メモ

世界各地で子供がどんな風に生活しているかが分かる13の子供部屋


3月11日に発生した東日本大震災では、その被害の状況が即日世界中に伝えられ、各地から義援金や支援物資が届けられましたが、これほど情報網が発達した現代においても、まだまだ各国の実際の生活状況は十分に理解されていません。そんな中、アメリカのジャーナリストChris Booth氏と、写真家のJames Mollison氏が、「Where Children Sleep(子供たちの眠るところ)」と題して、世界中の子供部屋を撮影した写真集を発表しました。

各国の子供部屋は驚くほどその国の情勢を端的に表しており、現在の世界の状況を概観することができるような内容となっています。

Where Children Sleep
James Mollison - Photographer

1.Lamine(12歳、セネガル


セネガルのLamineは、村のイスラム教学校に通っている12歳の少年です。この学校には、女の子が通うことが許されていません。彼の部屋は数人の少年たちとの同居部屋となっており、少年たちは朝6時から学校の農場で働きます。彼らはそこで農地を耕し、トウモロコシを栽培し、収穫する方法を学び、午後はコーランを学びます。Lamineは自由時間に友達とサッカーをするのが好きとのこと。

2.Tzvika(9歳、パレスチナ自治区


Tzvikaは、パレスチナ自治区の一部であるヨルダン川西岸地区に住む9歳の男の子です。彼の住む地区では、テレビや新聞は許可されていないため、部屋にはテレビがありません。この地域の平均的な家族は、9人ほどの子供を持ちますが、Tzvikaは妹がひとりと、男の兄弟が2人おり、彼らと部屋を共有しています。Tzvikaは車で学校に通っており、図書館で毎日聖書を読むのと、コンピューターで宗教的なゲームをプレイするのが楽しみだそうです。学校のカリキュラムからは運動が除外されており、Tzvikaは将来ユダヤ教の宗教指導者にあたるラビになることを希望しているとのこと。

3.Jamie(9歳、マンハッタン


ニューヨークの5番街に住むJamieは9歳の少年で、両親と妹と弟の5人家族で暮らしています。Jamieは一流校に通う優秀な生徒で、学業のほかに柔道と水泳を習っています。彼は経済学の勉強が好きで、将来は父のような法律家になりたいと望んでいるそうです。

4.Indira(7歳、カトマンズ


Indiraはネパールのカトマンズに住む7歳の少女です。Indiraの家の部屋はひとつだけで、ベッドもひとつ。そのほかにマットレスがひとつあり、子供たちはマットレスを床に敷いて休みます。家族は大変貧しく、Indiraも3歳のころから地元の花崗岩採石場で働いています。採石場では150人の子供が働いているとのこと。Indiraは1日6時間採石場で働き、帰ってくると母の家事を手伝います。彼女は歩いて30分かかる学校にも通っており、ダンサーになるのが夢と語っています。

5.カヤ(5歳、東京)


東京の小さなアパートに住む5歳のカヤの部屋は、服と人形とぬいぐるみで一杯です。ドレスは母親が作ったもので、カヤは30着ものドレスとコートに靴、ウィッグを持っています。学校には制服で通っているとのことですが、まだ5歳なので幼稚園でしょうか。将来は漫画家になりたいとのこと。

6.Douha(10歳、パレスチナ自治区)


10歳の少女Douhaは、ヨルダン川西岸地区にあるパレスチナ難民キャンプで生活しています。部屋は5人の姉妹と共有しており、徒歩10分の学校に通っています。彼女の兄Mohammedは、自爆テロで23人の市民を巻き込んで死に、その後、彼女の家はイスラエル軍によって破壊されました。Douhaの夢は、小児科医になることだそうです。

7.Jasmine(4歳、ケンタッキー州


Jasmineは両親と3人の兄弟で、周囲を農場で囲まれたケンタッキー州の大きな家で暮らしています。Jasmineの部屋には、美人コンテストで優勝した時の冠がたくさん飾られています。Jasmineは休む暇も無くリハーサルやステージの稽古に追われており、将来の夢はロックスターになることと語っています。

8.氏名不詳(年齢不詳、ローマ


彼の家は、イタリアのローマ郊外に置かれた一枚のマットレスです。彼の家族は、寄付を受けたお金でルーマニアからバスに乗ってローマに来ましたが、私有地に寝泊まりしてしまったため、警察に退去させられました。家族は身分証を持っておらず、誰も教育を受けたことがないため、正式な職業に就くことができず、信号待ちをする車の窓ガラスをふいて生計を立てています。

9.Dong(9歳、雲南省


9歳のDongは中国南西部の雲南省に祖父と両親と姉妹で暮らしています。Dongの部屋は両親と姉妹との共用です。Dongの家は、家族を養うには十分な広さの米とサトウキビの農地を持っており、Dong自身は歩いて20分の学校に通っています。Dongは筆記と唱歌習うのが好きで、学校が終わると毎日1時間宿題をし、1時間だけテレビを見ます。将来は警察官になりたいとのこと。

10.Roathy(10歳、プノンペン


Roathyはカンボジアのプノンペンに暮らす10歳の少年です。Roathyの家は巨大なゴミ集積場の近くにあり、Roathyも古タイヤをベッドに使っています。ゴミ集積場では5000人もの人々が働いており、缶やペットボトルを拾ってはリサイクル会社に売ることで生計を立てています。Roathyは毎朝6時に他の数百人の子供たちと一緒にチャリティセンターでシャワーを浴び、ゴミあさりの仕事を始めます。だいたい朝食がその日口にする唯一の食事となるそうです。

11.Thais(11歳、リオ・デ・ジャネイロ


Thaisは両親と姉妹と共にブラジルのリオ・デ・ジャネイロに暮らす11歳の少女です。部屋は姉妹と共用。彼女の家のそばには、かつてギャングの抗争や麻薬の不法使用が日常的に行われており、映画「シティ・オブ・ゴッド」の舞台ともなったファヴェーラ(貧民街)がありますが、2002年以降、治安は大きく回復されたようです。ThaisはポップシンガーFelipe Dylonのファンで、部屋には彼のポスターが飾ってあります。Thaisの将来の夢はモデルになることだそうです。

12.Nantio(15歳、ケニア


ケニアの北に住む部族の少女Nantioは、牛の皮とプラスチックで作られたテント型の家に住んでいます。テントは中で立っているには狭いくらいの大きさで、中央に火を焚き、その周りで家族が眠ります。Nantioの仕事は、ヤギの面倒を見ることと、薪を割ること、水を汲むこと。何年か学校に通っていたこともありましたが、Nantioは村の仕事に戻ることに決めたそうです。将来は、部族の戦士に妻として迎えられることを望んでいるとのこと。Nantioには現在ボーイフレンドがいるそうですが、部族では通常、結婚前に恋人を持つことはありません。また、部族のしきたりにより、彼女は割礼を受ける必要があるそうです。

13.Joey(11歳、ケンタッキー州)


Joeyはアメリカのケンタッキー州で両親と姉の4人家族で暮らす11歳の少年です。Joeyはよく父親と一緒に狩りに出かけ、彼自身も自分のショットガンとクロスボウを持っています。最初に仕留めた獲物はシカで、彼が7歳の時でした。Joeyは狩りが好きで、大人になっても続けて行きたいと考えているそうです。また、彼の家では仕留めた獲物は必ず食べることにしており、Joeyも、食べるためでなくスポーツとして動物を殺すのは良くないと考えているとのこと。

なお、写真家のJames Mollison氏のサイトからは、氏によるほかの写真も公開されています。

James Mollison - Photographer

・関連記事
海外のゲーム大好き人間の部屋 - GIGAZINE

どこを見てもコカコーラまみれの部屋 - GIGAZINE

心理学者が作った世界で最もリラックスできる部屋 - GIGAZINE

ありそうでなかったネコ用壁掛けベッド - GIGAZINE

ふかふかバンズのハンバーガーベッド - GIGAZINE

in メモ, Posted by darkhorse_log