深夜に人知れず街灯や樹木を毛糸で覆い尽くす正体不明のゲリラ編み物魔


ニュージャージー州・West Cape MayのWilbraham公園で、深夜のうちに樹木の枝やランプの支柱がカラフルな毛糸で編まれたカバーでぬくぬくと覆われるという奇妙な事件が起きているそうです。これらの色とりどりの編み物は2月下旬から徐々に登場し、公園内で勢力を広げつつあるとのこと。

一体何が目的なのでしょうか?

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色とりどりの毛糸のカバーで覆われたWilbraham公園入り口付近の樹木。


毛糸で覆われているのが樹木だけなら、「木が寒そう」と感じた心優しき樹木愛好家の仕業とも考えられるのですが、公園内の遊歩道沿いのランプの支柱などもゲリラニットの標的となっているのでその可能性は薄いようです。

この編み物魔は町の人々から「Midnight Knitter(深夜の編み人)」と呼ばれ、正体不明、動機も不明で単独犯か集団的犯行かも明らかになっていないのですが、公共物に許可を得ずに行っているので法的にはアウトとのこと。しかし色彩のない冬の景色を明るくしてくれると住民の間ではおおむね好評のようです。

自身も暖かそうな毛糸のマフラーを身につけたSusan LongacreさんはCape MayのVictorian Towers在住、毎朝散歩で公園を訪れる常連の1人。最新の「ゲリラニット」を見つけるのを楽しみにしているそうで、「ワンダフルだと思うわ」と語っています。


West Cape May区長のPam Kaithernさんは「一体誰の仕業なのかはわかっていません。法的にはやるべきではないことで、警察は調査をしていますが、ミステリアスで楽しい出来事です。謎は謎のままでよいと思っています」と語っています。

West Cape Mayは芸術家が多く住む地区でもあり、あらゆるものを梱包(こんぽう)するインスタレーションでおなじみのクリスト&ジャンヌ=クロードの作品を思わせるこれらの編み物はアートとして行われた試みだと考える人も多いようです。


「クリストは許可を得てやっていたが、彼らは深夜にひっそりとやる。そこが違うところだね」と公園の向かいのコーヒーショップ「Higher Grounds」で昼食をとるRichmond Shreve氏は語っています。Shreve氏も含め、取材が行われた日にHigher Groundsに居た人々は全員「深夜の編み人」のファンであるとのことです。

地元のアーティストでWilbraham公園で行われる毎年恒例のストロベリー・フェスティバルの実行委員でもあるDiane Flaneganさんは、「深夜の編み人」にフェスティバル(今年は6月5日開催)で名乗り出るように呼びかけているそうです。

住民の中には「ヴィクトリア朝の家が並ぶ町並みの雰囲気を壊す」「公共の場所で許可を得ずにしたい放題はよくない」などと否定的な意見も若干あるようですが、「面白い」「話の種を提供してくれた」などと好意的な人々が大半のようで、中立的な人からも「少なくともスプレーペンキのグラフィティよりはずっといい」といった意見が出ています。

なお、正式に犯行声明を出したわけでもなくメンバーの素性も明らかにされていないのですが、どうやら「Salty Knits」と名乗る編み物愛好家のグループ(個人の可能性も有り)が事件にかかわっている可能性が高いようです。

このほかにも多数の写真を以下のリンクから見ることができます。

Mystery knitters | News | Press of Atlantic City

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in アート, Posted by darkhorse_log