取材

アニメと実写が区別困難なレベルに到達、2年かけて制作されたハリウッド版パイロット映像「GAIKING」メイキング話を開発者が語る


東京国際アニメフェア2010「アバター」のCG技術で「大空魔竜ガイキング」が復活したことをお伝えしましたが、その制作にまつわる話を、CG技術Light Stageの開発者Jules Urbach(ジュールス・アーバック)氏とClay Sparks(クレイ・スパークス)氏から聞けるイベントが行われました。

お二人はこのためにハリウッドから緊急来日、イベントが終わるとすぐに飛行機に乗って帰ってしまうとのことで、短い時間ながら興味深い話をうかがうことができました。

詳細は以下から。
GAIKING - Teaser Trailer - YouTube


イベントが行われた東映アニメーションブース。


ジュールスさんとクレイさんが登場。


左端がクレイ・スパークス氏、一人おいて、中央がジュールス・アーバック氏。


ミニシアターはかなりの盛況で見られていない人がいるかもしれないということで、まずは「GAIKING」パイロット映像の上映がスタート。


YouTubeでの視聴はコチラ。
YouTube - GAIKING Teaser Trailer (HD)



そして、映像を踏まえて解説が行われました。この映像が企画されたのはだいたい3年ぐらい前で、約2年かけて制作されたとのこと。


このように顔を作り上げていきます。


この映像は何も説明されないと普通に女性のインタビュー映像を見ているだけにしか思えませんが、本物の女性ではなくCGで作り出された女性です。


モーションキャプチャーなどを駆使して作られた映像は、もはや実写なのかCGアニメなのか区別がつきません。そういう映像を作り出せたのは「アバター」、「スパイダーマン」シリーズ、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」で用いられたLight StageというCG技術のおかげ。ジュールス氏とクレイ氏はこの技術の開発者というわけです。


新しいガイキングのデザイン。


「大空魔竜ガイキング」が放送されたのは1976年のこと。近年リメイクが行われたとはいえ、やはりそのデザインを現代でも通用するようなデザインへと改良が行われたそうです。確かに、かなりスタイリッシュになっていますね。


「実物大のガイキングを作ってモーションキャプチャーしたいね」とジュールス氏。わざわざ「本当に『実物大』って言ってくれた?」と通訳を務める東映のプロデューサーに確認していました。ガイキングは設定では全長50m、母艦である要塞・大空魔竜に至っては全長400mとのこと……東映の底力で何とかしてしまうのでしょうか。


というわけで、あっという間に時間が経ってしまい、お二人は帰ることに。


今回のパイロット映像はわずかな長さですが、Light Stageを使えば今までの映画のように一部分だけCGに頼るという形ではなく、全編CGでの制作も問題ないそうです。この「GAIKING」が完全版となって公開される日が楽しみです。

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in 取材,   アニメ, Posted by logc_nt

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