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震災前後でツイート内容に大きな変化、東日本大震災におけるTwitterの利用状況

by Espacio CAMON

NECビッグローブが東日本大震災におけるTwitterの利用状況を調査した結果を公開しています。

震災直後から現在まで、安否確認や情報伝達に利用されているTwitterですが、その実態について事細かに分析したデータは貴重で、集計結果から震災によってTwitter上に流れる情報の傾向が変化したことを実感することができます。

東日本大震災におけるTwitterの利用状況についてのデータは以下から。東日本大震災におけるツイッターの利用状況について|プレスリリース|NECビッグローブ

NECビッグローブがTwitter上のツイート分析をする自社のサービス「感°report(かんどれぽーと)」を利用して、東日本大震災におけるTwitterの利用状況を調査しました。調査期間は2011年3月11日から2011年4月11日までの丸1ヶ月間、調査した総ツイート数は7億3694万790件にも及び、膨大な情報をまとめた結果となっています。

1日の平均ツイート数が約1800万件であることに対して、震災当日の3月11日はツイート数が約3300万件に達し、平均値の1.8倍に増加しました。震災後の1週間は2500万件以上の日が続き、以降も平均ツイート数が2200万件を超えているなど、震災前と比較して20%以上件数は増加しました。


震災以前(左の円グラフ)はエンターテインメント系の話題が約6割を占めています。これを見てまず驚くのが、エンターテインメント系の話題のうちおよそ半数がアニメに関するものだという点。アニメをよく見る人とTwitterの親和性が高いことを裏づけるデータと見ることもできそうです。

しかし3月11日から1週間程度は一転して、震災関連のツイートが7割~8割を占めています。その内容は「地震・津波による被害状況や安否情報」、「復旧活動」、「福島原発・放射線」、「計画停電」、「買い占め」、「枝野官房長官」、「自粛ムード」、「寄付・復興」など震災関連と言っても多岐にわたります。また、「大丈夫だった?」「無事?」などのコメントも多く、大規模な余震などのたびに不安定になっていた電話の代わりに、安否確認に利用されたケースが多かったことも推察されます。


ツイート内に含まれたURLのリンク先(ドメイン)で最も多かったのは「NHK」。他にも、朝日新聞社、ニュースサイトの47NEWSや、東京電力の公式サイトなど、主に情報の一次ソースを引用してツイートしている状況が見られました。

また、被災者の消息情報を共有する「Google Person Finder」やGoogleマップを利用した「避難所マップ」、USTREAMでの中継、専門家の解説など、マスメディアの発信情報に限らず、利用者ごとに様々な情報を収集して、報道と組み合わせつつ有用な情報を伝播しようとする動きが定着していったと推測されます。

3月11日~4月10日 被リンクドメインランキング <引用の多かった代表的な記事>
1位:NHK:各放送局災害情報
http://www3.nhk.or.jp/

2位:東京電力:計画停電グループPDF
http://www.tepco.co.jp/

3位:asahi.com(朝日新聞社):<福島第二原発3号機、原子炉停止に成功 東電 - 東日本大震災>
http://www.asahi.com/

4位:速報 - 47NEWS(よんななニュース)
http://www.47news.jp/

5位:Google Person Finder (消息情報):2011 東日本大震災
http://japan.person-finder.appspot.com/

6:USTREAM<フリージャーナリスト-岩上安身によるUTREAM>
http://www.ustream.tv/

7位:アメーバブログ
http://ameblo.jp/

8位:Googleマップ<東京都内避難場所>
http://maps.google.co.jp/

9位:Livedoorブログ<MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説>
http://blog.livedoor.jp/

10位:毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/


ドメイン単位ではなく、直接リンクされた個別ページのランキングは以下の通り。上位は安否確認や避難所の情報など緊急性の高いものが占め、それ以外には復興への励ましのメッセージをまとめたページがランクインしています。

節電を呼びかけた、通称「ヤシマ作戦」が出現した3月12日には、このワードを含むツイートは15万3928件に上り、被リンクURLも10位にランクインしています。計画停電を受けて節電への意識が一気に高まったことに加え、現実の状況が「新世紀エヴァンゲリオン」のストーリーと重なったことで大きな話題となったことが分かります。

3月11日~4月10日 披リンクURLランキング
1位:Google Person Finder (消息情報): 2011 東日本大震災

2位:速報 - 47NEWS(よんななニュース)

3位:SAVEJAPAN! PROJECT

4位:避難マップ(全国避難場所一覧)

5位:[prayforjapan.jp] 地震発生後、インターネットに投稿された心温まるつぶやき

6位:東京都内避難場所 - Google マップ

7位:東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)

8位:災害用伝言板

9位:【prayforjapan】世界から届いた日本への祈り - NAVER まとめ

10位:ヤシマ作戦 - 特務機関NERV


特に震災直後、Twitterで情報がRT(リツイート)されることによってデマが広く流布されてしまう問題が見られましたが、それを未然に防ぐために後々間違った情報であれば一括削除が可能な公式RTの利用が推奨されていました。

公式RTの割合は震災当日から3月13日にかけて急激に増加し、本震のマグニチュードが9.0だと発表された3月13日にピークに達しています。公式RTされた情報の真偽も検討する必要があるとは思いますが、公式RTを利用する人はデマとみなされる情報を流した人よりもおおむね多かったと推測されます。


震災後は震災関連の情報のツイートが多数を占めていたものの、大きなイベントがあるとそれに対して反応するツイートも多く見られ、三浦知良選手がゴールを決めカズダンスを披露した3月29日の「サッカーチャリティマッチ」や、劇場版「ONE PIECE」のテレビ放映などがツイート内容のジャンルに大きな影響を与えています。


また、Twitterを利用する際に使用する機器で最も多かったのは携帯電話で、次いでPC、スマートフォンとなっています。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log