Google Earthで見る北朝鮮の対空防御網

by cliff1066

Google Earthのサービス開始当初、軍事施設があまりにも鮮明に写っている画像が多かったことから、各国政府が懸念を表明するなどちょっとした騒ぎになりました。このような画像は一昔前なら絶対に表に出ることはなかったのですが、最近では一般人の中にそういった画像を利用し、北朝鮮の対空砲や迫撃砲などの配備状況をつぶさに調べ公開している人もいます。

詳細は以下。
Planeman's Military Analysis: North Korean Capital - dissecting the defences

■対空砲
北朝鮮の首都、平壌の周囲には活動している対空砲サイト(陣地)が420以上存在します。これは対空ミサイルサイトや移動式の対空砲を設置するエリアを含みません。つまり、今のところ平壌は世界で最も堅固に守られた首都と言えるでしょう。


Google Earthの解像度は低いため、単純にシルエットをみて対空砲の口径を判別することはできません。他国のものや北朝鮮内の対空砲サイトどうしを比較したり、同一サイトの対空砲どうしのサイズを比べて配置を推測することになります。下の画像は北朝鮮で用いられている一部の対空砲のシルエットとなります。


対空砲の防衛ラインはこのように設計されているようです、


2000年頃から、市内の対空砲サイトは施設の老朽化や都市化の推進から廃止され、対空砲は郊外のサイトに移されつつあるとのこと。数は多いがステルスや巡航ミサイルといった兵器には対応できません。

14.5mm対空砲の配置マップ。丸印は1.4kmの有効射程を表します。ラインを形成しているものの有効エリアが重複しておらずつぎはぎな印象を受けます。


さらに対空砲のサイトのみだとこんな感じに。有事は運搬用の対空砲がこれらのサイトに設置されます。


典型的な対空砲サイト。画像では4門見えていますが、偽装されていたりして上空からは見えていない物がある可能性があります。


37mm対空砲の配備状況。有効射程4km。平壌市街を取り囲んでいるのがはっきりと分かります。


典型的な37mm対空砲サイト。


57mm対空砲の配備状況


上空から見るとこんな感じ。ちなみにこのような衛星写真による偵察には、対空車両や戦車をかたどったダミー風船を置いておくのも有効な偽装です。


100mm対空砲。かなり数が少なくなります。


放棄されたサイト。


さらに以前に廃止され、最近画像でも確認できなくなったサイト。以前は平壌市内に数多く配備されていた点に注目。


全部合わせるとこんな感じに。


■砲兵部隊
こちらは迫撃砲など対地攻撃を行なう基地の配置。平壌を中心に全方位がキルゾーンとなっているのが分かります。特に西側の沿岸部はかなり分厚く守られているようです。


砲を配置していない陣地のみを表示させるとこんな感じに。有事には基地から砲を移動させて配備させるわけですが、これを見ると基地の位置がなんとなく分かります。

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