ペットボトルでできたセメントのような道路舗装用の新素材、水害を防ぐ効果も

by kiki follettosa

テンプル大学の土木環境工学科のNaji Khoury准教授らは、ポリエチレンテレフタラート(PET)と土を混ぜた「Plastisoil」という素材を開発しました。不浸透性のセメントのようなこの素材に粗骨材を混ぜて熱すると、コンクリートや多孔質アスファルトのように使えます。

道路や駐車場などの舗装に用いて雨水を地下へ逃がし、雨水流出や洪水を防ぐ効果が期待できるほか、埋め立て処分されるペットボトルの量を削減できるとも期待されています。

詳細は以下から。Cement-like creation could help the environment

Khoury教授が共同開発者とともに「Plastisoil(登録商標)」の開発に着手したのはオクラホマ大学時代のこと。その後2008年にテンプル大学へ移籍後に完成を見て、現在は雨水を通す際のモーターオイルなどの汚染物質の除去能力の検査や、ライフ・サイクル・アセスメント(生産から回収再利用までの過程で環境に対する影響度の評価)を行っているそうです。

歩道や自転車専用道路、自動車道や駐車場の舗装にも使えるという「Plastisoil」。現在はテンプル大学の工学部棟の外の歩道の一部に使われているそうです。


開発者のNaji Khoury教授。


「Plastisoil」に粗骨材を混ぜた「Porous Plastisoil(多孔質Plastisoil)」のブロック。


雨水が素早く浸透するので、水害を防ぐ効果が期待されるそうです。


ほとんど流れていくことなく水が地面へ浸透していきます。


3万本のペットボトルから1トンの「Porpus Plastisoil」ができるとのことで、埋め立て処分されるペットボトルの量の削減につながることが期待されるほか、セメントやアスファルトと比べ重量あたりの生産エネルギーが低く、生産価格も既存の素材より低いという試算が出ているそうです。Kjoury教授は今後ペットボトル(ポリエチレンテレフタラート)以外のプラスチックボトルも原料とできるよう研究を進めていく予定とのことです。

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