取材

「Fate/Zero制作はもう1つの聖杯戦争」などアニメやゲーム制作の舞台裏がぶっちゃけられた業界関係者トークイベント


運営・参加企業のスタッフが一同に会してイベントの裏話や業界の裏事情など、なかなか耳にすることのできない本音トークを繰り広げる「業界関係者トークイベント」が、「マチ★アソビ vol.6」でつつがなく行われました。

参加しているのがアニメ業界やゲーム業界でも重要なポジションにある人々ということもあり、掛け合いによって思わずあまり喋ってはいけないような内容がポロリと出てきたり、勢いでスゴイ内容を発表してしまったりするなど、今回もぶっちゃけた内容のトークが展開されました。

「マチ★アソビ」関連イベントでの司会のポジションが定番化しているアニプレックスの高橋祐馬さんの呼び込みにより、「マチ★アソビ」開催中の夜の恒例イベントである「業界関係者トークイベント」がスタートしました。


アニプレックス 高橋祐馬(以下、ゆま):
まずはアニメ制作会社ユーフォーテーブル代表取締役でマチ★アソビの総合プロデューサーである、近藤光さんです。どうぞ。

ユーフォーテーブル 近藤光(以下、近藤):
いっぱい会場に(お客さんが)残ってくれてるんで、まあ21時とはいわないけど目標として21時過ぎぐらいに終了させたいですね。いつもみたいに、年の若いお客さんにだけ向けて「早く帰ってください」というのがつらくて。だから、今日はみんないっしょに帰ろうね。

ゆま:
ではお呼びしていきたいと思います。私も誰がいるのか全容を把握していなかったりしますが(笑)関係者の皆様、中に入ってくださーい。お願いしまーす。

(順次入場となるはずが、誰も来ない)

ゆま:
みなさーん?どうぞー。

さてさて、2日目がほぼ終了というところで、みなさんお疲れ様です。(集まった観客に)昨日から参加してくれてる人は…(挙手)…おわぁ、すごいたくさん。今からのトークはこの16名でやっていけたらと思います。近藤さん、無事2日目終わりましたが、いかがですか。

近藤:
春はいいよね。

ゆま:
1月は寒いですからねぇ。

近藤:
いろんな方面から希望があって、1月の開催を少なくして10月にやるのを長くしたいと思っているんですけど、それまたいろんな人のご希望があるので、空気を読みながらやりたいなと。


ゆま:
ライブやトークショーをやった新町東公園も、温かくて見やすいですよね。あ、飲み物回りました?ということで、これからの2時間楽しみましょうという思いをこめて、かんぱーい!


さて、このトークイベント、初めてだという人は?(挙手)ああ、いますね。

近藤:
何をきっかけにここに来ようと思ったんだろう(笑)

ゆま:
では初めての方もいらっしゃいますし、まずはみなさん自己紹介をいただけたらと思います。

まず、私がアニプレックスの高橋祐馬です。


フロンティアワークス 野村(以下、野村):
フロンティアワークス野村です、「ヘタリア Hetalia Axis Powers」とか「シュタインズ・ゲート」もやらせていただいています。よろしくお願いします。

レッドエンタテイメント 伊藤(以下、伊藤):
レッドエンタテイメントの伊藤です。主にゲーム、最近ですと「ぼくらはカセキホリダー」だとか、「Scared Rider Xechs -スカーレッドライダーゼクス」だとかやっています。

コミックス・ウェーブ・フィルム 川口(以下、川口):
はじめまして、コミックス・ウェーブ・フィルムの川口です。徳島に来るのも初めてで、右も左もわかりませんが、よろしくお願いします。我々は新海誠監督と「星を追う子ども」を先日完成させて、しあさって(5月7日)の公開を待っているところでして。また、ピーピング・ライフというギャグアニメをプロデュースしています。

キングレコード 山中(以下、山中):
キングレコードの山中です。こんちは。ぼくがやっている作品は「ヨスガノソラ」、7月には「まよチキ!」が始まる予定です。トークショー、楽しんでいってください。

角川書店 西山(以下、西山):
角川書店の西山です。(マチ★アソビには)一般客としてお小遣いで来ているのに、なぜか登壇している状況です。

最近ですと「日常」、「世界一初恋」、ほかにも「デッドマン・ワンダーランド」とか、「GOSICK―ゴシック―」とかやってます。

ニトロプラス 土居(以下、土居):
ニトロプラスの土居です。Phantom~Requiem for the Phantom~ソニコミ、「魔法少女まどか☆マギカ」、STEINS;GATEと「Fate/Zero」など担当させていただいています。

バンダイナムコゲームス 富澤(以下、富澤):
今回で「マチ★アソビ」は5回目になりました、バンダイナムコゲームスの富澤です。ゴッドイーターシリーズ、魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-など色々な作品をやらせていただいてます。今回は「テイルズ オブ エクシリア」の巨大パネルを開くためだけに来ました(笑)

ニトロプラス でじたろう(以下、でじたろう):
ニトロプラス代表のでじたろうと申します、よろしくお願いします。代表作品というのはなくて全般的にやっています。今回は講演会みたいなものをやらせていただいてニトロプラスの10年をひもといたんですが、それの絡みだと、ファイブマン劇場版の兵士役で出ました。

永野護先生の「ファイブスター物語」の前にやっていた作品の背景だとか、Newtypeの編集をやりながらアシスタントしていました。あと、コロコロコミックで連載していた「ファミコンロッキー」のアシスタントをやっていました。

アニメイト小山:
アニメイトの小山と申します。私の仕事はみなさんと違って販売を行ってまして、全国アニメイト店舗の宣伝を担当しています。作品で言えば去年から「アニメ店長×東方プロジェクト」のコラボ映像を怒られながら作って、すごく勉強になりました。

GONZO鷹木(以下、鷹木):
GONZOの鷹木と申します。ニトロさん、お世話になっております(笑)ここ2年ぐらいうちの新作がなかったのでつぶれたとお思いの方もいるかと思いますが、やっと新作を3本発表できました。なんとか復活していきたいと思っていますので、温かく見守ってください。

デイライト大貫(以下、大貫):
アニメの企画製作をやっています。今日やっとアニメ「こぴはん」を発表することができました。この中にあってはジャンルが違う会社に見えるんですが、実は元インターチャネル、あのインチャネのゲーム・アニメ・音楽の唯一の生き残りが……僕です。

一番最後の最後まで生き残りまして、当時のカリスマの方とかもいなくなってしまって、私だけが残ったので、すべての面倒を見ろと言うことでやってきました。

カプコン新妻(以下、新妻):
はじめまして、カプコンの新妻と言います。イベント自体は初めて来させていただいたんですが、なんでアニメ系イベントにほとんどゲーム会社がいるかというと、ぼくはマウスプロモーションの納谷さんといろいろ仕事をやらせてもらってまして、僕の関わった「SUPER STREET FIGHTER IV」「MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds」といった格ゲーのボイスはほとんど納谷さんのところで取ってもらっていて、そのつながりでお誘いいただいて来てみました。

フロンティアワークス 佐藤(以下、佐藤):
フロンティアワークスの佐藤です。目の前にいる上司(野村さん)と同じで、作品はヘタリアやシュタインズ・ゲート、ひぐらしも新作OVAがありますので、そちらの宣伝をやっています。

星海社 平林(以下、平林):
星海社の平林と申します。普段でしたらここに革ジャンを着た太田という男がいるはずなのですが、今日は来られないと言うことで、昨晩の夜、ゆまさんに「おまえが代わりにこい」と……

ゆま:
言ってないって!(笑)

平林:
ゆまさんには非常にお世話になっているので「はい、謹んで……」ということで来させてもらいました(笑)

僕が何をやったかと言うと、去年、弊社でやった「坂本真綾の満月朗読館」のイベントがあって、その時にアニプレックスさんに助言をいただいて、映像をユーフォーテーブルさんに制作してもらい、録音をマウスプロモーションの納谷さんのところにお願いしたというつながりがあって参りました。

バンダイナムコゲームス 吉積(以下、吉積):
バンダイナムコゲームスの吉積と申します、どうも。

イベント自体は去年の5月に来て以来2回目です。弊社の富澤がずっと来ていて、今回はトークイベントを弊社の馬場とやらせてもらったんですが、この場はどんな感じか分からない中で参加させていただきたいと思います。

ソニーマガジンズ 加賀(以下、加賀):
突然お邪魔します。リスアニ!というアニメ音楽誌の編集とライターを担当しています。現在vol.5まで発行していて、最新号では「魔法少女まどか☆マギカ」巻頭特集をやらせていただいたりしています。

ゆま:
5月3日の初日はみなさんフライヤーを見ながらイベントなど回ったかと思いますが、実は我々もフライヤーが手放せなくて。実は来るまで全容がよく分からないという状況で(笑)
近藤さんとしては初日はどうでした?

近藤:
雨がぎりぎり降らず、天気がよくもってくれたなと。最後にちょろっとだけ降ったけれど、何とかなったかなというところですね。


ゆま:
ひびちからじお!」の公録もあったりして、雨が降らずにがんばったなと。

近藤:
TYPE-MOON」の偉い人がナイショでやってきて、うろうろしていましたね。

ゆま:
あ、そうそう。僕、チタン製のロンギヌスの槍を見に行ったんですが、あれはすごかったですね。

近藤:
マジで、どっちがよかった?

ゆま:
あ、鉄を削りだして作った「エクスカリバー」と比べてですか?もちろんエクスカリバーです。もうね、(エクスカリバーの)請求書の額にびっくり(笑)「なにこれ!?」みたいな数字です。魂を込めて職人さんに作ってもらいました。

近藤:
や、でもロンギヌスの槍もすごいですよね。

ゆま:
エンタメ界の2大武器が並んでいるというすごい状況ですね。ちなみに、エクスカリバーは本当はアニメ コンテンツ エキスポに向けて作っていたんですがイベントがなくなってしまったので、そこで「(お披露目するなら)マチ★アソビだろう」ということで今回展示しました。

ちなみに、ロンギヌスの槍を作ったアーティストの与吉さんって、いかにして参加されることになったんですか?

近藤:
まったく知らない。


ゆま:
えっ、総合プロデューサーが知らないんですか!?

近藤:
いろいろ窓口があって、その中の1つに「出たい」という申し出があったみたいで「どうぞ、場所はあるからやってください」となったんですね。間口はめちゃくちゃ広いですよ。

ゆま:
また、エクスカリバー展示と同じ会場で、フロンティアワークスさん、角川書店さん、キングレコードさんなど他のメーカーさんと「パッケージ展示会」をやらせていただいてます。みなさん見ていただけましたか?100数十点ぐらい並べて展示したんですが。

西山さんはご覧になりましたか?


西山:
まず(会場に飾りとして多数置かれていた)風船にびっくりしました(笑)このゴムのにおいは何だろう?と。まあでも、あれだけ並ぶと壮観ですね。

近藤:
ぼく、あそこにならまじめに5時間いられますよ。展示品の「ガンバの冒険」、読み始めちゃいましたもん。ほんとは家にあるんですけど。

あそこで手に取ってもらって、(展示作品の内容にも)興味を持ってもらえればいいなと思います。

ゆま:
初日前日の夜に並べていたんですが、らちがあかなくてユーフォーテーブルの動画マンの方にも手伝ってもらって。

各メーカーそれぞれ特徴があって……フロンティアワークスさんはDVDに布ものつけるのが多いですよね、クッションとかピローケースとか。

佐藤:
あのころは布をつけてみよう、という時期で(笑)

特典はいろいろ考えるんですよ。2バージョン作ることが多くて、まず1つ目はCDに特典映像収録するのが多いんですけど、それと同じくらい価値のあるものをということで考えたら、当時は布だったんですよ。

野村:
最近は女の子でも抱き枕とかウケるんですよ。「Starry☆Sky」という作品でつけてみたんですが。

ゆま:
(観客に)女性の方にご意見聞いてみてもいいですか?

客:
DVD版の抱き枕、欲しいです。

ゆま:
初日には阿波踊り会館で「CGMマーケットプレイス」というガレージキットの販売会をニトロプラスさんがをやりましたが、実際どうでしたか?

土居:
実は、「まどか☆マギカ」のキュゥべぇステッカーを販売したんですが、その列を整理するのに忙しくて、会場をほとんど見ることができませんでした(笑)

徳島でガレキイベントがあると声かけがあったら参加しないわけにはいかないので。実はニトロプラスがはじめて参加したイベントもガレキイベントなんですよ。


(ここでマウスプロモーションの納谷さんが合流)

ゆま:
ステッカーは大人気でしたか?

土居:
ええ、すぐに売り切れてしまいました。アニプレさんに増産をお願いしようかなと。

でじたろう:
ところで、なぜパッケージ展に「魔法少女まどか☆マギカ」がないんですか?

ゆま:
お2人もいろいろご存じかと思いますが、ちょっとパッケージがいろいろ……すみませんでした!!!!

ところで、今回ここにいる方々はニトロプラスのお二人の講演に参加した方ばかりで、私も拝見したのですが、振り返ってみるといかがですか?


でじたろう:
風邪を引いてしまって、2時間もしゃべると声が出なくなってしまってて、最後の方は聞き苦しくてすみませんでした。

気軽に受けたところ、近藤さんの陰謀にまんまとはまってしまって。結構まじめな講演だということでちゃんと作らなきゃいけないなとなって、土居と何時間も打ち合わせをしました。ぼくは赤裸々に話したいんですが、土居は見てくれを気にするんですよ。

土居:
来る時ずっと車の中でパワポ打ってて、徳島まで何百キロもある道のりを2人でやってきました(笑)

近藤:
仲いいんですよ。

ゆま:
マンガだと社長・副社長というとよく派閥がわかれたりして仲悪いイメージがありますけど、全然違いますね。

土居:
ただ、プライベートの話は一切しないんですよ。

ゆま:
改めて、お話しいただいた2時間の中で言い忘れたこととかあれば。


でじたろう:
そうそう、近藤さんがTwitterで「美少女ゲームは2000万~4000万」とツイートしてた件なんですが、あれはあくまでも僕が考える美少女ゲームの平均的な開発費を想像しているだけですから。ちなみにニトロプラスはもう少し高くて、だいたい6000万前後で作ってます。

ゆま:
赤裸々ですねえ。

でじたろう:
他に宣伝費などもありますので、総額だと1億ぐらいになってしまいます。ちゃんと(DVDソフトなどを)買っていただかないと、会社は簡単につぶれてしまいます(笑)

土居:
自転車操業というか「ヒットして当たり前」という感じなんですよ。

でじたろう:
バックに大きな会社がついていたりはせず、自己資金と銀行借り入れだけでやっていますので(笑)


土居:
うちはスポンサーさんいないんです、それがひとつの特徴なんですが。

でじたろう:
5pb.さんがうらやましいですね(笑)

ゆま:
それで言うと、ニトロプラスさんと一緒にやられているのはフロンティアワークスさんですから、よかったら(フロンティアワークスさんが)スポンサーになりませんか?

野村:
いえ、ご一緒させていただくだけでもありがたいですから(笑)

宣伝でもいろいろご協力いただいていて、今「シュタインズ・ゲート」痛車キャラバンツアーをやらせていただいて、今日ちょうど三宮からニトロプラスのジョイまっくすさんと5bpの番馬バン。さんが痛車でこちらに向かっています。

でじたろう:
観覧車に乗ってるみたいなツイートとかありましたからね(笑)

野村:
もし間に合えばここに来られればと思いますね。もしかしたら厳しいかも……。

ゆま:
フロンティアワークスさんからみてニトロプラスさんはどんな会社ですか?

野村:
以前「デモンベイン」の映像化を一緒にやらせていただいたんですが、メカにものすごいこだわりがあって、あと、女の子がかわいいというところは譲らないという感じですね。

的確に押さえるべきポイントを教えていただけるので、逆にやりやすかったです。「ああ、ここをきちんとやればいいのか」と。今もそういう形で教えてもらいながらやっています。

土居:
いつも校正が遅くてすみません……。

野村:
こちらこそ、本当にいろんなものにわたってチェックしていただいてるので。

ゆま:
逆にニトロプラスさん、つまり原作会社になるわけですが、フロンティアワークスさんはじめアニメ会社はどうつきあっていこうとか方針はありますか?

でじたろう:
ひたすら勉強になりますね。ゲーム会社は独立独歩でやっているところが多いんですよ。でもアニメ関連の会社は販売制作それぞれ絆が本当に深くて、つながりがものすごいですよね。

ゲーム会社だと、個人的にはTYPE-MOONさんなどいろいろなところの社長さんたちと仲良くさせていただいてますが、一緒に仕事をするというのはまた別の話で、ハードルが高くて。仕事を一緒にすると今度は普段のつきあいができなくなっちゃったりするので。

アニメ会社さんは仕事もプライベートもうまくおつきあいされていて、その辺りを勉強させていただいています。

ゆま:
「マチ★アソビ」なんて、それこそ絆とノリと勢いでここまで来た感じですよね。絆ということで言えば、この徳島新聞の広告見ましたか?そうそうたる顔ぶれですけど、なかなかこれは関係で言うとめちゃくちゃな並びですから。

これが2011年5月4日の徳島新聞朝刊に掲載された広告。カラーでまるまる1面を使い、東日本大震災に関してのメッセージと各社のキャラクターが描かれています。


近藤:
どうつながってるのかわかんないよね。

ゆま:
近藤さんがこの紙面、企画構成したわけですが、これはどんな感じで作られたんですか?

近藤:
真面目な話なりますが、業界の人たちもみんな、あの震災から受けたショックが大きくて。何かしたいなと思っていて行動を起こそうとしているけれど、そうすることが本当にいいことなのかと考えてしまったりして。我慢して耐えることも一つの応援ではないか、と言うことでためらっていたところもあって。

アニメ・コンテンツ・エキスポがなくなったりしましたが、徳島は節電も何も無く、無法地帯みたいなところで「マチ★アソビ」をやっているので、今日はもう飛行機で帰ってしまったグッドスマイルカンパニーの安藝さんや、ブシロードの木谷さんたちと一つになろうと言っていて、じゃあマチ★アソビでも何かできればいいなと言うところから始まった、善意の固まりなんですよ。セイバーも攻殻も描き下ろしで、20キャラ以上が描き下ろしなんです。


ゆま:
今いらっしゃる中で紙面に参加している会社さんは……おお、ほぼ全員。

近藤:
絆です!

ゆま:
すばらしい、いいオチですね。

近藤:
あと、Cheerful JAPANで募金箱を設置しています。ただ、お願いしますと声かけるのはやめていて、箱だけ置いておきました。いっぱい入れくれた人もいると思うんですが、タイミングとかいろいろあると思うので、出せる人はCheerful JAPANを通して寄付をするなりしてもらえれば。

ゆま:
(会場のお客さんからの)質問いきましょうか、「みなさんどれぐらいのギャラの金額で徳島に来ていますか?」ということですが、ノーギャラです。

近藤:
ありません!

ゆま:
絆です!

ひと笑いあったところで。5月4日の昼間はチェブラーシカがロシアから遊びに来たということで。

野村:
徳島はロシアより暑いのでちょっとバテてたみたいですね。子どもたちが集まってくれて嬉しかったと言ってました(笑)

近藤:
蒼竜神マヴェルって知ってます?

マヴェルがさ、チェブラーシカにちょっかい出そうと待ってたんだけど会えなくて、一人取り残されて肩落としてたよ。超おもしろかった(笑)


ゆま:
そしてそのイベントの後はGONZOがマチ★アソビに参戦、かつ鷹木さんが徳島初上陸と言うことで、PV上映もありました。

鷹木:
あ、無理矢理近藤さんにやれと……絆ですね!昨日はちょっとPVが間に合わなくて。

近藤:
これ、本当に間に合わなかったんだよ。

鷹木:
上映の時間にまだフィルムは徳島空港にあって。今日は何とか間に合ったと……まぁ、そういう会社ですよ。

ゆま:
ちなみに今回ここにいらしたのはどういうつながりですか?

鷹木:
最初に、近藤さんの下でアニメを作る勉強をさせてもらってたんです。

近藤:
僕が前いた会社に、彼が新入社員として入ってきたっていう関係ですね。

鷹木:
その時にエミー賞もらって、GONZOでもまたエミー賞もらったんですが、あれはほんと売上には結びつかない……。

近藤:
GONZOのブースに年表あったのを見かけた人?

ゆま:
見てない人はまた見てみて。最高だから。

近藤:
GONZOが自分たちの年表作ってるからね。しかも自らある時期のこと「停滞期」って書いてて。

「いいのこんな風に書いて?」って聞いたら、「最初は『衰退』って書いていたんだよ」って返事が(笑)GONZOから独立した会社名とかもしっかり書いてあって。


ゆま:
AチャンネルのStudio5組だとか会社名も書いてありましたね。

鷹木:
いや、5組さんやフッズさんなどは円満に……いや、これ以上はやばいな。

近藤:
あと村濱さんとか。

鷹木:
村濱さんはいつの間にかやめていて…

近藤:
これはここらへんにしときましょうか(笑)

ゆま:
コミックス・ウェーブ・フィルムの川口さんは、新海誠監督の新作「星を追う子ども」関連で数年ぶりに人前で喋るというイベントがありましたね。

川口:
新作が4年ぶりで、最初2年間はロンドンにいたので。先々週新作の関連で2度イベントがありましたが人前に出るのはそれくらいでしたから、ちゃんとしゃべれるかなと……。でも、新海さんはさすがと言うほかなく、話がうまくて。

ゆま:
饒舌な方でしたね。

川口:
うちは隙間産業で、会社は小さいし、ちゃんとした作品は4年に1度ぐらいしかないので(マチ★アソビには)呼んでもらえないだろうと思っていたらお声がかかって。それを新海に話したら「僕も行きます」と。

近藤:
すごいんですよ、マチ★アソビのためにわざわざ5分の映像を作ってくれたという。

川口:
イカちゃんの映像もあるんですが、僕はイベントでモニターが見られなかったので、まだ見ていないんです。

近藤:
本当に川口さんはすごいエリートで、前は伊藤忠商事に務めていて。

ゆま:
就活生あこがれの企業じゃないですか!

近藤:
新海さんと勝負していくと決めてコミックス・ウェーブ・フィルムを始めたんですよ。大きなお金を投じてがんばっているというのを聞いて、応援しなきゃと声をかけさせてもらったら新海さんも来てくれて。

川口:
こちらから持ちかけるのではなく、彼が作りたいと言ったときに企画をスタートするんですよね。だから彼のケツをたたけるのは唯一、皆さんだけなんです。作品を見て「次回作も見たーい」ってツイートしてくれたりすると彼に届いて、「さあ次も頑張ろう!」と思うわけです。だから彼はお客さんとふれあうイベントをとても大事にしています。今回も、勝手にサイン会まで始めちゃうし。

近藤:
新海さんはその時飛行機の時間ぎりぎりだったんですけど、「お昼くらい取った方がいいんじゃないですか」と聞いたら「みんな待ってくれているんで」と何も食べずにサインを続けて。本当にいい方ですね。

川口:
本当にいい人です。脚本でもめたとき以外は(笑)それ以外はベストです。

ゆま:
「星を追う子ども」公開直前ということで告知なんかあれば。

川口:
4年2ヶ月ぶりとなる新作、5月7日に徳島のシネマサンシャイン北島でも上映しますので、ぜひみなさん行ってやってください。よろしくお願いします。

納谷:
今回はほんとにいつも以上にみんなが集まっていて、「つきねこ」のトークショーでお客さんに聞いてみたら、今まで来たことがないっていう人が全体の3分の1もいたんです。

近藤:
地元アイドルみたいな感じでいけそうじゃん?

納谷:
いけますか?地元の名士近藤さん。

近藤:
ていうか、徳島出身のメンバー入れれば?つきねこオーディションすればいいですよ。

ゆま:
なんかマジネタっぽいですよね。

近藤:
これ結構まじめに考えてたんですけど、言うタイミングを見計らってて、あ、今だ!と。

納谷:
ここで「それはちょっと……」とは言えないですもんね。

近藤:
これで10月(のマチ★アソビ)に一つ催しが決まりました。ほっとします。

ゆま:
ところで、GONZOさんの新作「こぴはん」を持ってきた人が隣にいるんですが。

大貫:
この流れで僕に!?

ゆま:
納谷さんが音響もやっていらっしゃるとか。

大貫:
アニメ制作がGONZOさん、音響制作がスタジオマウス納谷さん、むしろここで製作やっているというような状態でして。

ゆま:
実際、どういうお仕事をされているのかというところおうかがいしていもいいですか?

大貫:
実は、GONZO鷹木さんと今まで何度もお仕事させていたただいた中で話をして、KEIさんとアニメやりたいなということになって。僕もKEIさんの絵が好きなので。

原作と結びつけてアニメ化するというのが普通だと思うんですが、ちょっと勝負してみたくて、人生初の企画という形になったので、何かおもしろいことができないかなと言うことで、まずキャラクターを作りましょうと。実は原作がマンガであがっているんですけれど、今度作るアニメはその原作のストーリーじゃありません。

ゆま:
おお?

大貫:
簡単に言うと、外伝が先に世の中に出てきます。

(ジョイまっくすさんから電話が入り場内騒然)……というわけで、お楽しみに!(笑)

ゆま:
昨日(5月3日)初めて公開した「Fate/Zero」という作品ですが。10月からいよいよ放送です。

近藤:
とうとう出しちゃった。もう逃げられない。

ゆま:
出しちゃって大丈夫でしたか?

近藤:
うん。出さないとみんな働かないし。

ゆま:
今、「Fate/Zero」の文庫小説を星海社さんで出していて、ここにいるだけでなんと4社がこの作品に関わっているわけですが、共通項として虚淵さんという存在があります。ニトロプラスさんの話の中でも”脱“虚淵という、もちろんいい意味でね、そういうことがありましたけれど、改めて文庫化の話など虚淵さんについて平林さんからお話聞ければ。

平林:
ぼく、星海社の虚淵さん担当ではないんです。

近藤:
フリ大失敗ですね。

平林:
何度も虚淵さんとはお会いして話はしているんですが、担当はしていないんです。

ゆま:
虚淵さんってどんな人ですか?


平林:
「男」じゃなくて「漢」、好漢っていう感じの方ですね。文庫の創刊の時に書店さん用に巨大なポスターを作ったんですが、そこにサインを入れてくれという話をして、虚淵さんと竜騎士07さんに50枚お願いしたら「行きます」と。そして、一気に書いてくれました。

この間もサイン会があったんですけど、その時は足の指でもサインできるようにと練習していました。

ゆま:
「Fate/Zero」の映像が発表されたわけですが、どうでしたか、ご覧になって?

土居:
以前編集されていないカットを見せてもらったこともあるんですが、今回のも含め、正直「本当にコレでやるんですか?」と思いましたね。

ゆま:
「毎週テレビでこのクオリティでやるの?」ってことですよね。

土居:
「劇場版の間違いですよね」と聞きたくなるようなクオリティだったので。先日改めてPV送ってもらったら、やっぱりそのままの仕上がりで。本当にこのままでいくんだと、ちょっと鳥肌が立ちました。

近藤:
あんまりハードル上げないでね。

あれはPV用ではなく本編の一部なんですよ。乞うご期待ぐらいにしといてください。本当に重いんですよ、どれぐらいのものを期待されているのか想像できているので。過酷な戦いだよね。

ゆま:
もう1つの聖杯戦争がそこにあるという感じですね。

川口:
ユーフォーテーブルさんって作品を作れば作るほど赤字になっているように見えるんですけど、どうやってメシ食ってるんですか?

近藤:
カフェですよ、カフェ(笑)。うちはカフェとかもやってて儲かっているように見られますけど、黒字は黒字だけれど、そんなに儲からないです。

というのも、グッスマがカフェを始めたあと、(グッスマ社長の)安藝さんにも「近藤さん、カフェって本当にそんなに儲からないんだね」と言われたくらいで。

グッスマさんとProduction I.Gさんがカフェやろうってことになって「グッドスマイルカフェ」開いたんですけど、今I.Gさんがどう関わってるかはちょっと分かんないんですが。それはともかく、I.Gの石川さんがちょっと店見せてよって来て「近藤さん、(ユーフォーテーブルカフェと)似たようなものやろうと思うんだけど」って言われたりしたんです。

でも、コーヒー1杯で昼12時から夜8時くらいまでオフ会してたりする人とかいますからね。もちろん別にそれが悪いと思ってるわけじゃないんですよ。あのカフェは作品が好きな人が来て喜んでくれて、スタッフがそれを見て元気になる。そうするといい作品が作れるじゃないですか。だから、赤字だと困るけど、ちょっと黒字だったら全然ウェルカム。

川口:
うちはテレビシリーズはやったことがないんですよね。

近藤:
本当にアニメってすごいお金かかってて、制作費以内で作れることは本当に少ない。そういう意味では「空の境界」は本当に最悪でした。

「空の境界」が最近まで製作費に対してオーバーした分がワースト1だったんですよ。でも今、あくまで製作費に対してかかった実費のパーセンテージという意味でですけど、その記録を塗り替えそうな作品が動いてて。

うちに平尾隆之というのがいまして、空の境界第五章の監督もやったんですが、あいつがとんでもないやつで。アニメ文庫というシリーズで「ギョ」っていう作品を作ってるんです。あの原作をなぜアニメ化するのって思われたかもしれませんが、やりたいという意思に対して作らせたいなと思うじゃないですか。

それがほんとに大変なことになってて、超大作パニックムービーになっています。完全に劇場作品を越えていて、映画館で上映するべく動いてます。もう作画に入ってから1年以上よ、どうすんのこれ、OVA1本がなんでこうなるのって。尺がどうこうとかいう話じゃない、何したいのって思うくらいの勢いで。

だいぶいろいろ進んでいてるので、「ギョ」にはぜひ期待して欲しいです、まさか空の境界を赤字パーセンテージでオーバーするワースト1が出るとは思わなかった。

「ギョは相当やばいらしいよ」と話題にしてもらっていいぐらい、ホントにやばい。ユーフォーテーブルもやばいです。

ゆま:
今のお話聞いてると、完全に赤字会社まっしぐらみたいな印象ですけど。

川口:
近藤さんがヤバければヤバいほどクオリティは上がってるってことなのでお客さんにとってはいいことで、メーカーさんにもいいことですよね。

ゆま:
最高です。

近藤:
うちはカフェとかいろんなことやっていますけど、実は赤字になったことないんですよ。調子に乗っているようにも見られていると思うんですが、黒字の中でやりたいことをやってきたんです。

これからできる新宿3丁目のダイニングも、映画館も、持っているお金の中で、背丈にあったことをやろうとしてます。最初カフェやろうとした時はスタッフに大反対されたんですよ。でも、お客さんがぼくらの描いた絵を見てよろこんでくれたらうれしいじゃん。アニメを作って最終的にパッケージになって、気に入ってもらえたら嬉しいよねという気持ちと同じ発想でやっていて。まさにカフェやダイニング、映画館はまさにそれで、黒字になった分をすべてつっこもうぜと。

失敗がない戦いを作るのが経営者かなとも思っているので。みんながうちのパッケージを買ってくれたりだとか、コーヒーにケーキをつけて頼んでくれたりだとか、缶バッジ2個買ってみようとか、そういう積み重ねが映画館になっていると思ってもらえれば。ということで何とか黒字でやっております。


(会場拍手)

ゆま:
「マチ★アソビ」2日目までざーっとおさらいしてみたんですが、この場ではじめましての方もいるので、まだマイク回ってない方にお話うかがえれば。まずはカプコンの新妻さん。

カプコン新妻:
実はユーフォーテーブルさんとのおつきあいとかはないんですよ。

ゆま:
ノー絆からいま絆、みたいな?

近藤:
納谷さんから「マチ★アソビに来たいと言ってる人がいる」って聞いて、じゃあ「いいよ」って。

新妻:
最近の格ゲーはみんな基本的に納谷さんのところで、キャスティングから収録までやってます。

納谷:
本当にそういうのやめてください(笑)、儲かってるんですかって言われるから。本当に儲かってないですからね!

近藤:
天下のカプコンですよ。すーごいいっぱいもらってるんじゃない?

納谷:
言いづらいですよねー、これ、もらってないよって言ったらうそっぽいし、もらったと言ってもそれはそれでおかしな話だし。

新妻:
いやーもうねー、だいぶ納谷さんのところには(笑)

まあぶっちゃけ、うちも「モンハンで儲かってるんだろ」って最近よく言われるんですよ。

近藤:
言われないわけがないでしょ!!

新妻:
それはそれでおいといて、納谷さんとの件はモンハンとは別でやらせてもらってて。

ゆま:
このイベントに参加しようと思ったきっかけとかありますか?

新妻:
僕がやっているタイトルはちょっとばたばたしてしまって。2月に発売したタイトルなんですけど、震災などの影響でイベントがなくなってしまったりしていて、そんな折に「マチ★アソビにどう?」と言われたので「じゃあぜひ」と。

この話はちょっとするかどうか迷ったんですけど、昨今はゲームのオープニングアニメーションは必須になっていて、わりとゲーム会社間でそれを作るアニメ制作会社さんの取り合いになったりとかあったりするので。ゲーム会社とアニメ会社って、気がついたらわりと普通にかかわりがあるようになってきましたね。

オープニングムービーはアニメと違って一発勝負なので、余計にお金がかかったりするんです。だいたいオープニングアニメって1分1000万とか、そういう世界で。

川口:
そんなに!ちょっと名刺ケース取ってもらっていいですか。

(会場笑)

新妻:
ピンキリですけど、だいたいそんなものかな、と。

鷹木:
うち、もっと安くやりますよ。

ゆま:
これ、まさかの制作会社闘争が!?

ムービーということで言うと、バンダイナムコゲームスさんも「ゴッドイーター」とか。

富澤:
ゴッドイーターは1分30秒と10分のオリジナルアニメを作ってもらって、さすがにいくらかは言えないんですが、すごいクオリティのものを出してもらっているという実感はあるので、取り合いもあるだろうと思いますし……すいませんが是非よろしくお願いします。ユーザーさんが求めるところで間違いないので。

ゆま:
さて、バンダイナムコゲームスの吉積さんもお初なんですが。

吉積:
ずっとテイルズの仕事を1作目からやっていまして、一時期は富澤さんとも仕事をしていて。近藤さんとはフロンティアワークスさんのご紹介でシンフォニアをやらせていただいたのが最初なんです。

近藤:
いいんだけど、エクシリアの制作は本当に大変。あんなに線が多いのはなかなかないよ。

吉積:
いのまた先生と藤島先生、それぞれにこだわりのポイントがあったりするんですよ。

(バンダイナムコゲームス馬場さん登場)

近藤:
シンフォニアもね、線の多さのせいでスタッフからは悲鳴が上がってました。

でも、今エクシリアをはじめてからは、シンフォニアがものすごくシンプルに見えるという声が……。

馬場:
本当にすごいのができてるんですよ。動いてるキャラクターもエフェクトも背景も、最近まれに見るテイルズの映像が完成しつつあるかなと思います。

吉積:
ユーフォーテーブルさんに本編OPや途中のムービーをお願いするのは初めてなんです。すでにシンフォニアがあるのでベースはわかってるんですが、どれぐらいのことをお願いすればいいのか分からなかったのに、そういうの関係なく馬場が「これをやって欲しいんです」って持って行くから、ハラハラして。

馬場:
こちらの要望の段階でマックス値を振り切ってるんですが、それをさらに振り切るようなものをスタッフさんが作ってくださってます。

ゆま:
ということで、この方はエクシリアのプロデューサー馬場さんです。

近藤:
いまからバンナムの実情、聞こうか。

主役やられてる沢城さんが10分くらいの長さのビデオレターくれましたけど、めっちゃ忙しいですもんね。

馬場:
基本ね、土日ばかりの仕事でしたね。

ゆま:
そのあたりは沢城さんが所属しているマウスの納谷さんに。儲かっている疑惑がどんどん濃厚になってますが(笑)

納谷:
スケジュールは何とかするんで、お仕事をください。

馬場:
納谷さんの情報はばっちりです。

納谷:
なんでそんなに僕のこと知ってるんですか!知り合ったのけっこう最近ですよね。

ゆま:
そして、初めましての方としては、前夜祭にもお越し頂いたレッド・エンタテインメントの伊藤さん。

伊藤:
もう、みなさんすごいお仕事されてるみたいなんですが、私は近藤さんと会ったら飲んでいるようなもので……

ゆま:
そういう絆?

近藤:
や、飲み仲間って感じでもなくて。たまにメールが来て「飲みに行きたいので、おごってください」って(笑)

吉積:
あ、そういえば俺もおごりましたよ。麻雀友達で。

伊藤:
前夜祭の時もここらへんの方々は高円寺で見るし、ニトロさんもお仕事でおうかがいしたことがあるし、新妻君はもとレッドだし、なんだかんだでここにいる方とはいろいろ繋がっていて。

近藤:
今日のテーマは?

ゆま:
絆。うまくまとまってますね。

それで、実際いらしてみていかがですか?

伊藤:
ほんとに詳細がわからなくて。

ゆま:
そこはみなさん共通ですね(笑)

伊藤:
3日からと言われて、正直に2日の午後に入ったんですよ。

近藤:
ちゃんと説明してるんですよ?

伊藤:
してないよ。

吉積:
してないよね。

近藤:
でも、説明しても、他ではないイベントだから説明しても伝わらなくて。伊藤さんにはキッズステーションでやった番組のVTR渡したんですが、変な顔して見てた。

伊藤:
今回物販をやろうと思っていたので、ユーザーさんから「どこでやるんですか」っていう問い合わせをいっぱいもらって、ユーフォーテーブルさんに聞いたんですが、返ってきた答えが「川のあたり」っていう(笑)

近藤:
でも実際川のあたりだったでしょ?来ればわかるもんね。

川口:
ハハハッ(笑)

ゆま:
現場に来てつかむことが多いですよね。

川口:
「行けば分かるさ」みたいな。お客さんがそれを寛容な目で見てくれているから、今もこうしてお酒とか飲ませてもらっているわけですが。

ゆま:
これもしも有料イベントだったらぼくら袋だたきですよ。

川口:
それもほんとに、近藤光の愛だなと思いますよ。

近藤:
川口さん、酔ってる……(笑)
本当にぼくら幸せだよね。いつもこのトークショーのスタートが20時くらいだよね、しかも終わってからさらに打ち上げやってるんだよ。前回、奈須きのこさんと武内崇さんが来てくれたとき、この屋上で空をみたこともあるからね。「徳島っていいところだね」って。夜中の3時とかにだよ。

ゆま:
あと、はじめましての方は、シネマガジンの加賀さん。リスアニという雑誌の編集をやられています。

まずはマチ★アソビ、いらっしゃってみてどんな雰囲気に映っていますか?

加賀:
秋、冬、春と、それぞれ雰囲気が違っていて面白いなと思うんです。変わらない部分としては、あったかいというか、すごく居心地がいいなというのを常に感じます。ごはんもおいしいし住みやすそうというのを感じます。

近藤:
家賃は安いです。

加賀:
ほんと気持ちいいところですよね。

近藤:
でも住民税は高いらしいです。

ゆま:
とりあえずこの辺で第1部終了とさせていただいて、引き続きあれやこれや含めて聞いていきたいと思います。

この後もトークショーは第2部に突入、そのラストでは、近藤プロデューサーから「『東京にはないものを』と言うよりも、『ここにしかない』というイベントの形を作り上げていきましょう。今後ともよろしくお願いします。」というコメントできれいにまとまりました。

しかしながらそれ以前についてはあまりにもきわどい裏事情がぽろぽろとこぼれてくる状態だったため、第1部についてはこっそり行われていたUstream配信がストップするなど、かなり刺激的な内容となっていました。次回以降の「マチ★アソビ」でも関係者トークイベントではかなり尖ったトークが聞けるので、気になる人は「マチ★アソビ」を訪れて、トークショーを生で聞いてみてください。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「ネットへの書き込みじゃなくアナログな方法で意見を伝えて欲しい」「予約が大事」、アニメ・ゲーム業界関係者が語る現場の実態 - GIGAZINE

いとうのいぢさん、つきねこも登場したラジオ「のら犬兄弟のギョーカイ時事放談!」公開録音レポート - GIGAZINE

これがプロフェッショナルの仕事と生き様、マクロスの河森正治監督が語る「アニメーション監督という職業」 - GIGAZINE

in 取材,   アニメ, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.