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富士通と東芝が携帯電話事業を統合へ、シェアは国内2位に



富士通と東芝が携帯電話事業を統合する方針であることが明らかになりました。

世界で初めてキーボード部とディスプレイ部が分離する「F-04B」などのハイエンド端末だけでなく、高齢者にもやさしいロングセラーモデル「らくらくホン」シリーズを手がける富士通と、国内で初めて1GHzのSnapdragonを採用したスマートフォン「T-01A」などを手がける東芝が1つになることで、幅広いユーザーにアプローチできる携帯電話メーカーとなることが期待できそうです。

※12:57に両社が発表したコメントを追記しました

詳細は以下から。
富士通と東芝 携帯事業統合へ NHKニュース

富士通、東芝 海外攻勢へ携帯電話事業統合を検討  - SankeiBiz(サンケイビズ)

日本放送協会や産経新聞社の報道によると、昨年の出荷台数が一昨年と比較して25%以上減少するなど、携帯電話の国内市場の縮小が続くなか、大手電機メーカーの富士通と東芝が携帯電話事業を統合する方向で最終的な調整を進めていることが明らかになったそうです。


これは富士通と東芝が国内の事業基盤を強化するために、年内にも共同出資会社を設立して携帯電話事業を統合するというもので、実現するとシェアは首位のシャープに続く国内2位となるとされており、昨年8月にシェア2位を目指してNECとカシオ、日立が携帯電話事業を統合した「NECカシオモバイルコミュニケーションズ」を上回ります。

携帯電話事業に関しては、昨今ではNTTドコモの「D」シリーズで親しまれていた三菱電機が2008年に撤退しており、三洋電機も京セラに携帯電話事業を売却するなど、国内メーカーの再編が続いていますが、東芝と富士通が携帯電話事業を統合した場合、単独で携帯電話事業を展開している大手メーカーはシャープとパナソニックを残すのみとなります。

ちなみに「NECカシオモバイルコミュニケーションズ」の設立に加えて、東芝と富士通が携帯電話事業を統合することでシェアが落ち込む可能性も出てきたパナソニックですが、FOMA端末の共同開発を行っているNEC陣営と手を組む可能性はあるのでしょうか。海外勢が躍進する中、各社の動向から目が離せません。

・12:57追記
富士通と東芝が今回の報道について、それぞれ以下のようなコメントを発表しました。

■富士通
携帯電話ビジネスに関する一部報道について: 富士通

本日、一部報道で当社の携帯電話ビジネスについて記事が掲載されましたが、当社においてそのような決定がなされた事実はありません。


■東芝
東芝 投資家情報(IR):携帯電話事業に関する一部報道について

本日、携帯電話事業での事業統合に関して一部報道がありましたが、当社から発表したものではありません。携帯電話事業においては、事業構造改革によりさまざまな体質改善、改革に取り組んできていますが、報道にあるような事業統合について決まったことはなく、現時点で新たに発表すべき内容はありません。


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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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