アート

スパイダーマンや人魚など、想像上のキャラクターの実にリアルな解剖図


スパイダーマンや人魚、バットマンに登場するペンギンといった物語などに登場する想像上のキャラクターたちの解剖図を、細部にまでこだわった非常にリアルなタッチで描いたブラジルのアーティスト「Walmor Correa」さんの作品です。

彼はファンタジーに登場するクリーチャーを研究しているそうで、どれもかなり細かく注釈が書かれており、本物の解剖図を見ているような感覚と、絵画作品を眺めているような感じを同時に受ける作品となっています。


※リアルな解剖図なので臓器などが描かれています。閲覧には注意して下さい。

知られざる解剖図は以下から。Flavorwire ≫ Anatomical Drawings of Mermaids, Nymphs and Monsters

◆1:人魚

上半身が人間の姿をしていて、下半身が魚類という伝説上の生き物「人魚」。左下には妊娠中の解剖図もあり、非常に詳細に描かれていることがわかります。人魚といえば、映画「ドラえもん のび太の魔界大冒険」に登場した人魚の歌声がむちゃくちゃ恐ろしかった記憶が……。


◆2:CAPELOBO

「CAPELOBO」は、北ブラジルのパラ州やマランハオ州に生息すると言われている二足歩行の未確認生物です。肉食で夜行性とされ、生まれたばかりの犬や猫を攻撃しますが、人間を襲う可能性もあるとのこと。獲物の頭蓋骨を破って脳を食べたり血を飲む習慣があるそうです。


◆3:イプピアーラ

ブラジルに伝わる人魚に似た姿をした水の女神、もしくは妖怪が「イプピアーラ」です。グアラニー族の民間伝承に登場しており、「藤岡弘、探検シリーズ」の第5弾でもイプピアーラを捕獲しようとしました。上半身は人間に似ていますが、腸のようなものが明らかに人間とは異なっています。


◆4:クルピラ

「クルピラ」は南米に住んでいるという森の精霊で、地下深い洞窟で生活していると考えられています。「後ろ向きに走る」という特徴を持っており、そのために膝から下が人間とは逆向きになっているようです。


◆5:Cheetah

人間とチーターが合体したような生物「Cheetah」。欧米版のファミコンであるNESのソフトに「チーターマン」という一部で有名なゲームがあり、日本でも江戸川乱歩の「人間豹」という作品があるように、古今東西を問わず、人間とネコ科の猛獣を合わせるというアイデアは好まれてきたようです。


◆6:Cachorra da Palmeira

犬に似たこの生物は、ブラジルのパルメイラ・ドエスチ周辺にいた先住民に伝わる伝説の生き物だそうです。その実態についてはさまざまな解釈がなされており、この姿はWalmor Correaさんによる解釈です。


◆7:ペンギン (バットマン)

日本ではティム・バートン監督による映画「バットマン・リターンズ」でもの悲しい最期を遂げた悪役として有名なキャラクター「ペンギン」。そもそも人間のキャラクターなので、鼻がとがっていることと手先や足先の一部がくっついている点以外は至って普通の解剖図となっています。


◆8:スパイダーマン

サム・ライミ監督の映画「スパイダーマンシリーズ」や、カプコンの対戦格闘ゲーム「マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター」などの「VS.マーヴルシリーズ」で有名なアメコミキャラクター「スパイダーマン」。70年代の日本でも東映による特撮テレビドラマが放送されるなど、かなりの知名度があると思われますが、解剖図は非常に珍しいのではないでしょうか。

基本的には人間そのものの解剖図なのですが、糸状の繊維を射出するための手首にある腺や、そこにつながる腕の内部などが描かれています。ちなみに、東映版スパイダーマンは近年のハリウッド映画版とは違った印象……というかまったくの別物として有名ですが、池上遼一による漫画版「スパイダーマン」も主人公がマリファナパーティーに出席したり、ナイフを持って犯人に迫ったりと苦悩する青年像を描いた力作で、映画や東映版とはまた違った魅力を見せています。

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in マンガ,   アート, Posted by darkhorse_log

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