アメリカでゲームがアートとして認められ、国立芸術基金の助成金の対象に

by ConvenienceStoreGourmet

日本でも文化庁メディア芸術祭などで、ゲームやアニメが「メディア芸術」として表彰の対象となっていますが、アメリカでもゲームがアートとして認められるようになり、助成金の対象となることが決定しました。

今回規定を変更し、新たにゲームを助成金の対象とすることを決定したのは、アメリカ国内の芸術文化活動を助成する連邦の芸術機関である「国立芸術基金(NEA)」。今回の決定は、ゲームが映画や演劇などと同じく芸術性を持った作品を生み出すメディアであると国が認めたことを示しており、アメリカもまたコンテンツ産業の育成に力を入れてゆく方向にあることが分かります。

詳細は以下から。FY 2012 ARTS IN MEDIA GUIDELINES

今回の決定は、「ラジオとテレビに関する芸術」としてまとめられていた助成金のカテゴリを「メディア芸術」に変更し、インターネットやモバイル端末をプラットフォームとするものや、衛星放送、テレビゲームを含むデジタルゲームを加えた芸術作品を対象に加え、その適用範囲を拡張するものとなっています。

また、NEAのサイトにも明記されているように「Media projects that can be considered works of art.(メディアプロジェクトも芸術作品と考えられる)」とのことで、ゲームもひとつの芸術作品として認められたということが分かります。


助成金の額は、プロジェクトの規模やプラットフォームの種類に基づいて決定されますが、その範囲は1万ドル(約80万円)から20万ドル(約1606万円)まで。これだけでPS3やXbox、Wii、あるいはDSやPSPなどのゲームタイトルを開発するのは難しいかも知れませんが、なにより開発者にとってはゲームというメディアが芸術として正式に認められたというのは喜ばしいことと思われます。

日本でも、文化庁はもちろん、経済産業省もゲームやアニメを「コンテンツ産業」として強化していく戦略を策定していますが、今回の決定を見ても、今やデジタルコンテンツを産業と捉えて育成しているのは日本だけではないということが分かります。

経済産業省コンテンツ産業強化の平成19年度事後評価書(PDF)によれば、日本のコンテンツ産業は、他国に比べて海外依存度が低く、その分、海外展開を加速することによる伸長の余地が大きいと言われていますが、海外市場で戦うためには、当然他国のコンテンツよりも優位なコンテンツを提供してゆく必要があり、今後の産業・人材の育成についても、日本としては世界的な動きを見越した戦略を描く必要がありそうです。

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in ゲーム,  アート, Posted by darkhorse_log