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ソニー、世界初となる1641万画素を実現した携帯電話カメラ向けCMOSイメージセンサー「Exmor R」を発表


2001年には約10万画素程度だった携帯電話のカメラも、昨今のハイエンドモデルでは1200万画素程度にまで画素数が増え、飛躍的に性能が向上していますが、ソニーが携帯電話としては世界最高となる1641万画素を実現したCMOSイメージセンサー「Exmor R」を発表しました。

また、従来の製品と比較して約2倍の高感度を実現するところで、従来のカメラ付き携帯電話では撮影しづらかった暗所でも撮影できるほか、フルHD動画の撮影にも対応しています。


Sony Japan | ニュースリリース | 世界初 有効1641万画素の携帯電話向け 裏面照射型CMOSイメージセンサー“Exmor R”を商品化

このリリースによると、ソニーは同社が開発したシリコン基板の裏面側から光が入る構造にすることで、高感度・低ノイズなどを実現した裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」をカメラ機能の高画質化が進む携帯電話などに向けて、商品化するそうです。

ラインナップは業界最小となる1.12μm単位画素を採用し、世界初となる有効1641万画素を実現した「IMX081PQ」と、1.4μm単位画素を採用し、高感度性能に優れた有効813万画素の「IMX105PQ」の2モデル。

また、薄型化などで各種部品の組み込みスペースが限られている携帯電話に最適で効率的なレンズモジュールとして、両センサーを搭載した携帯電話向けの小型オートフォーカスレンズモジュール「IU081F」と「IU105F2」も商品化されるとのこと。

製品写真はこんな感じ。上段の左が小型オートフォーカスレンズモジュール「IU081F」で右が「IU105F2」、下段の左が裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」の「IMX081PQ」で、右が「IMX105PQ」です。


813万画素レンズモジュール「IU105F2」で、低照度(20ルクス)の時に撮影したサンプル写真。「Exmor R」を搭載することで、薄暗いシーンでも低ノイズで高画質な静止画や動画撮影が可能に。


こちらは従来のセンサーを利用して撮影したサンプル写真。


出荷時期は製品によって異なり、1641万画素裏面照射型CMOSイメージセンサー「IMX081PQ」が2011年1月となっていますが、早ければ2011年春~夏モデルには搭載されることになるのでしょうか。ソニー自らが採用した「本気のサイバーショットケータイ」の登場にも期待したいところです。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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