×
メモ

犬のフン型発信器から暗号作成機まで、スパイが使ったひみつ道具10選


アメリカ・ワシントンDCにある国際スパイ博物館の館長が選ぶ、特にユニークなスパイのひみつ道具がいろいろと紹介されていました。

情報を敵に知られず伝えたり、逆に敵側の情報をこっそり仕入れたりするために、日常よく見かける物にカメラや武器が仕込まれています。情報をめぐってスパイたちが暗躍していた……と想像するとワクワクしてしまいますが、当然ながら命がけの攻防戦であったため、ギミックのおもしろさとは裏腹に、これらのひみつ道具は切実な利用目的があったようです。

詳細は以下から。10 Trickiest Spy Gadgets Ever : Discovery News

1:口紅型ピストル


口紅型ピストルは古典的なスパイグッズで、1965年ごろにKGBのエージェントが用いていたとも言われているようです。「the kiss of death(ユダがキリストにささげたキスが語源で、裏切りを意味する)」と関係する武器かどうかは定かではありませんが、この小さな拳銃は暗殺に用いられたそうです。

2:コートカメラ


コートのボタン穴に仕込まれているこの小さなカメラF-21モデルは1970年ごろにKGBが開発したものだといいます。シャッターケーブルをひねるとボタンがパカッと開き、その中に仕込まれているカメラが写真を撮ります。これで身分検査のない政治集会などに紛れこんで決定的瞬間を激写していたと思われます。元CIA捜査官で、現在はスパイ博物館の館長をしているPeter Earnest氏も、現役時代にこのカメラを使ったことがあるそうです。今の時代だと胸ポケットに入れても目立たず、1280×960の解像度に対応したボールペン型の極小カメラというようなものがスパイでなくても手に入ります。

3:マイクロドット


1960年代の東ドイツの海外情報局「HVA」が開発したこの小さなカメラ。機器を通して文字を縮小して、長い文章をピリオド一つ分にまで圧縮して印刷することができたので、このカメラを使って、エージェントたちは何の変哲もない風景にメッセージを仕込んでいました。第二次世界大戦中、スパイのDusko PopovはFBIにドイツの動向についてマイクロドットで書かれた物を提供しようとしましたが、FBIのJ. Edgar Hoover長官は彼を信頼しなかったため、この情報がルーズベルト大統領に渡ることはありませんでした。

4:通信機入りシューズ


1960~1970年代に渡り、東ヨーロッパの外交官たちは現地の服は買わず、あえて西ヨーロッパから取り寄せた服を着ていました。ルーマニアでは、秘密情報局の人間は優位に立つために郵便局に働きかけ、靴のかかとに通信機を仕込ませていました。

5:暗号作成機


第二次世界大戦下では無線で通信していましたが、それを傍受して解読されるのを防ぐためにドイツが用いたのが暗号作成機です。ぱっと見はタイプライターのようですが電気が通っていて、キーで打ち込んだ内容はモールス信号に変換され、さらに毎日変更されるパスワードがかけられました。おそらく最も有名なものは「エニグマ」でしょう。

6:暗号ディスク


南北戦争時代、南部連盟が用いていたのがこの暗号ディスクです。装置の使い方は単純明快で、真ん中の円盤を回してずらし、外側に書いてあるアルファベットを書く際、置き換え文字として内側の円盤の文字を使い、PはJに置き換えるなどして文章がまるでアルファベットがランダムに書かれているように見せかけたようです。いわゆるシーザー暗号と同じ仕組みです。

7:ブルガリアの傘


1978年にブルガリアの秘密諜報員が反体制論者のGeorgi Markovを暗殺するために使ったのがこのような傘です。柄についたトリガーを引くと毒針が出てくる仕組みになっています。Markov暗殺に使われた傘には弾丸が仕込まれていたらしいのですが行方不明になってしまったので、博物館にはレプリカが展示されているそうです。

さらに、1991年には上記のような恐ろしい暗殺用傘を山のように保管していた部屋が見つかったそうです。

8:ハトカメラ


航空写真ができる前、ハトは偵察機のような役割を果たしていました。自動でシャッターが降りるカメラをくくりつけられたハトは敵地の上空を飛び、撮影した写真から重大な情報を得ることができました。またカメラとしての役割だけでなく、無線通信が使えない時には伝書バトとしても役立っていました。GIGAZINEでも過去に「リアルバードビューでハトがはるか上空から写真撮影するカメラ」ということで似たようなものを記事化しています。

9:木の幹型傍受装置


1970年代に使用された木の幹に似せられた傍受装置はモスクワ近郊の森に設置され、電源がなくても稼働できるようにソーラーシステムが搭載されていました。ソ連の空軍基地から発せられた信号を遮り、アメリカ側の基地へと送信する機能を持っていました。しかしKGBはこの機械を見つけ出してしまったので、博物館に飾られているものは当然レプリカなのでした。

10:犬のフン型発信器


まさかと思ってしまいますが、犬のフンの中をくりぬいて、中に発信器を仕込んだものがかつては使われていたそうです。犬のフンは道ばたに落ちていてもそのまま放っておかれがちなので、ベトナム戦争時に敵の位置を特定するのに使われていたそうです。しかし、フンが片づけられてしまったり、あるいは偶然誰かに発信器を見つけられてしまったりと、アクシデントは絶えなかったようです……

・関連記事
最も奇妙なスパイ道具ベスト10 - GIGAZINE

スパイが持っていそうなビデオカメラ付きボールペンが登場 - GIGAZINE

スパイ映画の偵察機のような怪しさ満点の空中撮影ラジコン - GIGAZINE

秘密基地のように家の壁がパックリと開くデザインのガレージ - GIGAZINE

in メモ, Posted by darkhorse_log