZINE

in メモ, Posted by darkhorse_log