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中国新幹線がアメリカで特許申請を検討、独自技術によるものと主張

by sanfamedia

中国が高速鉄道網を整備するにあたって、日本のJR東日本や川崎重工から技術供与を受け、E2型新幹線をベースにした車両「CRH2型」が中国に納入されたことは記憶に新しいですが、アメリカで中国が高速鉄道に関する特許申請を行う方針であることが明らかになりました。

かねてから中国新幹線については国内で「国産技術である」と強調していた中国ですが、特許申請を検討している技術についても、日本由来ではなく中国独自の技術であると主張しています。

High-speed technology eyes US patents

中国の英字新聞紙「China Daily」が行った報道によると、中国で高速鉄道を開発しているメーカーの1社「CSR Qingdao Sifang」がアメリカで高速鉄道に関する特許申請を検討しているそうです。

これは同社のゼネラルマネジャー 兼 テクノロジーディレクターのMa Yunshuang氏が明かしたもので、すでにアメリカ国内で取得されている特許と比較するために、アメリカの弁護士と契約済みであるとのこと。

今回アメリカで特許申請を検討しているのは「CRH380A型」と呼ばれる新型車両で、この車両に採用されている技術に関してアメリカ国内で特許を取得することができるのであれば、アメリカが計画している高速鉄道整備にCSR社が参加しやすくなるだろうと鉄道関係者は見込んでいます。

Ma氏は同国の鉄道技術は日本の技術に根ざしているものの、「CRH380A型」はもはや何年も前に日本から輸入された「CRH2型」とは異なり、まもなく開業予定の北京~上海間を結ぶ高速鉄道でも安全に利用できるとコメント。

中国は2004年に日本の川崎重工から時速200kmで走行する鉄道の技術供与を受け、カナダのBombardier社やフランスのAlston社からも時速200~250kmで走行する技術を購入し、川崎重工と「CRH2型」を開発。2005年にはドイツのSiemensと時速300kmで走行する鉄道の技術移管で同意しています。

そして時速350kmないし300kmで走行することを想定していない「CRH2型」に対して、今回開発された「CRH380A型」は高速運転を実現するためにボギー(車軸が自由に回る車両の車輪取り付け部分)や車両の先端部分、列車の外装に技術革新が行われたとのこと。


これを受けてMa氏は「我々の技術は海外から発したものであるかもしれないが、我々が持つ技術がすべてそれらに属するというわけではない。我々は自分たちのニーズを満たすために走行実験などから得られた自らの知識を加えて設計しており、もはや新型列車(の技術)は我々以外のものではない」とコメント。

しかし依然「CRH380A型」のベアリング部分などに日本の技術が採用されていることをMa氏は認めていますが、あくまで海外から購入したすべての部品については、「CSR社が技術的な要求水準を定めた上で発注したものである」としています。

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in 乗り物, Posted by darkhorse_log