取材

未だ映像ソフト化されていない幻のSFバトルアニメ「キスダム-ENGAGE planet-」映像をサテライトブースで発見


DVDとBlu-rayで同時発売の予定だった作品が、予約数が集まらなかったのか既刊の売上が芳しくなかったのかBlu-rayだけ発売中止になってしまったり、そもそも古い時代の作品なのでVHSが絶版になって以降は見る方法がなくなってしまったり、いろいろな事情で現在映像ソフトが手に入らない作品というのが存在します。近年のアニメはほとんどが放送開始と同時に「DVD発売決定!」というCMが流れているとおり、映像ソフト化されないことはほとんどなく、先ほど挙げた例にしてもDVDなら全部揃うので「もう見られない」という状況に陥ることはありません。

しかし、わずかここ3年の作品で、映像ソフト化されず再放送も(1つの例外を除き)行われていないため、当時録画していた人でないと見ることができなくなってしまった作品があります。それが「キスダム-ENGAGE planet-」です。しかし、そんなある意味では幻の作品が、東京国際アニメフェア2010のサテライトブースで上映されているのを発見しました。

詳細は以下から。
ふと通りかかったサテライトブースでは、見たことがあるような見たことがないようなSFっぽいアニメを上映中でした。


何だろう、と思い足を止めていると、今度は見たことのあるキャラクターが登場。「キスダム-ENGAGE planet-」の主人公、哀羽シュウです。


ヴァルダヴァイレヴァラールも出てきました。なんだかすごく懐かしく、もうここでしか見られないかもしれないと思うとちょっと熱いものがこみ上げてきました。


プログラムを確認したところ、上映されていたのは「キスダムR-ENGAGE planet-」の第23話「光姫(オクリビ)」だった模様。


「キスダム-ENGAGE planet-」は2007年4月から9月に放送された2クールのSFバトルアニメで、「死者の書」の力でネクロダイバーと呼ばれる能力者になったパイロット候補生・哀羽シュウが国際防衛組織N.I.D.F.の仲間と共に人類に脅威を与える未知の変異生物ハーディアンと戦う姿を描いています。ロボットものではなく超人バトルもので、序盤でストーリーが急激に動くことから注目を集めましたが、何よりも制作体制の混乱ぷりで有名な作品であり、監督であった長岡康史氏が総監督に変更されて新しい監督に佐藤英一氏が据えられたり、第4話が総集編だったりしました。

しかし、決して「なかった作品」になっているわけではなく、サテライトのブースにはちゃんとパネルも用意されていました。


他作品はDVD-BOXなどが飾られている棚には、ノンスケール・コクピットアーマーの箱が。しかし、まるでサンプルの箱っぽく見えてしまいます……。


製品自体はちゃんと2008年8月30日に発売されており、1万7640円で販売されています。


何か作品の資料などがもらえればと思ったのですが、ソフト化されていないためサテライトの方にも何もないとのことでした。DVD化については今のところ……。

テレビでは2007年の本放送後、リテイクが行われて総集編だった第4話は削除され、新たに最終話「輪転(メグリアヒ)」が追加された「キスダムR-ENGAGE planet-」がAT-XとBS11で放送されたほか、バンダイチャンネルやYahoo!動画での配信が行われました。しかし、これらも各1回放送・配信が行われたのみで、再放送や再配信は今のところ行われていません。あなたの力でBD化プロジェクトではこれまで2回ともノミネート作品に入るなど、ファンがいないわけではない作品で、GIGAZINE編集部での人気も高く、何とかもうちょっと見られる機会を増やして欲しいところです。

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in 取材,   アニメ, Posted by logc_nt

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