レビュー

タミフルの5分の1の回数で治療できる、純国産の抗インフルエンザ薬「イナビル吸入粉末剤20mg」を見せてもらいました


だんだん気温も下がってきてそろそろ冬がやってきますが、そうなってくると気をつけなければいけない病気がインフルエンザ。その治療薬として、2010年10月19日に第一三共株式会社が発売したのが、この抗インフルエンザ薬「イナビル吸入粉末剤20㎎」。錠剤ではなく吸入型の粉末薬で、1回の服薬でタミフルを5日間投与するのと同等の効果が得られるため、薬の飲み忘れによる病状の悪化などを防ぐことができるのが大きな特徴です。

医療機関にかかった際にもらえる処方薬に分類されるため、ドラッグストアなどに陳列されているものではないのですが、今回数セット入手したとのことで特別に見せてもらうことができたので、実物や使い方マニュアルをじっくり見てみることにしました。

薬の使い方などは以下から。ニュースリリース - 第一三共株式会社 - 抗インフルエンザウイルス薬「イナビル(R)吸入粉末剤20㎎」新発売のお知らせ

「イナビル吸入粉末剤20mg」はこんな感じの箱。いかにも病院に置いてありそうなパッケージ。


中には3セット入っていました。


これが1セット分。実際に処方される場合はこんな風に1箱渡してもらえるものと思われます。


室温保存でOK、「要処方」なので医師から処方せんをもらった場合のみ購入できるわけです。ドラッグストアに置いてあるたぐいの薬ではありません。


1容器中の成分はラニナミビルオクタン酸エステル水和物20.76mg(ラニナミビルオクタン酸エステルとして20mg)


1箱に入っている内容はこんな感じ。「イナビル吸入粉末剤20mg」が2つ、服用マニュアル、使用上の注意が入っています。


処方された患者向けの効用解説。イラストを使って分かりやすく説明されています。簡単に言うと、この薬はインフルエンザウイルスの増殖を抑えることができる「吸入型」の薬剤です。


インフルエンザウイルスはのどや気管支で増殖するため、吸入型のイナビルではのどや気管支に直接届いてウイルスの増殖を抑える効果があるそうです。


裏面はイナビルの服用マニュアルになっています。


10歳未満であれば容器1つ分の薬剤の吸入で治療は終了。それ以上であれば2つ分吸入する必要があります。


あくまで「吸入」しなくてはならないため、吐いた息が薬剤の吹き出し口に届いてしまったらアウト。


こちらは使用上の注意が書かれた紙。細かい字でびっしりと注意事項や副作用などについて書かれています。


抗インフルエンザ経口治療薬タミフルによる副作用と思われる未成年者の異常行動が問題視されていますが、この薬も抗インフルエンザ薬なので同様の副作用が現れる可能性はあるとのこと。


こんなアルミパックに封入されています。


裏面にはイラストによる服用方法が記載されています。個人的にはマニュアルよりこのパッケージの方が直感的で分かりやすかったような気がします。


これが「イナビル吸入粉末剤20mg」。服用時の目安になるシールなどが貼られています。


裏面は何も貼られておらず、つるっとしています。


底には空気穴が空いています。ここをふさがないようにつまむように持って使います。


大きさは大体目薬と一緒くらい。かなり小さいです。


まず、1番のシールが貼られている方をプッシュします。


そうすると薬剤ボトルの中央がこんな感じにスライドするわけです。これで薬剤が吸入できる状態になりました。本来ならここで一度吸引し、さらに2番を押して、もう1度吸入をして完了です。素人感覚からするとむせたりしないかちょっと心配ではありますが、既存の抗インフルエンザ薬よりも投与回数が大幅に少なく済むため、この冬のインフルエンザ治療で活躍することを期待したいところです。

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in レビュー, Posted by darkhorse_log