個室に薄型テレビや冷蔵庫、シャワーも完備した超ラグジュアリーなノルウェーの刑務所


採光を良くするため窓には鉄格子がなく、それぞれの独房にはトイレ・シャワー・薄型テレビ・ミニ冷蔵庫なども完備され、図書館や音楽室、クライミングウォール付きの体育館などの娯楽設備もそろった、非常に快適な生活を送れそうな刑務所がノルウェーに完成しました。

252名収容のこの施設には凶悪犯も収容されるとのことですが、大丈夫なのでしょうか?

詳細は以下から。Halden Prison: Inside Norway's posh new jail | Mail Online

ノルウェー南部のエストフォル県Haldenに位置するHalden刑務所は10年の工期を経て完成し、先月初めての収容者を迎え入れました。収容人数252名、敷地面積は75エーカー(約30万平方メートル)、総工費は約20億7000万円とのことです。

Halden刑務所の設計を手がけた建築家のHans Henrik Hoilund氏は、「この施設の最大の特長は、できる限り外の世界に似せているという点です。威圧的で閉塞(へいそく)感のある雰囲気を避けるため、外装には刑務所によく使われるコンクリートではなく、レンガと亜鉛めっき鋼、カラマツ材を使い、周囲の森林に溶け込むようにできています。拘禁施設として不可欠である塀は、高さ6mのコンクリート壁が周囲を囲んでいますが、植木により存在感を抑えてあり、塀の上部は角を丸くして、険しさを和らげています」と語っています。

これがHalden刑務所。収容者の出所後の再犯を防ぐことにつながることを意識して、学校や文化施設のような刑務所らしくないデザインを採用しています。


独房が並ぶ収容棟の廊下。扉も鉄格子ではなくマンションのドアのような感じですが、外からしか開かない頑強な錠がついているところはやはり刑務所です。看守の半数は女性であり、これは収容者の攻撃性を低下させると考えられています。


そしてこれが独房の室内。採光のため窓に鉄格子はありません。壁掛け式のフラットスクリーンのテレビはベッドに寝ながら見ることができるようです。この写真には映っていないようですが、部屋にはミニ冷蔵庫もあるとのこと。下手な学生寮などより快適なのではないでしょうか。


個室にはトイレとシャワーも完備されているほか、12~15部屋あたり1つ共有のキッチンと、ソファやコーヒーテーブルを備えたラウンジエリアもあるとのこと。また、収容者を訪れた家族が泊まることができる宿泊施設も別棟にあるそうです。


収容者の運動不足を防ぐため、クライミングウォールを備えた体育館やジョギングコースなどもあります。そのほかに音楽室や図書室などもあり、健康で文化的な囚人生活が送れそうです。


コンクリート塀に描かれた壁画はノルウェーの有名アーティストDolkに約1億円で依頼したもの。「Prisoner」という作品です。


Halden刑務所は先月正式にオープンし、収容者を受け入れ始めました。Are Hoidal刑務所長によると脱獄を試みた収容者はまだ1人も居ないとのことです。

「ノルウェーの刑務所制度では人権を尊重することを重視しています。これは当たり前のことだと我々は考えています。収監されるとき、受刑者の多くはひどい状態でやって来ます。彼らに健康を取り戻させ、教育と仕事を通じて自信を与え、入って来たときよりベターな人間として出所してもらいたいのです」とHoidal氏は語っています。

ちなみに、イギリスでは受刑者の出所後の再犯率は50~60%であるのに対し、ノルウェーでは20%とのことです。もともと犯罪率そのものも低いノルウェーですが、現代的で文化的な刑務所で受刑者の更生と社会復帰を支援することにより、さらに犯罪率・再犯率を下げることを目指しています。

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