取材

ガレキやフィギュア約1万体で埋め尽くされた「海洋堂ホビー館四万十」内部


海洋堂が高知県四万十町に「海洋堂ホビー館四万十」をオープンしたことをお伝えしましたが、この記事ではミュージアム内部に展示されたガレージキットやフィギュア、食玩などの様子をお伝えします。宮脇館長が休校になった打井川小学校を見て「ここだ!」と直感してプロジェクトが進められたように入魂の施設で、収容されている品物の点数は約1万点にものぼります。

海洋堂ホビー館四万十
http://www.hobbykan.jp/index.php

ミュージアム内部はいくつかのブースに分かれており、展示内容もブースごとに異なります。これは「GK(ガレージキット)製造工房」の様子。


ガレージキットの型からキットが作り出される様子を間近に見ることができます。


工房にはホビー館の館長や海洋堂の社長のフィギュアが飾られています。


GK製造工房の隣には「最新作品ギャラリー」があります。


海洋堂の最新作品が展示されています。


海洋堂の年表。


1964年に創業。


1992年に、岡田斗司夫率いるゼネラルプロダクツから「ワンフェス作品展」の主催を引き継ぎ、以降、ワンダーフェスティバルは海洋堂によって主催されてゆくこととなります。


現在に至る。


館長へのお手紙POST。館長への意見やホビー館への想いを伝えることができます。


64年~75年の間の作品群を展示した「プラモデル時代の海洋堂」。


レトロな雰囲気漂う数々の作品や、当時販売されたプラモデルの箱などが展示されています。


中でも帆船の展示にはただならぬ愛情が感じられます。


この日はここに館長が来て、サインを書いたりしていました。


館長の机のそばには「ホビー館づくりは45年まえからの夢でした!!!」の張り紙があります。


極めてリアルな恐竜のモデルなどもここに展示されています。


カタロニア船の模型。なお、館内にはこの船を模した展示スペースも用意されています。


80年代から日本にガレージキット文化が花開いたころの作品を展示する「ガレージキットの世界」。


ガレージキットの「ガレージ」とは、1960年代にアメリカで流行した「ガレージロック」がもととなっており、「個人の作業部屋(ガレージ)から情報を発信していく」という意味合いを持っているとのこと。大手メーカーが採算性の視点から生産を見送っているマイナーなものを、マニアが個人の趣味で作る、「オレの好きなものは売っていないから作るしかない」という、ユーザーの熱い想いから生まれたものだそうです。


ロボット兵の試作段階資料。


1/12レジンキャストの「蟲使い」など。


ゴジラやウルトラマンの怪獣などもここに展示されています。


ゴジラシリーズに登場する「轟天号」。海洋堂が正式に版権取得したガレージキット第一号だそうです。


対面には90年代のフィギュアも置かれています。初日の来場者には、小学生以下の子供たちが比較的多かったのですが、「機動警察パトレイバー」「ふしぎの海のナディア」を知らないはずの子供が熱心にDSでフィギュアの写真を撮っているところが見られました。


「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイを初めて立体化したのも海洋堂だったそうです。


これは「グレムリン」の撮影用モデルをそのままソフトビニール製キットとして発売したもの。


こちらは「ザ・フライ」


さらに年代の下る作品群として、アクションフィギュアも展示されています。


「新世紀エヴァンゲリオン」などのフィギュアが、武器を構え、さまざまなポーズを取っています。


写真右手の階段から、巨大な「カタロニア船」の模型の中に入ることができます。


中には海洋堂の名を一般層にも一躍知らしめた食玩用の作品が並んでいます。


雑誌の付録やタイアップ企画による作品もここに展示されています。


船の上からは「ああっ女神さまっ」に登場する3人の女神がデッキを見おろしています。


さらに上には「ラブひな」の成瀬川なるが水着姿で立っています。


船の展示はデッキと船室の2階層で成り立っており、船室でも食玩やタイアップ系の、小型ながらも極めて高質な作品群が展示されています。


中には特殊なコンセプトの作品もあり、これは戦国時代の武将をモチーフにした小さなサイズのフィギュア。徳川家康がモデルです。


上杉謙信。


これは阿修羅像。東京国立博物館で開かれた「阿修羅展」の公式アイテムとして製作されました。


もちろん版権物もたくさんあります。これは「ヘルシング」の主人公アーカード。


同じくヘルシングのセラス。


さまざまなキャラクターが海洋堂によって立体化されています。


「サイボーグ009」の島村ジョー(009)。


同じくジェット・リンク(002)。


フランソワーズ・アルヌール(003)。


フランソワーズに抱かれているのは、イワン・ウイスキー(001)。


アルベルト・ハインリヒ(004)。


ジェロニモ・ジュニア(005)。


ジェロニモの後ろで火を吹くのは張々湖(006)。


ピュンマ(008)。


後ろに隠れているのはグレート・ブリテン(007)。


船を出ると恐竜が待ち構えています。


体育館の天井にまで届く首を備えた大迫力の恐竜のモデル。


ゴジラも展示されています。


美少女フィギュアアーティスト「ボーメ氏」の作品もまとめて展示されています。


「デッド・オア・アライブ」のかすみ。


「フルメタル・パニック!」のテッサ。


「ザ・キング・オブ・ファイターズ」の不知火舞。


2Pカラーバージョン。


「トップをねらえ2!」のバスターマシン7号(ノノ)。


初音ミク。


ボーメ氏の作品は海外でも高い評価を受けており、これはポップアーティスト村上隆氏とのコラボレーション企画「Project Ko2(プロジェクト・ココ)」で製作された作品で、オークションでは6000万円以上の値段がついたそうです。


これは母乳で縄跳びをする「HIROPON」。こちらもオークションで5000万円近い値段で落札されています。


その隣には海洋堂のオリジナルグッズが展示されています。


これらのオリジナルグッズは、館内のミュージアムショップで購入することができます。


もちろん、フロイラインリボルテックなど、海洋堂の商品も同じく館内で購入できます。


造形作家ごとの作品を集めて展示しているスペースもあります。まずは松村しのぶさんの作品。


「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズや「アクアランドシリーズ」を担当。「ダイノテイルズ」「アニマテイルズ」「アクアテイルズ」などを手掛けています。


榎本ともひでさんの作品。ファンタジー系から美少女、アクション、バイオレンスなど、幅広いジャンルにわたって活躍しています。


田熊勝夫さんの作品。「25センチサイズスーパーロボットシリーズ」や、食玩の「三国志」などを担当。


山口勝久さんの作品。「山口式可動」と呼ばれるさまざまなポーズが可能なアクション・フィギュアを作り出します。


また、海洋堂は世界最大のガレージキットイベント「ワンダーフェスティバル」を主催しており、ここで「ワンダーショーケース」として新人作家による作品を発掘、紹介し、次代の人材育成も行っています。ここではこれまでのワンダーショーケース作品も集めて展示されています。


香川雅彦さんの作品。BOME氏に師事し、人物系のフィギュアを得意とします。


大島優木さんの作品。美少女フィギュアで圧倒的な人気を確立。


寺岡邦明さんの作品。アクション・フィギュアの綾波レイ(包帯)像や、「大英博物館~古代エジプトの遺産~」シリーズなどを担当。


木下隆志さんの作品。劇中に登場した着ぐるみのしわ1本1本にまでこだわった特撮系ヒーローや怪獣の造形が高い評価を受けています。


展示の最後には、「海洋堂は永遠に『ホビー館』」というメッセージが掲げられていました。海洋堂が成長できたのは、海洋堂に集まった才能ある若者たちのおかげで、海洋堂はこれからも、そうした才能が集まり、趣味に没頭できるような魅力的な「ホビー館」でありつづけたいとのこと。

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in 取材, Posted by darkhorse_log