生き物

住宅全焼から1カ月、閉じ込められていたダックスフントの「ローラ」が焼け跡から生還


2011年2月23日に発生した火災で自宅を焼け出され、家財道具すべてを失い途方に暮れ、愛犬のダックスフント「ローラ」とも離ればなれになり、希望を失いかけていたというボストン近郊の女性。鎮火直後の探知犬による捜索ではローラは発見されなかったため、「火から逃げてどこかで生き延びているに違いない」と考えポスターを張ったりシェルターをあたるなどして探し続けていたのですが、来る日も来る日もローラは見つからず、やはり火災に巻き込まれてしまったのかもしれないとあきらめかけていたそうです。

しかし、火災から約1カ月が経過した3月21日に自宅の様子を見に行ってみると、ベニヤを打ち付けてふさいであった玄関の中から、何かをひっかいているような物音が聞こえてきたとのこと。


詳細は以下から。Dog Found Alive In Rubble, One Month After Hyde Park Fire « CBS Boston

Dog survives a month in burned-out house - Hyde Park - Your Town - Boston.com

ボストン近郊ハイドパークのTerisa Acevedoさん宅で2月23日に発生した火災の様子。幸いTerisaさんは無事でしたが、飼い犬のローラは火災から逃げることができたのかどうかもわからず、1カ月近く行方不明となっていました。


鎮火後の家は外壁は残っていますがとても住むことはできない状態。警察の探知犬による捜索ではローラは発見されず、防犯のためベニヤを打ち付けて出入り口を封鎖し、再建のめどがつくまで放棄されることになりました。


救急救命士でありノースイースタン大学の学生でもあるというTerisa Acevedoさん(24歳)


「ローラは火災から逃げたに違いない」と考え、Terisaさんはポスターを作成し近所中を歩きまわってローラを探し、動物シェルターにもあたったのですが、火災から4週間近く経過してもなしのつぶてで、あきらめかけようとしていたところでした。


3月21日(月)、自宅脇に駐車したあったトラックの様子を見に戻ったTerisaさんが焼け跡を見て途方に暮れたその時、封鎖されたドアの内側から何かをひっかくような物音が聞こえてきたそうです。はじめはアライグマか何かの動物が中に入り込んだのではと思ったとのことですが、友人の手を借りてベニヤをはがすと、そこにはやせ細ったローラの姿がありました。物音や明かりにおびえたのか、ローラは一度家の奥へ姿を消したのですが、Terisaさんが名前を呼ぶと、すぐに駆け戻り腕の中へ飛び込んできたとのこと。


獣医師によるとローラはトイレの水を飲み、家の中で何か食料を見つけ生き延びたと考えられるとのことで、ケガをしてかなり体力が弱ってはいるものの、今後は順調に回復できる見込みとのこと。現在はAngell Memorial Animal Hospitalで検査や治療を受けていて、火曜にもう1泊したのち3月23日(水)には退院できる予定となっています。4週間ものあいだ焼け跡に閉じ込められ、氷点下まで冷え込む夜も経験したことを考慮すると、驚くほど元気とのことです。


Terisaさんはローラとの再会に感激し、「もう2度とローラにノーとは言わないわ。おやつを欲しがったらすぐに食べさせてあげる。外に出たがったら、すぐ散歩に連れて行ってあげるわ」と語っています。


長い試練に耐えたローラですが、今後は思いっきり愛され甘やかされる一生が約束されているようで、実はとても幸運な犬なのかもしれません。

再会した2人の姿を以下のニュース映像で見ることができます。

YouTube - Dog survives month after fire destroys home

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
愛犬を健康に長生きさせるための5つの豆知識 - GIGAZINE

愛犬を助けるため、素手でサメに殴りかかった男性 - GIGAZINE

愛犬に足の親指を食いちぎられた男性、そのおかげで一命を取り留める - GIGAZINE

血糖値の変化をかぎわけ糖尿病の少女の発作を防ぐ犬 - GIGAZINE

犬に服を着せることなく愛犬とペアルック、犬の毛でセーターを編む人々 - GIGAZINE

in 生き物, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.