デザイン

PUMAが靴箱を廃止、低コストで環境に優しい新しいパッケージングへ


以前GIGAZINEではランニングシューズメーカーNewton Runningの卵のカートンのような省スペースかつ環境に優しい包装を紹介しましたが、サッカーシューズをはじめとしタウンユース用としても人気が高く、日本でも広く展開するPUMA(プーマ)は、「Clever Little Bag」という、使用する紙の量を65%削減したパッケージングを発表しました。2011年に導入し2015年までに現行パッケージからの移行を完了する予定とのことなので、日本でも早ければ来年から店頭に並ぶことになるようです。

詳細は以下から。PUMA Launches New Sustainable Packaging Designed by Yves Behar | PUMA Vision

fuseproject: Puma Clever Little Bag

「Clever Little Bag」は、2015年までにPUMAの生産工場・倉庫・販売店・オフィスでのCO2排出量・消費電力・廃水量・廃棄物量を25%削減することを目標にかかげた長期的な環境への取り組みの一環として、スニーカー包装の省資源化を目指すプロジェクトにより生まれました。工業デザイナーのYves Béhar氏とPUMAは、2年間で2000以上のデザイン案、40以上の試作品を経て、最終的に「箱」がないこのデザインにたどり着いたそうです。

「Clever Little Bag」は不織布のバッグと1枚の段ボールという、たった2つのパーツで構成されています。紙の量はこれまでの箱より65%削減、インクの使用量も大幅に削減されているそうです。軽量のため輸送コスト削減にもつながります。


段ボールが仕切りとなるので、通常のスニーカーの箱に入っている薄紙も不要です。積み重ねた時くずれにくいよう、段ボールの4つの壁はわずかに内側に傾く構造になってます。これまでの靴箱と同様に倉庫や店舗でスタッキングすることができるそうです。


ペットボトルをリサイクルしたポリエステル不織布のバッグは、労働力と資源を節約するため糸で縫わずに熱で接着されています。購入後はこのバッグの状態で持ち歩くことにより、販売店でも紙袋・ビニール袋の使用を減らすことができます。


バッグは旅行時やジムに行くときなどの靴袋として使用でき、不要になった時は再びリサイクル可能。


年間数千万足を出荷するPUMAのスニーカー包装がこの「Clever Little Bag」に移行すると、年間で2000万メガジュールの節電のほか、約8500トン分の紙の使用量を削減、化石燃料と水の使用量を各100万リットル削減、輸送時のディーゼル燃料使用量を50万リットル削減、買い物袋を不要にすることによりプラスチックの使用量を275トン削減することができるそうです。

プロモーションビデオは以下から。
YouTube - The New PUMA Fuseproject Packaging

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
省スペースかつエコな次世代のスニーカー包装 - GIGAZINE

靴の箱を組み合わせて作られたF1レーシングカー - GIGAZINE

ペットボトルよりエコな紙ボトル - GIGAZINE

地球に優しいエコなフォント登場 - GIGAZINE

in 動画,   デザイン, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.