サイエンス

宇宙を切り裂いたスリットのよう、真横からみた銀河の驚くべき姿をとらえた写真


地球から約6000万光年に位置するおとめ座銀河団の銀河「NGC 4452」をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた写真が公開されました。

宇宙に切り開かれたスリットからまばゆい光があふれ出ているようにも見える真横から見た銀河の姿は、そのままピンク・フロイドのアルバムのジャケットにでも使えそうなかっこよさです。

詳細は以下から。An Extraordinarily Slender Galaxy | ESA/Hubble

「NGC 4452」は1784年にイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルにより47cmの望遠鏡を使って発見された銀河で、地球から見るとちょうど円盤を横から見たような角度に見えます。ハーシェルは当時これを小さな星雲だと考えていたそうです。

というのも、そもそも銀河の正体がわかってきたのはごく最近のことで、ハーシェルが「NGC4452」を初めて観測した時代には、銀河系以外の銀河は星雲の1つの形態に過ぎないと考えられていたのです。地球や太陽を含む銀河系(天の川銀河)以外の銀河の存在は、1920年代にエドウィン・ハッブルによって初めて証明されました。

そのハッブルの名を冠したハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された「NGC4452」の姿。青い光をカットするF475Wフィルターで750秒、近赤外線フィルターF850LPで1210秒間露光したもので、画角は2.6となっています。


高解像度画像は以下のリンクから見ることができます。

potw1029a.jpg (JPEG 画像, 3083x3083 px、3.0MB)

potw1029a.tif (image/tiff オブジェクト、17.5 MB)

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in サイエンス, Posted by darkhorse_log

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