PS3ソフトの移植も可能、次世代PSP「NGP」の実力が分かるデモムービーいろいろ

先ほどお届けしたフォトレビューに続いて、本日行われた「PlayStation Meeting 2011」で満を持して発表された次世代PSP「NGP（Next Generation Portable）」の実力が分かるデモムービーいろいろです。

CPUにクアッドコア（4コア）のARM Cortex-A9 core、GPUには「SGX543MP4+」を搭載しており、従来のPSPの4倍にあたる解像度（960×544）の高精細なゲームをプレイ可能なNGPですが、実際にソフト会社各社がPS3タイトルをNGP向けに移植したものを実機で動作させています。

それぞれ移植作業にはわずか2週間前後しかかかっておらず、各社とも口を揃えて「PS3からNGPへは移植しやすい」ということを述べていましたが、はたしてどれだけのパフォーマンスを実現しているのでしょうか。

こちらは新たに提供されることが決定した「モンスターハンターポータブル 3rd」のダウンロード版をNGPでプレイしているところ。

YouTube - 次世代PSP「NGP」で「モンスターハンターポータブル 3rd」をプレイ


続いてはNGP用に移植したPS3版「ロストプラネット2」を実機でプレイしている様子。PS3版と一部処理が異なる部分があるものの、問題無く動作しています。なお、カプコンは近いうちにNGP向けタイトルを発表予定です。

YouTube - カプコンのPS3版「ロストプラネット2」をNGPに移植した実機デモ


そしてコナミの小島監督が行ったNGP移植版「メタルギアソリッド4」実機デモ。モデルデータと環境をそのままNGPに持っていった実機映像ですが、20fpsと若干処理落ちはあるものの、そのままのデータをNGPで再現できており、最適化すればほぼPS3に近い映像が作れるようになるとのこと。とんでもない実力です。

YouTube - 「メタルギアソリッド4」NGP移植版実機デモムービー


そしてコーエーテクモは新たに搭載されたタッチパッドを駆使した無双シリーズのデモを実施。

YouTube - タッチパッドを利用した無双シリーズ最新作プレイデモ


セガの名越稔洋が行ったデモは、PS3向け最新作「龍が如く OF THE END」をNGPに移植したものを実機で動作させるというもの。わずか10日でここまで移植できたというのが驚きです。

YouTube - 約10日でNGPに移植された「龍が如く OF THE END」デモムービー


SCEから発売される予定の新作ゲームを使った実機プレイの様子も公開されました。

「Little Deviants(仮称))」では背面タッチパネルでフィールドに山を作って画面上のDeviants（オレンジ色の丸いキャラクター）を転がしたり、画面と背面タッチパネルを同時に使ってつまむこともできたりと、操作性はこれまでになく自由度の高いものとなっています。

YouTube - 背面タッチパネルをフルに使った「Little Deviants（仮称）」実機プレイ


キャラクターの視点に立ってNGP本体を動かすと周囲の景色を見渡すことができ、空を見上げたりクラブの先を見ることも自由自在。自分がコースに立っているような感覚でプレイすることができそうです。

YouTube - NGPタイトル「みんなのGOLF NEXT」をプレイ


その他にも、さまざまなタイトルがリリースされる予定で、1本のプロモーションムービーにまとめられていました。

YouTube - 次世代PSP「NGP」で発売予定のSCEタイトル総ざらい


まさに「正統進化したPSP」という表現がふさわしい「NGP」ですが、PS3に迫るクオリティを実現しているということには驚かされるばかり。今年も「E3」や「東京ゲームショウ」といった大規模なゲーム業界のイベントが実施されるわけですが、今後NGP向けにどのようなタイトルが発表されるのかが気になるところです。

なお、NGPは本日発表された、ハードの垣根を越えてゲームをプレイ可能になるAndroid端末向けサービス「PlayStation Suite」にも対応しています。