メモ

ご当地検定ブーム終焉へ、すでに終了してしまった検定いろいろ


地域活性化の動きの一つとして2007年頃にブームを迎えた「ご当地検定」。きっかけは2003年に行われた博多っ子検定で、その後、2004年に行われた京都・観光文化検定試験が広く取り上げられて各地に広がりました。

しかし、受検人数は年々減少傾向にあるようで、読売新聞の取材では「採算も合わず、同じような形で継続するのは難しいかもしれない」と語る担当者の方もいるそうです。


調べてみるとブームのころは行われていたものの、現在はすでに終了してしまっている検定がいくつもあるようです。ということで、どんなご当地検定が終了してしまったのかをまとめてみました。

リストは以下から。
リスト入りの基準は、すでに終了が確定しているものと、2010年に入ってまだ検定が行われる予定が立っていないもの。2009年度試験が2010年2月や3月に行われたケースだとまだサイトが更新されていないという場合があるので省きました。また、すべてのご当地検定となるといくつあるか不明なので、商工会議所などがやっていたものに絞っています。

彦根城下町検定試験(2005~2009)


彦根商店街連盟(滋賀県彦根市)が実施していた「彦根城下町検定」は2005年スタート。ちゃんとサイトも更新されてきましたが、2009年11月施行の第5回で終了。2010年は開催されないことになりました。終了した事情は不明ですが、再開されることはなさそうです。

越前カニ検定(2008)


福井商工会議所(福井県福井市)実施の「越前カニ検定」は名前の通り福井の名産・越前ガニを題材とした検定で、検定を受けたその日に合格&残念パーティーが行われ、越前ガニが食べられるという変わったものでした。受検料はこういった検定の中では最も高額な3万円に設定されましたが、この価格が影響してか当初の募集期間では定員割れし、延長されることに。結局、実施されたのはこの1回だけだったようです。

中山道中津川かいわい認定(2006~2008)
中津川商工会議所(岐阜県中津川市)が実施していた、中山道かいわいを中心に歴史、文化、産業、自然、生活などの“知っている度”を確かめる「地域認定」が「中山道中津川かいわい認定」。2006年にスタートしましたが、2008年実施の第3回認定試験では受験人数が21名となり、「地元を知ってもらうという当初の目的は果たせた」ということで以後の開催を見送っているとのこと。検定料は200円(郵送代含む)と数ある検定の中でもトップクラスの安さでした。

ふるさと四日市検定(2007~2010?)
まだ終了はしていませんが、ふるさと四日市検定実行委員会(三重県四日市市)が実施している「ふるさと四日市検定」は存廃が問われているそうです。2008年に四日市市の市制111周年を記念して第1回が行われ、第3回まで行われましたが、受検者数は第1回88人、第2回90人、第3回45人と3回連続で100人に届かず低迷。2010年3月実施予定だった第4回は2月になっても申し込み人数がゼロだったとのことですが、どうなったのでしょうか……。実行委員会事務局の電話は留守番電話になっていました。

白鷹SAKE検定(2006)
西宮商工会議所(兵庫県西宮市)が2006年に実施した「白鷹SAKE検定」は、市内清酒メーカーなどと連携して行われた「西宮 歴史・文化・食ミュージアム」の一環として実施されました。白鷹禄水苑で行われたようで、日本酒試飲やおみやげ付きで参加費は1000円だったとのこと。「西宮 歴史・文化・食ミュージアム」自体が2006年に兵庫県で行われたのじぎく兵庫国体に合わせたイベントだったため、その後は開催されていません。

倉敷白壁観光検定(?~2005)
倉敷商工会議所(岡山県倉敷市)が実施していたご当地検定。WEB上で白壁の街・倉敷の魅力について挑戦する検定だったようで、合格してもらえる合格証には観光特典がついていたようですが、2006年にはもう実施されていなかったとのこと。ご当地検定ブームの草創期に行われ、盛り上がるころには終了していたようです……。

シュガーロード検定(2005~2007?)
シュガーロード協議会(佐賀県佐賀市)が実施していたご当地検定「シュガーロード検定」。小倉から長崎に至る長崎街道がシュガーロードと呼ばれることにちなんだ検定で、お菓子文化の達人育成を目的としていました。平成19年(2007年)実施の第3回検定を最後に情報が途絶えています。

小江戸川越検定試験公式ホームページ(2008~2010?)
2010年2月に第3回が実施予定だったようですが延期となり、平成22年度(2010年4月~2011年3月)中の実施を予定して検討中だそうです。正式な日程が確定したら改めてご報告、とのことですが、とても不安です。

この他、サイトを一見するともう終わっているかのように見えた検定についてじっくり調べてみるとまだ実施されていることが判ったというケースがいくつかありましたが、各商工会議所や検定を実施している団体は、もっと公式サイトの情報を充実させないとお話になりません。「受検しようかな?」と思ってサイトに来た人がまったく情報を得られずに諦めているケースは少なくないのではないでしょうか。

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in メモ, Posted by logc_nt

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