視覚障害者のための「触って見る」3Dヌード写真集


トロント在住のアーティストLisa J. Murphyさんによる「Tactile Mind」は、視覚障害者が手で触って楽しめるように立体的に盛り上がったヌード写真17点と、それらの写真を解説した点字の文章を収めた「視覚障害者のためのポルノ」として2年ほど前に自費出版されたのですが、最近になってイギリスのTelegraph紙などで「視覚障害者のためのポルノ雑誌創刊」などと報道され、注目を集めています。

写真の中にはかなり露骨なモチーフも含まれ、普通に印刷されていれば間違いなくポルノととらえられるようなものばかりなのですが、白一色のプラスチックを熱整形したページはMurphyさんによる彫刻作品の複製とも言え、アートとして購入する健常者も多いようです。

詳細は以下から。3-D porn for the blind | Thane Burnett | Columnists | News | Toronto Sun

tactile mind

Lisa J. Murphyさんはカナダの視覚障害者団体CNIB(Canadian National Institute for the Blind)によるTactile Graphics(触知画像)の資格を持つ35歳の写真家で、自身は晴眼者です。友人らをモデルとしたこの写真集は、撮影、彫刻から印刷(熱成形)まで、Murrphyさんが手がけた手作りのもので、収録された写真は17点、225カナダドル(約2万800円、送料別)で販売されています。表紙画像はこちら(人によっては露骨と感じる画像なので注意してください)。

大きさは約28×29cm、厚さは約15cmと、かなり分厚いものになっていますが、それぞれのページは本から外すことができ、机などに置いて両手で楽しめるようになっています。


「Woman in a Disco Pose」と題された作品。写真はすべてマスクなどで顔を隠したものとなっているようです。


「Naked Pink Elephant」という作品。「段ボールのマスクをかぶっている」「乳房の部分に穴があいた胸当てをつけている」「妊娠中だがおなかの膨らみは小さい」といった説明が点字で書いてあり、写真に触れた視覚障害者が想像を膨らませる手助けとなっています。


「Bad Bunny」は紙袋のマスクをかぶり、生理用ナプキンを胸にはり、トイレットペーパーの芯を性器にまとった男性。


「Woman with Strap-On」はトイレットペーパーの芯を身につけた女性。


「Woman with Syringe」は注射器を手にする女性。


「Posing in Snakeskin Shoes」はヘビ革のハイヒールを身につけポーズをとる女性。


写真17点を収めた本としての販売のほか、それぞれのページは1作品25カナダドル(約2300円)でも販売されています。


「ポルノか芸術かは、『見る』人次第です」と語るMurphyさんは、視覚障害者に向けた次のプロジェクトも計画中とのことで、「カップルならもっとエロティックになるでしょう」と、次の写真集はカップルを被写体としたものであることをにおわせています。

現在のところ購入者の多くはアート作品として購入する健常者とのことで、実際に視覚障害者が実用のために購入しているかどうかは明らかにされていませんが、これをきっかけに「視覚障害者のためのポルノ」という、いままで無視されてきた新たな市場に着目する出版社なども出てくるかもしれません。

ちなみに、1970年から1985年にかけてPLAYBOY誌は点字版を出版していたことがあるのですが、その時に点字化されたのは文章のみで、写真も視覚障害者が楽しめるように立体化したポルノはおそらくこれが世界初の試みとのことです。

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in アート,   Posted by darkhorse_log