福島第一原発2号機で圧力抑制室(サプレッションプール)に欠損、爆発音も観測


東京電力福島第一原子力発電所の2号機で、サプレッションプールと呼ばれる箇所に欠損がみられることが明らかになりました。また、2号機では爆発音もあったとのこと。

現時点では、周辺放射線濃度の測定値は急激な上昇を示しておらず、健康被害などには繋がらないと発表されています。

詳細は以下から。
6時40分すぎに行われた枝野官房長官の会見によると、福島第一原発2号機で格納容器に繋がるサプレッションプールと呼ばれる水蒸気を水に変える箇所に欠損がみられることが明らかになりました。

以前、東京電力が同原発2号機の点検を行った際のリリースに基づくと、サプレッションプールとは「原子炉格納容器の下部にあり、原子炉格納容器内圧力が蒸気等で上昇した場合にその蒸気を圧力抑制室内に導いて冷却することで原子炉格納容器内の圧力を低下させる設備」であり、「原子炉冷却材喪失事故時の非常用炉心冷却系の水源として水を貯蔵する役割もある」とのこと。

報道で「圧力抑制室」と呼ばれている場所が、この「サプレッションプール」と同じものとなります。

現時点では周辺放射線濃度の測定値は急激な上昇を見せておらず、官房長官は健康被害などには繋がらないとの見解を示しました。

記者からは、東電が情報を隠蔽していたのかという質問が出ましたが、これが以前から判明していた情報を隠していたものか、それとも改めて確認して判明したものなのかはわからないとのこと。

2011/03/15 7:14
2号機 “一部欠損見つかる” NHKニュース

asahi.com(朝日新聞社):格納容器につながる冷却水装置に欠損 福島原発2号機 - 政治

2011/03/15 8:00
原子力安全・保安院によると、6時10分に福島第一原発2号機にて爆発音があったとのこと。


2011/03/15 8:16
爆発音の直後に965.5μSv(マイクロシーベルト)が観測されている。

2011/03/15 8:30
東京電力は、圧力抑制室(サプレッションプール)で何らかの異常が発生していると判断。注水作業は続けるが、作業に直接関係の協力企業作業員や当社社員については、所長判断で福島第一原発から安全な場所へと避難している。

2011/03/15 8:43
東京電力が会見を開始。

事実関係としては「2号機の圧力抑制室付近で音がしたため、パラメーターを確認したところ室内の圧力が低下し、ここに異常があったのではないかと判断。この事実を持って職員らの移動を開始した」とのこと。なお、水位はダウンスケールではなく-2700mmまで上昇してきており、音のあともそのあたりの水位を示している。

福島第二原発では7:15に4号機も冷温停止。これで1号機~4号機のすべてが冷温停止したことになります。

2011/03/15 8:51
原子力安全・保安院は原子炉内の放射性物質が外部へ漏えいしている恐れがあると発表。

【原発爆発】2号機爆発、放射線外部漏れだしの可能性 原子力安全・保安院が発表 - MSN産経ニュース

原子力安全・保安院は、2号機の原子炉建屋に損傷があり、そこを通じて原子炉内の放射性物質が外部へ漏えいしている恐れがあると発表した。
原子力安全・保安院によると、圧力抑制プールは通常3気圧だが、爆発音の後1気圧に下がったため、損傷したと判断したという。圧力抑制プールは原子炉圧力容器の底にある水をためた部分。


2011/03/15 8:59
東京電力、8:31に福島原発正門付近で8127マイクロシーベルトを計測したと発表。

asahi.com(朝日新聞社):福島第一原発2号機で爆発音 付近の放射線量急上昇 - 社会

福島第一原発の正門では午前7時時点で、毎時965マイクロシーベルトの放射線を観測したという。この量は、「自然界で1年間で浴びる放射線の半分ぐらいを、1時間で浴びる量」と説明している。だが、午前8時31分には、同じ場所で、毎時8217マイクロシーベルトまで上昇している。


2011/03/15 9:12
原子力安全・保安院の会見内容です。

保安院:
放射線業務従事者に対しては20ミリシーベルトが限度。緊急作業する倍はまとめて1年分とってもよいとされ、国際的な機関の数値を採用しています。緊急時は100ミリシーベルトまで許容しますが、100ミリシーベルトまで取った人は5年間放射線に関する作業をしてはいけないことになります。

記者:
100ミリシーベルトの中に入ったら12時間が限界?

保安院:
単純計算すればそういうことになる。中に入る際は防護装備をつけますが、単純計算をすればそうなります。

記者:
防護でどれくらい軽減?

保安院:鉛の鎧のようなものをつけて遮蔽装置をつけてエプロンとかをつけるとだいぶ軽減されるのですが具体的な数値は存じておりません
8:31に正門のところで東電によると1時間あたり8217マイクロシーベルトが検出された。8:45に2400マイクロシーベルトに下がった。よくフォローして対応が必要か考えたい。

記者:
通常どれくらいの影響?

保安院:
先ほど私が900いくつかの数値を説明申し上げた時と同様の内容となりますが、自然界で人間が1年に浴びる放射線は2400マイクロシーベルト。自然界で浴びるものの3倍を1時間に浴びてしまうことになっています。
これは大きな数位だろうと思いますが、どの程度人体に影響があるかとなると……急性的な影響がある値ではないので、被曝したとしてもすぐに健康に異常は出ませんが、除洗処理が必要となります。

2011/03/15 9:24
3号機核燃料プール 覆いなし NHKニュース

福島第一原子力発電所の3号機で、格納容器の中にある使用済みの核燃料を保管するプールが、14日午前に発生した水素爆発によって、格納容器の屋根が吹き飛んだことから、プールの上を覆うものがなくなっている状態であることも明らかにしました。
このプールは、原子炉で燃焼させて使い終わった使用済み核燃料を移動させて冷やすために設けられた設備です。通常の状態では、プールの水を循環させて核燃料を冷やしていますが、福島第一原発では停電が起きていることなどから、冷やす機能が失われている可能性も大きいということです。東京電力は記者会見の中で、3号機の原子炉が入っている建物の上部に蒸気のようなものが漂っていることとの関連について、「現時点では明確な答えはできない」としています。


2011/03/15 9:34
先ほどまで行われていた東京電力の会見での質疑応答内容です。

東電:
まずは燃料を水に浸けるのを優先、注水する以外に方法はない。その後の情報は今のところ入ってきていない。
緊急の状態では100ミリシーベルトを上限として、人海戦術で作業している

記者:
100ミリ浴びたら1年間作業できないが、人員は足りているのか?

東電:
今のところ足りている。

記者:
8217(マイクロ)シーベルトが確認されているが、作業は行えているのか、またどのくらいの量になったらやめるのか

東電:
まだ作業は行えている。上限の具体的な値は設定されていない。

記者:
海外を含めて応援要請を行うべきでは

東電:
そういう意味で自衛隊にも手伝ってもらっている。必要があればほかにも要請する。

記者:
官邸は注水を続けるということで了解しているのか

東電:
国とは連絡を取り合って作業を行っている。

記者:
建屋が壊れるところまでは想定できていたのでは?

東電:
そこまで想定していたとは思われない。

記者:
水位が上がらなかったらどういう事態になるのか

東電:
どういう事態になるかというより、今は水位を上昇させることに注力している。

記者:
メルトダウンの可能性は?

東電:
あると考えている。

記者:
メルトダウンの可能性がある中で住民は?

東電:
20km範囲の退避を続ける。上がり幅にそれ以上の緊急性は無いものと考えている。

記者:
現場に混乱などは見られるか

東電:
テレビ会議を行っており、なんとか冷静に対処している。

記者:
炉を閉めるという選択肢は?

東電:
そういう(廃炉)選択肢もあるが、すぐにはできない。

記者:
炉内の想定温度は?

東電:
具体的には分からない。通常時は飽和水の温度になるので、圧力と水蒸気の監視で分かるが、現在は燃料が水に浸かっておらず、そこの温度は分からない。

記者:
爆発の時間は6時14分ということだが?(当初は6時10分と言われていたため)

東電:
我々は6時14分と報告している。

記者:
圧力抑制室が爆発した具体的な場所は分かっているか?

東電:
分かっていない。継ぎ目はあると思うが、そこまで見に行けるかは非常に厳しい。

記者:
退避する前に人員は何人くらいいたか

東電:
分かっていない。確認する。残った人の中に自衛隊員はいなかったと思われる。自衛隊員の撤収をお願いしたという事実は聞いていない。また、昨日時点でこの状況は想定できていない。

記者:
しかるべき人物が会見を開くべきではないか

東電:
持ちかえらせていただく。

記者:
最新の情報をリアルタイムに伝えることはできないか

東電:
かしこまりました。

記者:
20km以内に残っている人は自宅退避でいいのか

東電:
早急に20kmより外の範囲に退避していただく。

記者:
中性子線は?

東電:
音がしてからは検出されていない

記者:
セシウムが出ているという話は

東電:
以前の話で、新しく出たということではない

記者:
ここで発表している人たちで、東電としてどうするのかを責任を持って発言できる人が会見をする段階では?

東電:
かしこまりました。ご指摘の点については速やかに対応したい。

・続き
茨城県東海村でも「10条通報」、5マイクロシーベルトを観測

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