メモ

福島第一原発2号機が冷却できずに燃料棒すべて露出、炉心溶融(メルトダウン)の可能性も


3月12日に福島第一原発1号機で爆発が発生したのに続いて、本日11:01に福島第一原発3号機で水素爆発が発生し2号機の冷却機能が13:25にすべて失われたことも明らかになりましたが、海水での冷却を試みていたにもかかわらず冷却できておらず、燃料棒がすべて露出している可能性があることが明らかになりました。

また、炉心溶融(=メルトダウン)の可能性も否定できないとされています。

詳細は以下から。
福島第一原発2号機 炉心溶融か NHKニュース

東京電力によりますと、福島第一原子力発電所2号機で、午後6時20分から海水を入れる作業を始めましたが、その後、海水が入っていることが確認できず、原子炉の中にある燃料棒がすべて露出している可能性があることを明らかにしました。「炉心が溶けた可能性は否定できない」としています。


東京電力によると、福島第一原発2号機に対して18時20分から海水を投入する作業を開始しましたが、海水が入っていることを確認できず、原子炉の中にある燃料棒がすべて露出している可能性があることを明らかにしたそうです。

また、「炉心が溶けた(=炉心溶融、メルトダウンした)可能性は否定できない」とされています。

初報の様子。


原子炉格納容器。冷却が行われないことで冷却水の水位が下がり、燃料棒がすべて露出している可能性があるとのこと。


2011/03/14 20:18
朝日新聞社も報じました。

asahi.com(朝日新聞社):2号機、燃料棒全体が露出 福島第一原発 - 社会

冷却機能が停止した福島第一原発2号機について東京電力は、炉内の水位が下げ止まらず、燃料棒全体が露出したと発表した。14日午後6時22分に海水の注入作業を開始したものの、低下が続いた。注入に使うポンプの燃料が切れていた。


2011/03/14 20:24
原子炉の冷却方法に関する解説


海水を消防ポンプで吸い上げ、原子炉圧力容器内に海水を注入する仕組み。


2011/03/14 20:27
現在注水再開。水位は30cmまで回復したとのこと。

2011/03/14 20:36
これが2号機の内部。


2011/03/14 20:45
東京電力が会見し、2号機の状況について説明しました。原子炉が停止した後、制御棒を投入して停止したものの、地震で外部電源が無くなり、2号機への冷却は蒸気を用いたタービンでのみしかできなくなっていた。

しかし本日冷却機能が失われたことで格納容器内の水位が低下しはじめ、17時17分頃に燃料棒の頂部に到達。その後水位計の測定限界以下まで水位は低下。燃料切れで一時中断していたポンプによる海水注入を再開したことで、20時7分以降に水位が安定。

また、白煙を発した3号機については、水素爆発が原因であると考えられるが、その後も格納容器の圧力は保たれている。

2011/03/14 20:51
asahi.com(朝日新聞社):2号機、燃料棒全体が一時露出 海水注入で水位上がる - 社会

原子炉内の水位が下げ止まらずに燃料棒全体が露出した福島第一原発2号機で、海水注入作業を続けた結果、14日午後8時すぎに水位がマイナス370センチにまで回復し、燃料棒の一部は水につかったとみられる。

 東京電力は、炉心溶融の可能性を否定できない、としている。原子炉格納容器内の圧力が設計圧力と同程度まで上昇しており、まもなく容器内から放射性物質を含む蒸気を抜く。


2011/03/14 20:53
2号機“炉心溶けた可能性” NHKニュース

経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、原子炉に海水を入れるためのポンプがうまく働いていないため、水を入れることができない状態になっていましたが、その後、海水が徐々に入り始めたということで、「いわゆる空だきの状態にはなっていない」としています。東京電力では燃料が溶けるのを防ぐため、引き続き、海水の注入作業を急いでいます。


2011/03/14 21:03
枝野官房長官の記者会見で、周辺で放射性物質が確認されたため、燃料棒が破損した可能性があることが明かされました。

2011/03/14 21:50
東京電力によると、21時34分に冷却水の水位が燃料棒の半分にまで回復したそうです。

2011/03/14 22:00
asahi.com(朝日新聞社):「1~3号機すべてで炉心溶融の可能性高い」枝野長官 - 社会

枝野幸男官房長官は14日午後9時過ぎの記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所のトラブルについて、1~3号機すべてで炉心溶融が起きている可能性が高いとの見方を示した。「可能性は高い。三つとも」と述べた。また、「地震そのものは一瞬だが、その後の対応は一定の管理のもとで、今なお安定化に向けた方向性に、現時点で進んでいる。最悪の事態を想定しても、チェルノブイリ(原発事故)と同じようにはならないとみている」との認識を示した。


・つづき
福島第一原発2号機で圧力抑制室(サプレッションプール)に欠損、爆発音も観測

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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