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Sサイズだからといって油断は禁物、食べ物のサイズ表記は食べ過ぎ・肥満の元となる可能性


ファーストフード店などではS~Lサイズといった量の表示がされ、Lサイズと比較するとSサイズは明らかに量が少ないため、それをチョイスすればカロリー摂取を抑えられると思いがちですが、こういったサイズによる先入観が肥満の一因となっている可能性が指摘されました。

容量が小さいサイズを選択したことで安心し、実際にはそれより多くの量を食べていても気づかないということが実験で明らかになったということです。サイズ表記は分かりやすいものですが、それに惑わされることでかえって過食が進んでしまうこともあるようです。

実験の内容は以下から。‘Small’ Portions Can Fool Us into Eating More | Eating Habits, Obesity & Weight Gain, Food Portion Size | My Health News Daily

ファーストフードなどでSサイズをチョイスするのは、一見するとカロリー摂取を控えているように見えますが、実はそのサイズ表記に騙されてより多くの量を食べてしまう危険があるということが分かりました。

食品に記載されているサイズによって先入観を持ってしまうことが問題のようです。例えばS~Lサイズの中でSサイズのものを食べていると意識することで安心して、かえって多くの量を食べてしまい、しかも食べている人自身はそのトリックに気づかないのが恐ろしいところだといいます。

「この調査結果は、食べ物のサイズ表記が肥満の流行の一因となっている可能性を示唆しています。食べ物のサイズ表記を基準にしてしまうと、多くの人は自分が十分すぎるほど食事をしたと認識できないので、自分の胃をだましていることにもなります」と、ミシガン大学でマーケティングを教えているAradhna Krishna教授は語ります。

Sサイズが食べ過ぎの原因になるという結果は、研究所で行われた5つの実験と、実生活のイベントの中で行われた1つの実験に基づいて導き出されました。

実生活に基づいて行った実験では、76人の参加者が出席する会合で出される軽食を、研究者が意図的に操作しました。まず、休憩室のテーブルの上に、15枚のクッキーを盛りつけたプレートを置いていきます。プレートはすべて同じものを使いましたが、いくつかのテーブルには「Mサイズ」とラベルをはり、その他のテーブルには「Lサイズ」と表示しました。Mサイズと表示されたテーブルからクッキーを手に取った人たちは、Lサイズと書かれたテーブルから取った人たちよりも平均して約12グラム多くクッキーを食べていたにもかかわらず、彼ら自身はLサイズのテーブルからクッキーを食べた人々よりも少ない量を食べたに違いないと主張しました。


研究者は実験室での研究でも、類似した結果を見つけました。また、軽食を食べる前にするべきタスクが与えられた時、意識のねじれ、すなわち自分の食べている量と実際の量の食い違いはよりひどくなりました。「何かしながら食べていると、その量を意識して判断しにくくなり、また、それらはラベルによる先入観によってもっと難しくなるでしょう。」Krishna教授はこう語ります。

それでは、スターバックスコーヒーのドリンクのサイズで、Lサイズにあたる「グランデ」より大きい「ヴェンティ」のような、あいまいなサイズ表記の影響はどのくらいあるのでしょうか。研究者たちはこの疑問に対して直接研究してはいませんが、彼らはサイズの曖昧さは余計に事態を悪化させると見ています。

Krishna教授によれば、「サイズ表記があいまいで分かりにくいことで、罪悪感を感じずにたくさん食べるのを助長してしまう可能性があります。もしスターバックスで『ヴェンティ』を注文したら、その単語自体が大小の概念を持たないので、大した量を飲んでいないのだと誤解してしまうかもしれません。」ということです。

これはあくまでアメリカ周辺での話で日本とはやや異なりますが、Sサイズならフライドポテトでも甘い飲み物でも罪悪感なく飲み食いしてしまう人は多いのではないでしょうか。量が少ないことに油断してついつい食べ過ぎてしまわないように、サイズ表記に頼りすぎず、自分の食生活を管理することが大切なのだと言えそうです。

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