取材

NTTドコモから「通訳電話」機能と「お願いを聞いてくれるゾウ」のサービスが参考出展


ワイヤレスジャパン2011で、NTTドコモから「通話中の自動通訳」を行うことができるシステムのデモが行われました。

クラウド上に通訳サーバーを置き、通話中に音声と文字で通訳を行ってくれるというシステムで、実際にサービスが開始されれば、原理的には音声通話が可能な端末ならどれでも対応可能とのこと。さらに「お願いを聞いてくれるゾウ」のデモもあるということで、一体どんな内容になっているのか、非常に気になります。


通訳電話とお願いを聞いてくれるゾウについての詳細は以下から。ワイヤレスジャパン2011/第2回無線技術応用産業展

NTTドコモブースの通訳電話の体験コーナー。


画面には通訳電話のデモ画面が表示されています。


横須賀にあるNTTドコモのR&Dセンタと通信がつながっており、現在表示されている画面は横須賀側の画面が表示されているとのこと。


音声を追ってリアルタイムで通訳結果が表示されていきます。


会場でも通訳電話を実際に体験するために、ネイティブスピーカーのボブが電話に向かって質問を発します。


会場内でも通訳電話のブースには特に人が多く集まっており、非常にざわついているため、ノイズが入ってしまい「Where did you come from?(どこから来ましたか?)」と聞いたつもりが「Where did you sleep well?(どこでよく眠れましたか?)」になってしまいました。


来場者がボブの質問に答えます。ノイズが多いので、口元を押さえて発音します。


「翻訳開始」ボタンをクリック。


「兵庫県の西宮市です」という質問がきちんと認識され「It is Nishinomiya of Hyogo.」と翻訳されました。画面の表示に先行して音声での通訳が聞こえます。


実際のスマートフォンXperiaで見た画面。この翻訳画面はAndroidのプラットフォームで仮に作られていますが、アプリケーションにしてしまうことでシステム自体はフィーチャーフォンにも対応可能とのこと。


これまでも声を認識して翻訳を行ってくれるシステムは存在しましたが、今回のシステムではそれを通話中にリアルタイムで行えるようになっています。


そしてこちらが「お願いを聞いてくれるゾウ」のデモ画面。


通話中に起動すると、「お願い事をボクに話しかけてね」とゾウが語りかけてきます。


「国際展示場から東京駅への行き方を教えてください」と聞くと、「東京」「国際展示場」「仕方」を認識しました。左下の「お願い実行」をクリックすると、gooで検索してくれます。


検索結果が表示されました。この画面は通話先の相手とも共有しており、相手と同時に検索した情報を共有することが可能です。


ゾウはお願いの内容に応じて最適な検索エンジンを選ぶ機能を持っており、例えば「東京」「観光名所」を認識すると「じゃらん」で検索してくれます。また、スケジュール機能などとも連動が可能で、通話相手のスケジュールと自分のスケジュールを照合して日程を調整する機能なども持っています。


下のムービーは実際に通訳電話とお願いを聞いてくれるゾウを使ったデモの様子を撮影したもの。実際に電話から出る音声も聞き取れるようになっているので、どんなタイミングで通訳電話がレスポンスするのかを確認することが出来ます。また、ゾウを使ったデモでは、実際にスケジュール調整を行う画面も見ることができます。

YouTube - NTTドコモ「通訳通話」「お願いを聞いてくれるゾウ」実演ムービー

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in 取材,   モバイル,   動画, Posted by darkhorse_log

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