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アクロバティックな脱獄の事例6パターン、カンガルーやエディ・マーフィーに変装も


「刑務所から逃げ出す」というシチュエーションは映画などではよくありますが、フィクションの世界も顔負けな、実際に起こったユニークな脱獄事件が存在します。

オーストラリアではカンガルーに化けて逃げだそうとしたり、なぜかエディ・マーフィーの写真を使って逃げおおせたりとバラエティ豊かな手口が繰り広げられています。


実際にあった6つの脱獄事例は以下から。Six Most Ridiculous Prison Escapes | Gunaxin Humor

1:カンガルーに変装して逃亡


1800年代のオーストラリア・Port Arther刑務所は、この上なく過酷な犯罪者植民地のうちの1つでした。非常に多くの収容者がその厳しさから精神病になってしまったので、そのような人たちを閉じ込めておく収容所がまた別に作られました。Port Arther刑務所はどんな人でも逃げ出したくなるような恐ろしい場所だったのです。もちろん、当時収容されていたGeorge Huntも例外ではなく、彼は自由になりたいと望みました。

そこである日、Georgeはオーストラリアには多く生息しているカンガルーの皮をさっと羽織り、平原を足を引きずりながら歩いて逃げました。不十分に見えた変装は驚くべきことにうまくいきました。警備員は無器用に跳ねているカンガルーに中の人がいるとも思わず、本物のカンガルーであると疑わなかったのです。

しかしうまく行きかけたのもここまで、おなかを減らしていた警備員は、カンガルーの肉を食べようと思いつき、彼に向かって発砲しました。余談ですが、カンガルーの肉はなかなか美味で、GIGAZINEでは過去に試食レビューを行っています。

話を戻すと、警備員の発砲に脅えたGeorgeは速やかにカンガルーの皮を脱ぎ捨て降参しました。警備員をだました報いとして、あわれなGeorgeは150回のむち打ちの刑を受けたということです。

2:エディ・マーフィーのふりをして逃亡

by Stinkie Pinkie

殺人未遂という罪状で有罪判決を下されたKevin Jerome Pullumは、終身刑に処される可能性が高くなりました。

しかし彼は特に興奮する様子もなく、日用品を使って窮地を脱する冒険野郎マクガイバーばりに、文房具とエディ・マーフィーの写真だけで身分証明書を偽造してしまいました。その後、彼はこっそり囚人服の下に着て持ち込んでいた普通の衣服に身を包み、堂々とドアから出て行き、脱獄に成功しました。

3:巨大な飛行船で逃亡

by lordgurke

イタリアの麻薬密売人Giulio Bが刑務所から脱獄する計画は入念さと大胆さの両方で他の事例を圧倒しています。彼が立てた計画は、クライミングのための道具と暗視ゴーグル、そして全長4メートルのツェッペリン飛行船を使ったものでした。

警備員に見つからずに、これだけ大がかりな逃亡劇をどうやって遂行しようとしていたかは定かではありません。 当然ながら、彼の飛行船は約600メートル上空にいるところを望遠鏡で発見されてしまいます。華麗な手口ではありますが、いくらなんでも大胆すぎますね。

4:独房のおりの間をすりぬけて逃亡


とんでもなくシンプルな考えは、案外最適の解であることも多いものです。

囚人のKristopher Allen Whiteは、刑務所を建てた建築家の仮定をすべて無視し、自分にグリースを塗りつけて、独房のおりの間を通り抜けてしまいました。彼は毛布をかぶることでセキュリティーカメラの目をかいくぐり、逃げ出しました。

5:偽装FAXを送りつけて逃亡


Timothy Rouseは強盗、窃盗および暴行の罪上で投獄され、非常に危険な人物と評価されていました。当然、彼を脱獄させるのは難しいことでした。また、彼の友達は楽観的で、凝った手を打とうとはしませんでした。

しかしながら、穴だらけではあったものの、友人はTimothyを逃がすことに成功しました。友人はTimothyの開放を要求するFAXを、食料雑貨店から刑務所に送りつけたのです。そのFAXは州の最高裁判所から送られたもののように偽装されていましたが、スペルミスや文法ミスだらけのものでした。

当局は最高裁からのFAXにはいつもスペルミスなどがあったので、疑いなく読んでしまったということです。Timothyは2週間ほど逃亡したのちに再び逮捕されました。

6:郵便物の箱に入って逃亡


ナチス政権下のドイツで収監されていた名も無きトルコ人の囚人は、とても精巧な方法での脱獄を思いつきました。

この囚人を仮にBobと呼びましょう。Bobは文房具を作るグループの一員でした。Bobはある日脱獄の画期的な方法を思いつきました。文房具が刑務所から出るための手段となると気づき、彼はそれを利用しました。

彼は自分の文房具作りのシフトが終わった後、文房具を入れるための箱に潜り込むことで、運送トラックに乗せられて脱出するのに成功しました。Bobは背が高い男性でしたが、たくみに体を折りたたみ、箱の中に入りました。その後彼の名は聞かれることがなかったので、脱獄に成功してトルコに戻ることができたのだと思われます。

Bobの劇的な逃亡の後、ナチスはセキュリティを広範囲に強化したのですが、どういう訳かもう一人の犯罪者の逃亡を許してしまいます。2人目の逃亡者となったMax FriednerはBobのやり方をまねて逃げ出しました。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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