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ガラパゴス諸島がエクアドル政府の努力により世界危機遺産リストから削除へ

by Stellas mom

ダーウィンの進化論がらみの話で有名なガラパゴス諸島。大陸と隔絶されていることから独自の進化を遂げた固有種が多く、それぞれの島ごとに亜種がいるという興味深い諸島です。1978年には世界自然遺産登録を受けましたが、観光地化によって多くの問題が持ち上がり、2007年に「危機遺産」のリストに入れられてしまいました。

しかし、エクアドル政府がガラパゴスを守るための方策を次々と打ち出した結果、無事「危機遺産」リストからガラパゴス諸島が除かれることになったそうです。日本でも世界とは全く異なる、独自の進化を遂げた国産携帯電話を揶揄する意味合いで「ガラパゴスケータイ(略称:ガラケー)」という言葉が生まれていますが、「本家本元」とでも言うべきガラパゴス諸島を守るために、どのような取り組みが行われたのでしょうか。

詳細は以下から。
UNESCO World Heritage Centre - List of World Heritage in Danger: World Heritage Committee inscribes the Tombs of Buganda Kings (Uganda) and removes Galapagos Islands (Ecuador)

Galapagos Islands are taken off the Unesco endangered list | Environment | guardian.co.uk

国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が会合を行い、エクアドルのガラパゴス諸島を「危機にさらされている世界遺産」のリストから削除しました。

ガラパゴス諸島は「生きた博物館、進化のショーケース」と表現される、唯一無二の生態系を持つ諸島で、生物学者ダーウィンは「進化論」の着想を得ることになった航海の中でこの島を訪れています。1978年には世界遺産登録基準のうち

(7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
(8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには、生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。
(9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において、進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
(10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。

の4つを満たしたとして、世界遺産(自然遺産)第1号に登録されました。

しかし、観光客の増加と、観光地化による人口増加、往来が増えた事による外来生物の侵略、密漁などによって環境が悪化し、2007年6月に危機遺産に指定されました。

これに対して、エクアドル政府はガラパゴス諸島海洋環境保全計画プロジェクトを進めたり、島から化石燃料を排除するために風力・太陽光発電の利用を開始、移住の制限などを行いました。この取り組みが評価され、危機遺産リストからは外されることになりました。

一方で、ガラパゴス諸島がリストから外されたのと同じ会合において、3月に宮殿が焼失したウガンダの「カスビのブガンダ歴代国王の墓」が危機遺産リスト入りし、全34件の世界遺産が危機にさらされているという状況が続いています。

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