地雷をもりもり掘り返し爆破するアメリカ海兵隊の地雷原処理車
地雷を処理するには大量の人手と膨大な時間が必要ですが、一刻を争う戦場ではセンサーで地面をちまちまと探るなど悠長なことをやっている暇がありません。そこで「地雷原処理車」と呼ばれる車両を使ってもりもりと地雷原をつぶしていくわけですが、この度アメリカ海兵隊が新型車両を導入、アフガニスタンで初陣を飾りました。
詳細は以下。
Assault Breacher Vehicles to Clear IEDs in Afghanistsn - ABV Video - Popular Mechanics
その名も「アサルト・ブリーチャー・ビークル(ABV)」。M1エイブラムス戦車の車体を利用して作られており、乗員は2名。重量2.3トンの鋤(すき)を装備して地面を時速16kmで掘り進んで地雷を爆発させます。
また、約800kgのC4爆薬をロープ状にしたものを撃ち出すMK155有線ロケット弾も装備、幅15m、長さ90mのエリアを一気に爆破することも可能です。
YouTube - Assault Breacher Vehicle sees first combat in Operation Cobra's Anger
もりもりと地面を掘り返すABV。
地雷が爆発しても元が戦車なのでどうということはありません。成形炸薬弾からの防御のためにリアクティブアーマーも装備しています。
MK155有線ロケット弾モジュールを装備したABV。
しゅるしゅると爆薬ロープが引き出されていきます。
一気に爆破。
見えている爆発物を破壊するための50口径の重機関銃。
多少の坂道も問題なく走破。
シュノーケルを付けると水中も走行可能。
海兵隊は上陸作戦を受け持つことが多く、このような戦闘地域でも使える地雷処理車両はまさにうってつけといえます。
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