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「新しいアイデアが次から次へと浮かんで困る」、Wii Uについて岩田社長らのトーク内容まとめ


E3の任天堂メディアプレゼンテーションにおいて新型ゲーム機「Wii U」が発表されました。

新しいゲームプレイの姿を提案するというこの「Wii U」の登場に任天堂の岩田聡社長は「新しいアイデアが次から次へと浮かんで困る」と語りました。

プレゼンテーションでの岩田社長のトーク内容などは以下から。
岩田聡(以下、岩田):
「Wii U」についてのプレゼンテーションムービーでいくつかの疑問には答えられたとも思いますが、新しい疑問が沸いたかもしれません。

ホームコンソールはこれまで、テレビを占有しなければ楽しむことができませんでした。しかし、新しいコントローラーがあれば、もう他の誰かが部屋に入ってきてテレビを見たいと言っても、ゲームをあきらめる必要はありません。Wiiとの互換性があるのでソフトや周辺機器はそのまま使えます。例えばテレビの大画面がなくてもWiiFitで体重が量れるわけです。


このゲーム機はすべての方々、ゲーム経験が豊富で熱心なプレイヤーにもアピールするようにできています。新しいプレイスタイルはきっと気に入ってもらえると思います。新型コントローラーは2つのアナログ式スライドパッド、十字キーなどを備えていてタッチスクリーン、マイク、スピーカー、加速度センサー、ジャイロセンサー、内向きのカメラもありますDSと同様、限りなく広いタイプのゲームがプレイできるよう設計されています。両手でたくさんのボタンやスライドボタンを操作する上級者向けゲームもあれば、ボタンやタッチペンを使わなくても遊べる直感的なゲームもあるということです。ご理解いただきたいのは、3DSなどと共通の部分はあっても、あくまで携帯向けハードではないということです。

ゲームをありとあらゆる画面で遊べます。たとえば大型液晶テレビに繋げばHD映像で楽しめるし、新しいコントローラーをテーブル上に置けばそれだけで楽しむこともできます。テレビとコントローラーの2画面で遊んだり、新しいザッパーにつなげたりするのは1つの可能性でしかありません。

我々は、ゲーム、テレビ、インターネットの間に強い繋がりを作りたいと思いました。同じ部屋の中にいる者同士の繋がりもです。ネットで見つけた動画を他のみんなと共有したり、傍らではテレビを見ながらWii Uでビデオチャットしたり……これは娯楽の新しい構造です。もちろん、ゲームプレイヤーにとって大事な点は、この新しい点がゲームプレイにどのように生かされるかでしょう。

宮本茂:
テレビでだけ遊べたり、手元でだけ遊べたり、あるいはテレビと手元両方使って遊ぶものもありますし……それはデザイナー次第ですね。ハード的にはどちらでもできるようになっています。僕らの思惑を越えるようなこともできると思います。とにかくアイデア、ネタには困らないですね。ライセンシーのみなさんも新しいことに取り組んでもらえると、Wiiの未来像が多彩な遊びに繋がっていくでしょう

岩田:
宮本も言っていたとおり、今までにない悩みを抱えています。私も開発者として同じことを感じていますが、とにかく新しいアイデアが次から次へと浮かんでくる状態です。数ヶ月前、Wii Uのコンセプトについて「パルテナの鏡」の開発者である桜井政博さんに語りました。「ニンテンドーDS、Wii Uのどちら向けに作るか?」 桜井さんが提案してくれたのは、「大乱闘スマッシュブラザーズスマブラをニンテンドー3DSとWii Uの両方向けに作り、その両方のプラットフォームで連携させる」という考えです。

(会場歓声)

桜井さんのチームはパルテナの最終仕上げに取り組んでいるところなので、詳しい話はしないでおきますが、この場で、スマブラが3DSとWii Uに向けて開発され、その両ソフトが何らかの形で連携することはお約束します。LA現地ではWii Uのソフトを実際にプレイしてもらえます。再びレジー(任天堂アメリカ社長)を呼んで説明してももらいます

Reggie Fils-Aime:
ありがとう、岩田社長。Wii Uがゲームプレイの形を変えるというのは大胆な言葉です。それを実際に証明しましょう。会場では8種類のインタラクティブ体験が行えます、ただ、あくまでデモに過ぎません。しかし、世界中の開発者がWii Uの可能性を感じています。

今週、皆さんが目にするのはあくまで始まりに過ぎません。私たちがWii Uで提案する家庭用ゲーム機の新しい形について、開発者の方が応えてくれていることを頼もしく思います。より奥深いアクション、幅広いアピールで多くの嗜好に応えられるでしょう。

ニンテンドーDS、Wii、ニンテンドー3DS、Wii Uの4つをを一緒に考えたとき、何が見えてくるでしょうか?共通の血、イノベーションです。DSの2画面、Wiiのモーションコントロールはゲームプレイを変えました。3DSではメガネなしの3D世界をみなさんに知らしめました。そして、Wii Uです。

この新しいコントローラーを握り、ゲーム世界の第二の窓が開くときに何が起こるかを体感してください。当社のプレゼンテーションは始まりに過ぎません。それはこのシアターでご覧になっていても、ネットでご覧になっていても一緒です。いま会場にいらっしゃる方はこの後ホールを出たら実際に体感が可能です。また、オンラインでご覧になっている皆さん、今年もE3にニンテンドーネットワークが帰ってきました。E3の毎日の情報や最新トレーラー、本日発表したゲーム情報も提供されますので、e3.nintendo.comにアクセスしてください。

端的に言うと、ご自宅でもLA現地でも、期待いただけるモノがたくさんあります。みなさんに集まっていただいたことを、我々全員を代表して感謝します。さぁ、大発見のショーの始まりです。

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in ゲーム, Posted by logc_nt

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