二日酔いは目の錯覚のせい?背の低いグラスが飲み過ぎの原因に


二日酔いの朝に「昨日はそんなに飲んでないはずなのにおかしいな」と思ったことのある人も多いのではないでしょうか。体調や食事などにより同じ量を飲んでも翌日に響くときと平気な時がある、ということももちろんありますが、「背の低いグラスにだまされて、実は自覚した以上に飲んでいた」ということが二日酔いの原因となる場合もあるようです。

オックスフォード大学の心理学者らの研究により、人はグラスにお酒を注ぐとき、同じ量を飲むつもりでも、広口で背の低いタンブラーグラスには細くて背の高いハイボールグラスより多くの量を注ぐ傾向が明らかになりました。

詳細は以下から。Why you pour 88% more alcohol in a short glass than a tall one | Mail Online

研究を行ったオックスフォード大学のCharles Spence教授によると、これには「Vertical-horizontal illusion」(垂直水平錯視、別名フィック錯視)という、鉛直距離は実際より長く見え、水平距離は実際より短く認識されるという目の錯覚が関係しているそうです。たとえばこの下の画像、縦の線と横の線の長さは同じなのですが、縦の方が長く見えているのではないでしょうか。


調査では、同じ量のお酒を注ぐつもりでも、背の低いグラスに注ぐ場合には背の高いグラスの場合と比べ、人々は最大で80%も多くの量を注いでしまうことが明らかになりました。この傾向は、2つのグラスの容量が等しい場合でも明らかだったそうです。

また、熟練のバーテンダーであっても、タンブラーにはハイボールグラスより26%多くのお酒を注いでいたそうです。

研究を依頼したビジネス・インテリジェンス会社(客として飲食店や小売店などを訪れサービスなどを調査する企業)Retail ActiveのJulian Chamberlain氏は、「これはセルフ・サービス式の店舗の経営者にとって、有意な調査結果です。タンブラーを満たす方がハイボールグラスより高くつき、グラスの形が利益幅に影響し得るということですから」と語っています。「また、飲酒による健康への影響を気にする人々にとっても、耳よりな情報となるでしょう。経験をつんだバーテンダーでも、目分量で1ショットのスピリッツを注ごうとするとき、タンブラーには多くの量を注いでしまうという形跡がありますが、これは、手酌でお酒を飲む人々に関しても言えることです」

タンブラーだと実際より「飲んでいない」気になって飲み過ぎてしまう傾向があり、まったく同じ量のお酒を飲んでも背の高いグラスで飲んだときの方が「たくさん飲んだ」気になるということなので、シャンパン用にはソーサー型よりフルート型のグラス、ビール用には広口のジョッキより細く背の高いグラスで飲む方が、飲み過ぎを防ぐことになりそうです。

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in サイエンス, Posted by darkhorse_log