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シンプルなアイディアで日常を楽しい非日常に変えるムービー集「FAST LANE(追越車線)」&「The Fun Theory(楽しさの理論)」


ちょっとした発想やアイディアによって人々の振る舞いや行動を少しだけ良い方向に変えようというフォルクスワーゲンのキャンペーンムービー集が「FAST LANE(追越車線)」と「The Fun Theory(楽しさの理論)」です。

いずれも日本で良くありがちな広告代理店とPR会社以外で誰が得をするのかわからない低レベルなキャンペーンや、無茶なゴリ押し&内輪受けの意味不明かつ効果不明なクチコミムービーとは一線を画するセンスが冴え渡っており、いろいろな意味で参考になります。

再生は以下から。
まずは「FAST LANE(追越車線)」と銘打たれたキャンペーンのムービーから。

ちょっとした工夫によって高速移動が可能になったスーパーのショッピングカート。ちゃんと遠くからでもわかるように旗が立てられており、すいーっと移動する様子が楽しげ。

YouTube - Fast Lane - The Shopping Carts


乗り込むとカウントダウンが始まり、轟音と共に心持ち高速移動しているような気がするやたら大げさな演出てんこ盛りのエレベーター。

YouTube - Fast Lane - The Elevator


階段よりもエスカレーターの方が素早く移動できますが、上から下に降りるだけならもっと高速移動が可能だぜ!ということですべり台出現。怒濤の速度でエスカレーターに乗っている人々を圧倒し、まさに「FAST LANE(追越車線)」を具現化。

YouTube - Fast Lane - The Slide


次はこれらの元になったキャンペーン「The Fun Theory」です。

日本でも道路に設置されているオービス(自動速度違反取締装置)は自動車の速度を測定し、大幅に速度オーバーしている場合にはナンバーブレートと運転手の顔をバッチリ撮影し、後日交通違反を告げる恐るべき通知を送り届けてくれるドライバーの天敵ですが、逆に考えたのがこれ。制限速度を守っている人の場合、ナンバープレートと運転手の顔を撮影して個人を特定した後、抽選を行って「当たり」が出た人には懸賞金が送りつけられるというかなりナイスなアイディア。

YouTube - The Speed Camera Lottery - The Fun Theory


階段とエスカレーターの2つがある場合、ついついエスカレーターを利用しがちですが、階段の段をピアノの鍵盤に見たて、実際に音が鳴るようにしたところ、階段の利用者が増えたよ!という内容。ちょっとだけでも楽しくなる工夫をすれば、結果は違ってくるということです。

YouTube - The Fun Theory 1 - Piano Staircase


少しだけ楽しくすれば行動がよりよく変わるということで考えるとこのゴミ箱は秀逸。ゴミを捨てると「ヒュ~~~~~~~~~カランカランコローン……」と、あたかも地中深く前人未踏のレベルまで穴が掘られているかのような音を立ててくれるというもの。何気なく自分の手持ちのゴミを捨てた人が「ヒュ~~~」という落下音に気付き、ゴミ箱の底を覗こうとしてみるものの中が見えず、周囲をきょろきょろして落ちているゴミを拾って思わずもう一度捨ててしまうという感じで、周囲のゴミをドンドン中に捨てさせるというナイスな効果を発揮してくれています。

YouTube - The Fun Theory 2 - The World's Deepest Bin


ラストはこのアーケードマシン。ガラス瓶を捨てる回収ボックスなのですが、なぜか複数の穴が設置され、それぞれの穴の上にはランプが点灯。ランプが付いている穴に入れるとスコアが加算されて表示され、ハイスコアの場合はその記録が燦然と輝いて表示されるというシロモノ。ビンを捨てる際にスコアに気が付き、そこら中からビンを回収してどんどんビンを入れまくる人が続出、ハイスコアをマークし、勝利の雄叫びを上げる人まで出る始末です。

YouTube - The Fun Theory 3 - Bottle Bank Arcade Machine


どのようなことでも、ほんの少しだけ楽しさを加えることで良い方向に転がっていくので、何事も工夫することが大事、というわけです。

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in 動画, Posted by darkhorse

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