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キヤノンが次世代ディスプレイ「SED」の事業化を断念、液晶やプラズマテレビに対抗できず


1986年に研究開発に着手し、1999年に東芝と共同開発を始め、2008年の北京オリンピック商戦へ向けての量産化をめざしていた次世代ディスプレイ「SED(表面伝導型電子放出素子ディスプレイ)」ですが、キヤノンが事業化を断念したことを発表しました。

これにより液晶テレビやプラズマテレビの対抗馬が1つ消えたことになります。

詳細は以下から。
asahi.com(朝日新聞社):キヤノン、次世代パネルSEDの事業化断念 - ビジネス・経済

SEDテレビ発売、キヤノン断念 : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

キヤノン、SED事業化を断念-開発子会社「SED」も9月末で解散 - インターナショナルビジネスタイムズ(IBTimes)

これらの報道によると、キヤノンは次世代薄型ディスプレイ「SED」の事業化を断念し、全額出資していた開発子会社「SED」についても9月末で解散することを発表したそうです。


SEDは色の鮮やかさや動きの速い映像の処理に優れるなど、高画質な上に消費電力が少なく、液晶やプラズマテレビに対抗する次世代のディスプレイとして期待されていましたが、テレビメーカー間の競争が激化したことでディスプレイの価格が急落したため、採算確保が難しいと判断したとのこと。

生産コストの高さや特許訴訟などから発売延期が繰り返され、東芝が開発から手を引くなどした結果、近年はキヤノンが単独で開発を続けていたSEDですが、今後はキヤノン本体に技術者を移した上で、医療用などの業務用モデルの研究開発を継続するとされています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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