移動中に突然接続が切れても大丈夫な「切断耐性モバイル通信」登場、圏外を気にせず通信可能に

モバイル回線でウェブページを読み込んだり、ファイルをダウンロードしている最中に、電波が不安定になるなどして突然インターネット接続が強制切断されてしまい、もう一度最初からやり直さざるを得ない……ということを経験したことがある人も多いのではないでしょうか。

例えば地下鉄に乗っている場合、トンネルに入る度に通信が切断されてしまうため、サイズの大きいファイルなどはコンスタントに電波が入るところでしかダウンロードできないわけですが、そんなモバイル通信の弱点を改善する「切断耐性モバイル通信」が登場しました。

実演デモの様子など、詳細は以下から。
ワイヤレスジャパン2011のKDDIブースにあった「切断耐性モバイル通信」コーナー

「切断耐性モバイル通信」の特徴。切断耐性ソフトとサーバーが連携することで「切れない」通信を実現するほか、3GやWiMAX、Wi-Fiなどのさまざまな無線技術をサポートしています。

動作の仕組み。

切断耐性ソフトがインストールされたパソコンと切断耐性機能を備えたサーバーでファイルをダウンロードしている途中で……

移動中に圏外になっても、サーバーとのコネクションが維持し続けられます。

これにより圏外エリアを脱して異なるIPアドレスから接続しなおしたとしても、ダウンロードを途中から再開できるという仕組み。また、3G接続からWiMAX接続に切り替えて接続し直した場合などでも問題ありません。

実演してもらったところ。切断耐性がない場合、接続が切れると最初からファイルをダウンロードし直す必要があります。

YouTube - 切断耐性実演デモムービー 「切断耐性なし」の場合


しかし切断耐性がある場合、接続が切れても接続し直すとファイルのダウンロードを再開します。

YouTube - 切断耐性実演デモムービー 「切断耐性あり」の場合


まだ商用化される段階などではありませんが、モバイラーにとっては非常に興味深い技術なのではないでしょうか。