デザイン

競技での使用が禁止された競泳水着をセクシーかつファッショナブルにリサイクル


北京オリンピックではほとんどの選手が着用し、次々と世界記録を連発し話題となったSPEEDO社の競泳用水着「レーザー・レーサー(LZR RACER)」。競合各社による対抗商品も続々と開発され、レーザー・レーサーのような「締め付けが厳しく脚までを覆うタイプの薄いウェットスーツのような水着」が一時は世界標準となった感がありましたが、国際水泳連盟のルール改定により、競技での着用は実質不可能となりました。

当然ながら試合で着る水着より良いタイムが出る水着をトレーニングで着用する選手はいないため、余剰在庫が大量に出ることになってしまいます。そこで、この余剰在庫をリサイクルしようという試みが行われているようです。


詳細は以下から。Creative collaborations to recycle the now surplus Speedo LZR Racer suit

Banned high-tech Speedo racing suits recycled as hot swimwear | DVICE

これらの水着や衣服は、SPEEDO社がロンドン・カレッジ・オブ・ファッションハダースフィールド大学およびUniversity College Falmouthの学生に「レーザー・レーサー」を素材として提供し、学生たちによりデザインされたコラボレーションプロジェクトによるもの。


中央が元の「レーザー・レーサー」。この水着を着用した選手たちにより91の世界記録が破られたそうです。


水着だけでなく、ジャケットやブラウスなどの衣服もあり、レーザー・レーサー以外の素材と組み合わせた作品もあります。


左の男性が着用した水着は、SPEEDO社製のほかの水着も再利用して組み合わせたパッチワークとなっています。


パッチワーク水着の後ろ姿。


撮影風景を以下の動画で見ることができます。

YouTube - Speedo LZR Racer Student Collaboration


レーザー・レーサーのリサイクルプロジェクトはこれが初めてではなく、2010年には建築素材として再利用する試みや、環境問題に取り組むファッションブランドとのコラボレーションなども行われています。

200着のレーザー・レーサーを使用し学生により作られたロンドンデザインフェスティバルのパビリオン。


2010年9月にロンドンファッションウィークで発表されたFrom Somewhere」のドレス。こちらはチャリティオークションで販売されたそうですが、今年はSpeedo社の水着をリサイクルした製品がFrom Somewhereにより一般販売される予定とのことです。

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in デザイン,   Posted by darkhorse_log

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